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攻めてる選択 あの人の少女時代

数日前に修業時代の源氏物語の香りの創作を思い出しながら書いたNOTE。

それで思い立って、当時の処方を久しぶりに紐解いた。試作品を先輩たちに提出してコメントをもらう。
紫上の少女時代「若紫」の香りの処方に目が留まる。
先輩のコメントに「いつもながら斬新な香料を選択している」ということが書いてあった。すっかり忘れていたけれど。
メインにメロンを思い切り使っていた。
今思えば大胆。
香水として成立する感じがしないメロン使いだった笑。
記憶では、これはとても好評でリテイクがなかった。

晩年の深い葛藤を思うと、少女時代の紫上は何とも無邪気で、籠の鳥が逃げたと言って泣くのにも瑞々しさと命の輝き、勢いがあった。と思う。
晩年の、どんなに深い湖でも儚さ、もの悲しさですぐに水位があがってきてしまうような紫の上の心象世界と対照的な香調にしたかったのだと思う。

まるで若紫の勢いを借りて仕上げたような作品。
確かに、その後に創る紫の上には随分苦労した。

思い出させてくれたから、これから、攻め、だわね。攻め。

#note100日
#コルクラボ
#adams

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