最近の記事

ハワイでフィルム写真撮影

202405041820 A.J. ハワイでフィルム写真撮影  昔ハワイに行った時の写真撮影の思い出話です。  私、自慢ではないのですが今は極端に貧乏です。が、昔、若い頃はそこそこ小金持ちだったのでそれを理由に毎年のごとく秋に1週間以上の休暇をとり、東京からハワイに観光に出かけておりました。  ハワイで何をしたのかというと、そこで何人かのグループ(ツアーというほどの大人数ではないのだが数人で)を組んでホノルル国際空港から軽飛行機に乗り近場の島の上空で遊覧飛行を楽しんでいた

    • パリの街角で

      202405031133 A.J.「パリの街かどで」  ずいぶん前のことである。  フランス・ディジョン(*1)での出張仕事が無事に済んで、私と同行の部下はパリに三日間ほど観光を兼ねて滞在した。  部下のイノウエ(*2)がパリ市内のおしゃれなカフェで私 (Jun) にこう言った。 「あのですね、Jun さん」 「なーに? イノウエ」  私は偉そうに彼を『イノウエ』と呼び捨てにする。その彼に私が言う。 「何かあったの? イノウエ?」 「あのですね、さっき僕、パリ市内の街かどを

      • スイス[59] カジノ(CASINO)

        202404141401 A.J. スイス [59] カジノ (CASINO)  スイス南部,アルプスを越えた所に位置するティチーノ州にある小さな街(保養地)で,友人のQ博士と私とで自転車に乗っていた時のことです。  私とQ博士の自転車に乗りながらの会話(英語): 私「ねぇねぇ,Q」(Q博士のファーストネームを呼び捨て) Q 「何だ?J 」(私のファーストネームをやっぱり呼び捨て) 私「この街のことなんだけど,ここって賭博で有名なの?」 Q (一瞬,何を言っているのかわか

        • スイス[58] 欧州ではなぜ対面での挨拶が重要か

           これから記載することは私は先行研究の調査はしていません。この文章そのものは私のオリジナルですが同等の話(研究)が既にされている可能性があります。読者で誰かそれをご存知でしたらご指摘くださると助かります。 202404031347 A.J. スイス[58] 欧州ではなぜ対面での挨拶が重要か (*)スイスの話だけではなくヨーロッパの話です  以前、欧州での挨拶について自分の失敗談を書きました。 (スイス[25] ヨーロッパでの挨拶 参照) 今回はその関連です。  少し前にド

        ハワイでフィルム写真撮影

          ドイツのアイス缶コーヒー(?)

          202403271500 ドイツで缶コーヒー(アイスコーヒー?)  以前ドイツのある街に行った時のことです。どこかの簡素な公園みたいな場所で散歩した後でベンチに座って休んでいました。ちょうど昼食時でお腹が減っていたのでその公園の近所にあったスーパーマーケットと思しき店でサンドイッチと飲み物を買いました。それが冒頭の写真です。  サンドイッチ(写真中)は無茶苦茶に不味くてどうしようもなかったのですが何とか食べました。オレンジジュース(写真右)はそこそこ美味しかったです。しかし

          ドイツのアイス缶コーヒー(?)

          モーツァルト対サリエリ(下)〈二人は何語で話したのか?〉

          モーツァルト対サリエリ(下) 〈二人はどんな言語を使ったか?〉 20240224 A.J.  スイス人の私の知人(実在の人物ですがここではQ博士とします)は歴史学の博士号を持っていますが音楽史の専門家ではありません。で彼は私へのメールで 「自分はバロックオペラの愛好家ではあるがモーツァルト当時の音楽史の専門家ではないので参考文献や証拠・根拠(エビデンス)は持ち合わせていない。あくまで自分の知識からくる想像である」 と断った上で以下に記すいくつかの可能性をメールで書いてくれま

          モーツァルト対サリエリ(下)〈二人は何語で話したのか?〉

          モーツァルト対サリエリ(上)〈二人はどんな言語を使ったのか?〉

          モーツァルト対サリエリ(上)〈二人はどんな言語を使ったのか?〉 202401212055 A.J.  ずいぶん前ですが「アマデウス」と言う映画を見た記憶があります。詳しいことはともかくごく簡単に言ってしまえば、超有名な作曲家モーツァルトとサリエリのことを描いた物語です。18世紀後半のオーストリア・ウィーンのあたりのお話です。もちろん映画はフィクションですがモーツァルトもサリエリも実在の人物です。で、ずーっと気になっていた疑問があります。それは 【二人はウィーンで実際には何語

          モーツァルト対サリエリ(上)〈二人はどんな言語を使ったのか?〉

          フィルム写真の思い出(東洋現像所)

          202402251305 A.J. フィルム写真の思い出  2、3度書きましたが私は写真が好きです。コントストとか展覧会には縁のないズブの素人ですが、もう何十年も写真を趣味にしています。そしてこれも以前に記しましたが、昔はフィルム写真(銀塩写真とも言います)ばかりでした。  高校生の頃は主に白黒写真だったのですが(暗室作業もしました)、大学生になる直前くらいからカラーも始めました。ネガフィルムも使いましたがだんだんポジフィルム(ポジ、リバーサルとも言う)も使うようになってい

