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和合亮一さんの「詩の礫」から派生した 礫を起点に波紋のよう奇想は巡る
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2022年9月の記事一覧

「あ号か信」

「あ号か信」

赤信号は無視をすると
罰が当たるよ
例え
見渡す限り
人も車も
存在しなかったとしても
120秒くらい
止まってみたらいい
溢れてくるかもしれないし
降ってくるかもしれないし
その間に
隕石は落下する

あれから、それから、これから

あれから、それから、これから

昨日は
なんか
いい一日だった
いい一日だったなんて表現
漠然としているけれど
夜明けから
日が落ちるまで
この身体は流れている
流浪して
フローしていた
狼のTシャツを着た
わたしは

一日の終わりに
出会った
オオマチギャラリーで
雪道を抜けて未来へ疾走する
ちゃんみほの絵が

頭の中に
浮かんで消えて
残像が揺蕩っている

過ぎ去った8月は
ループしています
何度でも
8月に行ける
時間の

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着回す回し者

着回す回し者

まわしものではありません
がきまわしものではあります
なにせ走っているもので
雨に濡れてしまったら
着替えるでしょう
風邪をひくよって
汗で濡れてしまっても
着替えたほうがいいと思うの
それを繰り返し繰り返し
走る
汗をかく
着替える
走る
汗をかく
着替える
脱ぐ
着る
走る
脱ぐ
着る
走る
あぁ
Tシャツを着るってことは
いつ
どこで
何に
着替えるかって
表現することだ