adams fragrance family

ワークショップデザイナー・フレグランスデザイナー。心のハナレ、大人の自己変容、美しい化…

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ワークショップデザイナー・フレグランスデザイナー。心のハナレ、大人の自己変容、美しい化学反応をテーマにadams fragrance family主宰。「貴方のスキと貴方のモデレート」創香/「もう一人の素敵な自分発見」名香水モニタリング/「香るあり方」歴史に学ぶサロン秀麗凛華/

マガジン

  • 香りの歴史、人物と香りの物語

    歴史に名を残す人物たちと香りの物語

  • adamsfragrancefamilyのサロンについて

    心のハナレ、大人の自己変容、美しい化学反応。adams fragrance familyについてのNOTEです。サロンで大切にしている「ときめく会話」「目から鱗の刺激」「おだやかな風」「エレガントな尊重」のことなど、折々につづっています。

  • 星座・干支と香水について

    星座や干支と香水を関連付けたNOTEです。

  • 週刊お題note

    • 25本

    みんなでお題を出し合い、週1ペースで書いてみようという試みです! ☆毎週日曜にお題を発表、土曜締め切り。 ☆2000字以内(目安) ☆noteへの投稿であれば表現方法はなんでもOK! ☆#週刊お題noteと#(その週のお題)のハッシュタグを付けてね。Twitterでもシェアしてくれるとなお嬉しい。 ☆誰でも参加可能。お題はオンラインサロン「コルクラボ」のメンバーで考えてます。 ☆できない週があっても自分を責めないこと!

最近の記事

カレンダー 8月23日〜365日の香水

チームビルディング チームビルディングのためにイベントをうまく使うという考え方がある。 昔からある社員旅行や歓迎会、表彰式なども該当するだろう。 クリスマスがキリスト教において大事な日で、信者の気持ちがより結束を増すような、さまざまな宗教儀式も一つのチームビルディングなのかもしれない。 コミュニティのチームビルディング そう考えると日本に居住し日本文化の中にある人にとっては、お正月というのも“日本(カルチャー)コミュニティ”のチームビルディングに役立っているのかもしれない。

    • ダリのラグーン 8月22日〜365日の香水

      ラグーン ラグーンを実際に体験したことはない(と思う)。 砂州と言って砂や土砂の堆積あるいはサンゴ礁によって、大海と分断されることで形成されるラグーン。 前者を潟湖といって、国内だと北海道のサロマ湖、秋田の八郎潟などがこれにあたるそう。後者は礁湖といいイタリアのベネチアラグーンやアイスランドのブルーラグーンなどが有名らしい。 まだまだ目にしていない自然の方が多いということ改めて思う。 神秘 ラグーンは静かで、透明度が高く、美しい色を称えていることが多いので、神秘や心の浄化な

      • ピュアな毒 8月21日~365日の香水

        毒 クリスチャン・ディオールのプワゾン(poison/C.Dior/1985)は、1980年代後半に登場したモンスターのごとき存在だったようだ。 自立、自分で選択できること、強さ、これらがこの時代の理想の女性像としてでてきたようだ。プワゾンは”女性の強さ”を象徴する香水として時代を席巻したという。 (大人になったらと、私も密かに”プワゾンの女性”になる決心をしていた) 優しい毒 やがてモンスターの勢いは収束する。それでも、画期的な香りのあの勢いを何とかよみがえらせようと、1

        • 修道院育ちのハーブを浴びる 8月20日~365日の香水

          修道院の薬草研究 修道院では薬草を栽培し、研究し医薬に役立てていた。それが現在のリキュールになったり、香水(オードトワレやオーデコロン風のもの)につながっていく。シャルトリューズ修道会のシャルトリューズ、ベネディクト修道会のリキュールのベネディクティンなどのリキュールやサンタマリアノヴェラ修道院のユリ香水などもそれにあたる。 ハンガリアンウォーター 中世に修道士のかかわった香水としてハンガリアンウォーターがある。 12世紀にベネディクト会派の修道女が作ったといわれている。(

