マガジンのカバー画像

香りの歴史、人物と香りの物語

21
歴史に名を残す人物たちと香りの物語
運営しているクリエイター

記事一覧

平安王朝、恋愛プロポーザルの教え

光源氏をめぐる女君の駆け引きは、組織でのポジショニングに通じるというお話源氏物語、「梅枝…

ハンニバル、むせかえる青春の匂い

古代ローマに闘いを挑んだカルタゴの英雄ハンニバル(イケメン)。稀代の名将に似合う香水、そ…

6

私の推しのライバル、意外性はモテにつながる

『ハンニバル戦記」の続きです。ハンニバルの後継者は皮肉なことに宿敵ローマのスキピオでした…

8

似非で成功するか、正真正銘の儚さか。

ハンニバルもナポレオンも憧れた最強で最高のリーダー ハンニバル戦記、続きます。 後年、スキ…

7

傷ついたから類稀になった。香木について

沈すなはち香、香すなはち沈 何かの拍子に傷ついた部分に樹脂が集中する。そのことによって周…

7

利休にまつわるすごく好きなお話

どうして大雪の中出かけて行ったのか 昔、恩師が語ってくれたこと。千利休のこんな逸話。 ある…

8

愛人と正妻と~シュノンソ―の庭

フランスに洗練された香りの文化を持ち込んだメディチ家の令嬢 随分前に、パリ郊外トゥールにあるシュノンソ―城を訪れたことがある。 国王アンリ2世とその妻のカトリーヌ・ド・メディチの居城。 16歳の時、政略結婚でメディチ家から輿入れしたカトリーヌ。そのとき既に夫には彼より一回り以上年上の美しい愛人ディアヌ・ド・ポワティエがいつ何時も寄り添っていた。 そのためか結婚後しばらくは子宝にも恵まれなかった。 (結果としては10人近い子を出産し、夫亡き後に王位についた子どもたちの摂政とし

香りの歴史上の天然な人といえば

よく「天然」という言葉を人に対して使いますが、私が思う天然は唐代の傾国の美女とも言われる…

4

類まれなる体臭と悲しみの竜脳

挙体異香~類まれな魅力的な体臭 「天然」といえば私にとっては楊貴妃という話を昨日書いたの…

7

課題をずらすスキルとセンス〜源氏物語の彼女

源氏物語作中人物の香水 源氏物語の作中人物の香りを創る。修行中にはそんな課題もありました…

18

攻めてる選択 あの人の少女時代

数日前に修業時代の源氏物語の香りの創作を思い出しながら書いたNOTE。 それで思い立って、当…

8

「違い方」その人に憧れる理由

「違い方」という言葉はないけれど 「私は人と違って」「私以外の人はみんな」・・・誰か人と…

9

花の破滅 「十分に愛した」

痴痴酔。 そういう言葉だったと思う。中国の映画の男女の別れのセリフで狂うほど酔いしれた、…

7

生きるとは芝居のようなもの

貴方の心の中の世捨て人 サラブレッドとして生まれ育ち、スキルもパーソナリティも備わり もちろんモテる。なのに、ちょっとした運命の悪戯で、世捨て人になる。 これは一つのヒーローのパターン。 さて、本当に世捨てになるかは別にして、どこか心の中に”世捨て人を住まわせておきたい”思いを持つ人も少なくないのではないかな。 社会でのポジションや人の評価ではなく、むしろそういうことを厭わしいと感じて、自分の心の中に解放区をつくる。 ある意味コミュニティも 今は、それがサードプレイスと言