          フィルム写真の思い出(東洋現像所)

          富士「画彩」が無くなったこと

          20240225 A.J. 富士「画彩」が無くなったこと  私はなんという間抜けだと、自分でも思います。というのは…  以前、私は趣味で写真撮影をしていることを書きました。でその際、今はデジタル写真がほとんどであることも記しました。しかしここ2年くらいは紙焼き、という言い方は正確でないのですがとにかくデジタル写真を紙にプリンタで印刷することを怠っておりました。実際にはどうしていたかというとほぼ全部の写真をタブレットに入れてそれを見ていた訳です。  ですが最近また紙に印刷し

          富士「画彩」が無くなったこと

          スイス[57] 回転しない如何様寿司屋

          スイス[57] 回転しない如何様寿司屋(いかさますしや) 〈アジアン・イタリアーノ〉 202401220453  ある時、ジュネーブへ出かけていた私は、市内のCFFジュネーブ駅近くにあった大きな通りに面した『SUSHI』(鮨/寿司)屋を見つけました。そして、スイス旅行も最後の方で『ご飯』に対して禁断症状が出ていた私は、出来心でついフラフラと『SUSHI』屋に入ってしまったのです。チープな寿司は前年の旅行で懲(こ)りていたはずなのに…(別記す

          スイス[57] 回転しない如何様寿司屋

          スイス[56] エレベーターの中でAfter you〈謎のアジア人男性〉

          スイス[56] エレベーターの中でAfter you〈謎のアジア人男性〉 202401211418 A.J.  スイス・ジュネーブに宿泊していたときのことです。ソコソコ高級(中級?)のホテルに宿泊しました。前日までの観光地のホテルとは違って、ビジネスで宿泊する場合に良いホテルなのですが、それまでに泊まったどのホテルより、そしてその後宿泊したパリの四つ星ホテルに比べても快適でした。部屋は狭いが設備は整っているし、サービス水準がビジネス客向けに優れているのです。  それがどう

          スイス[56] エレベーターの中でAfter you〈謎のアジア人男性〉

          スイス[55]オーストリア連邦鉄道の車掌

          202312241236 スイス[55] オーストリア連邦鉄道の車掌  確か、ボーデン湖(コンスタンツ湖)畔にあるドイツ・Lindau(リンダウ)駅からオーストリア・Feldkirch(フェルトキルヒ)駅へ向かう列車だった。とても古いぼろぼろのOBB(オーストリア連邦鉄道)の客車列車で、この列車はターミナル駅になっているLindauまで私が乗ってきた列車がそのままLindauで折り返して(スイッチバック)オーストリアのBludenz駅行きになった列車だった。私はその列車には

          スイス[55]オーストリア連邦鉄道の車掌

          スイス[54]スパイがいっぱい(ベルン)

          202311291455 スイス[54] スパイがいっぱい(ベルン)  以前,スイス人のSさんとスイス中部の都市ベルンへ弾丸ツアーに行ったことがあります。正味4時間くらいのベルン滞在でその内2時間は知人宅で夕食会でしたから実質的には2時間もベルン市内を散策出来ませんでした。  特に残念だったのはベルン市内(旧市街)にあるアインシュタインハウス(記念館)で,そこに立ち寄ったものの着いた時には既に閉館時間になっていて全然館内を見学出来なかったことです。これはまた次回に,と思い

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          スイス[53]アームズレングス=スイスと隣国との関係

          スイス[53]アームズレングス(arm’s length)=スイスと隣国との関係 202311151434_Swiss[53]_arm’s length  スイスの北部にあるバーゼル(Basel)はフランスとドイツとに国境を接する大きな都市です。歴史的に美しい旧市街だけではなく,私自身は直接には縁がありませんが世界的に有力な製薬会社(ノバルティス社(*1))や国際機関としてはBIS(国際決済銀行(*2))があることでも有名です。そんなバーゼルに旅行をして,そこに長く住んで

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          フィルム写真の頃が良かったと思うこと

          202310101327 フィルム写真の頃が良かったと思うこと  私は写真撮影が好きです。スマートフォンでの写真撮影も嫌いとは言いませんが基本的にはカメラ(写真機)を使います。今では100%デジタルカメラによる写真撮影で便利・高機能でありそれはそれで楽しいのですが,昔のようなフィルム写真(銀塩写真とも言います)の撮影が良かったと思うことも時々あります。  もちろんデジタル写真撮影で助かる,と思うことはたくさんあります。  フィルム撮影では一巻毎(ごと)のフィルムの感度は同

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          スイス[52] 国境を意識する(その2)バーゼル

          202310081742 スイス[52]国境を意識する(その2)バーゼル  先に記したスイスとその隣国との国境を意識した街はジュネーブでした。次にスイスとの国境を感じたのはイタリアとの国境駅であるキアッソ駅でのことです。そこでバシャバシャ写真を撮っていたため国境警備隊員にパスポート提示を求められたことは以前に書きました。このキアッソ駅はGoogleマップで見る限り、駅のど真ん中を国境線が通っているという際どい(?)駅で,それはそれで面白いのですが今回はそれとは違った国境です

          スイス[52] 国境を意識する(その2)バーゼル