        カレンダー 8月23日〜365日の香水

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        記事

          獅子座の女、皆殺しの天使 8月19日~365日の香水

          8月はナポレオン、フランツ・ヨーゼフ、ウォーホールなどリーダーや革新者の誕生日が続いた。 今日は、ガブリエル・ココ・シャネルの誕生日だ。 獅子座の女 シャネルの有名な自伝の一つには「獅子座の女 ココ・シャネル」という翻訳のタイトルのものがあるし、シャネル自身も「獅子座」であることを気に入っていたのか、コスチュームジュエリーのアイコンにライオンを使っている。 「私は自分の人生が気に入らなかった。だから自分でつくった」というようなことを言っていたけれど、「獅子座」は、持って生ま

          獅子座の女、皆殺しの天使 8月19日~365日の香水

          古き良き時代の皇帝 8月18日〜365日の香水

          うたかたの恋 カトリーヌ・ドヌーブが主演した映画の邦題は「うたかたの恋」と叙情的であったけれど原題はマイヤーリンク、ハプスブルク家の皇太子が愛人と死を遂げた別荘地の名だ。 とても謎が多く、ハプスブルク家としては皇太子ルドルフの死は許されない関係を儚んで恋に殉じたと収拾する必要があったという。 マイヤーリンクの別荘にはルドルフの残した多くの手紙や“資料“があったけれど、全て破棄され、ルドルフ専用の屋形も取り壊され、地下まで掘り起こされて、跡形もない状態に帰された。 最愛の息子を

          古き良き時代の皇帝 8月18日〜365日の香水

          創始者のオーデコロン 8月17日〜365日の香水

          夏の盛り、オーデコロンに偏りがちだけれどやはり、気分はオーデコロンだ。 ジャン・マリ・ファリナ オーデコロンの創始者と言われる人で、イタリアのピエモンテの出身。 1709年、二十代後半から三十代であったと思われる頃に叔父を頼っていまのドイツ、ケルンに移住した。 一族の家業は、レース、シルクのストッキング、タバコ、カツラなどなど当時のイタリア製品を幅広く扱うものだったらしい。輸入商社のようなビジネスだろうか。 移住先への思い ジャン・マリ・ファリナは、市民権を与えてくれたケ

          創始者のオーデコロン 8月17日〜365日の香水

          予期せぬ一撃 8月16日~365日の香水

          戦略としての一撃 予期せぬ一撃としては奇襲というのがある。準備不足で混乱に陥り、奇襲を受けたほうは到底太刀打ちができない。 これまでNOTEに書いてきたような歴史上の人物、ハンニバル、アレクサンダー、ナポレオンなども局面において相手の裏をかく戦略を巧みに用いた。 また、見方の裏切りも予期しえなかった場合、決定的な一撃になりそう。 人間関係における一撃 一撃は戦場だけの話ではない。 源氏物語では、紫上は明石の御方の出現や女三宮の輿入れなどが、予期せぬ一撃であったかもしれない。

          予期せぬ一撃 8月16日~365日の香水

          オーデコロン戦略 8月15日~365日の香水

          獅子座の男 ナポレオン ナポレオンの誕生日が8月15日と知って、この人は自分に似つかわしい星座のもとで生まれたのだなとつくづく思う。 獅子座のイメージは古代ローマの英雄カエサル。 ナポレオン自身も、かつての軍神や英雄にあこがれ自分をそれになぞらえてもいたし、凱旋門はその象徴だろう。 バイタリティがあり、逆境に強く、強烈なリーダーシップの持ち主で、そのリーダーシップの源泉はカリスマ性。 別に星座に詳しいわけではないけれど、獅子座のイメージとナポレオンのイメージはぴったり重なる。

          オーデコロン戦略 8月15日~365日の香水

          ボヘミアンライム 8月14日~365日の香水

          ボヘミアン 15世紀くらいからチェコのボヘミア地方の人々がフランスに流入してきて、移動生活をしながら独自の文化を育んでいく。 彼らの出身地にちなんでこの人たちはボヘミアンと呼ばれた。 定住をしない移動生活をする人々の起源はインド北部のロマ二系の人々らしく、1971年にジプシーなどの差別的な呼称を廃止し、公式に「ロマ」とするように定めたとのこと。 独自の文化、定住しないという文脈から、自由なライフスタイルと独自の芸術性、そして、社会規範のとらわれない知性を持つ人々をボヘミアンと

          ボヘミアンライム 8月14日~365日の香水

          黒のパワー~ブルガリ・ブラック 8月13日~365日の香水

          四柱推命では水は黒 ひところ、オニキスがとても好きでアクセサリーとしてよく選んでいた。 その頃たまたま知り合った四柱推命を観られる方で経営者にコンサルもされているというその方に、鑑定してもらったことがある。 私には「水」が必要で四柱推命では水は黒なので、オニキスのように黒いものを身に着けたいと思うのは自然なこと、というようなお話をいただいた。鑑定と自分の行動が符合するのは信じる信じないではなく、面白かった。 そういえば昔から、ファッションの基本は黒で、インターンの時に、黒い装

          黒のパワー~ブルガリ・ブラック 8月13日~365日の香水

          ご褒美にチープでシック 8月12日〜365日の香水

          チープ&シック(cheap&chic)はモスキーノのファッション哲学でもあった。 チープとは チープはラテン語で取引や市場を意味する言葉が語源に持ち、やがてお得な取引のような意味を持ち始め、最後は“安っぽくて質が悪い”というところに落ち着いた。 スタートからの変遷を考えると、お得や低価格に は「訳アリ」が必ず伴うもので、俯瞰したら質に劣るものを手にしていた、という現在に通じるような人の欲望の縮図のようだ。 シックとは シックはどうか。 これはドイツ語の身だしなみという言葉

          ご褒美にチープでシック 8月12日〜365日の香水

          シャンパンのような高貴なバスタイムを 8月11日~365日の香水

          歴史に名を刻むキャロン創業者による香水 1904年に創業したキャロン(CARON)。 創業者のエルネスト・ダルトロフ(Ernest Daltroff)は調香師としての専門のトレーニングをした人ではなかったけれど、天性のセンスなのか数々の名香を残した。ナルシスノワール(naricisse noir/1911)やタバブロン(tabac blond/1919)、ネメクモア(N’Aimez que moi/1916)・・・。 香水だけでなく、きめの細かいパウダーなども有名で、パウダー

          シャンパンのような高貴なバスタイムを 8月11日~365日の香水

          グリーンウォーター✖️3 8月10日〜365日の香水

          Greenの諸相 緑色、Greenといえばやはり自然のみどり、草原や草木、木陰を思わせる。 東洋世界では竹林や茶の湯、煎茶なども想起される。 一方で、欧米では「green with envy〜嫉妬で緑になる」という言葉もあるようで、モンスターの色や毒性のあるものと関連づけられる色であることも興味深い。 Green water? 今日の香水はこの季節にど真ん中と言えるグリーンウォーター(green water)だ。 感覚的には自然の湧き水や、田園の光景と結びつく響きのネーミン

          グリーンウォーター✖️3 8月10日〜365日の香水

          シンガポールガール 8月9日~365日の香水

          シンガポールをリピート パリと同じくらい、シンガポールにはよく訪れていた。 最初に行ったのは学生時代のパッケージ旅行でクアラルンプール、ペナンと廻った最後に訪れた。記憶はどこかの記念公園で日本の歌を歌っていたインド系の男性のこと。二度目はマレー半島のコタキナバルに長期滞在した後にやはり立ち寄った。この時も学生だったと思うけれどインターンをはじめていたので、ヴァンクリフ&アーペルに入って香水を買ったり、初めてイッセイミヤケに入ってシルクのゆったりしたラインのメンズスーツの裾上げ

          シンガポールガール 8月9日~365日の香水

          セーヌ左岸 8月8日 365日の香水

          イブサンローラン(Yves Saint Laurent)と左岸 セーヌ左岸はカルチェラタンやモンパルナスなどパリの中でもお気に入りのエリアが多くある。 右岸はオペラ座やルーブル美術館、シャンゼリゼ通りなど「気合」とともに訪れるスポットが目立つのに対し、左岸はサンジェルマンデプレの「小粋」、モンパルナスの「郷愁」と”小さく”私の心を揺さぶるようなエリアが点在している。 サンローランは、初のプレタポルテコレクションを左岸の6区トゥルノン通りにオープンした。1966年のことで、この

          セーヌ左岸 8月8日 365日の香水