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ハワイでフィルム写真撮影

202405041820 A.J. ハワイでフィルム写真撮影

 昔ハワイに行った時の写真撮影の思い出話です。

 私、自慢ではないのですが今は極端に貧乏です。が、昔、若い頃はそこそこ小金持ちだったのでそれを理由に毎年のごとく秋に1週間以上の休暇をとり、東京からハワイに観光に出かけておりました。
 ハワイで何をしたのかというと、そこで何人かのグループ(ツアーというほどの大人数ではないのだが数人で)を組んでホノルル国際空港から軽飛行機に乗り近場の島の上空で遊覧飛行を楽しんでいたのです。軽飛行機一機(と機長一人)を現地の会社でチャーターすると結構な値段になるのですがそれでも日本からの往復のフライト・現地の宿泊費を含めても十万円の桁で済んだ記憶があります。燃油サーチャージもほとんどなかったし円高でもあったんですね。ちなみにホテルはビーチに近い高級なところを避けると割にリーズナブルな宿泊費ですみました。

 遊覧飛行の話は別の機会に書くとして今回はフィルム写真撮影の思い出です。昔のことですがらデジタル写真ではなくフィルム写真で撮影でした。
 今、日本から海外に出かけてフィルム写真撮影をする人は限られていると思うのでここで改めて説明をしますと、現像前の写真フィルムは光に弱いわけです。当たり前ですね。目に見える光景をレンズを通して露光(ろこう)して潜像(せんぞう)をフィルム上で化学変化として記録し、現像処理で普通に私たちが目に見える光学画像(ネガにせよポジにせよ)になるわけです。(説明はこれで良かったっけな?)
 でこの『光』ですが太陽光あるいはヒトの目に見える光(可視光線)に限りません。赤外線なども該当します。今はもう製造されていないと思いますが『赤外線用写真フィルム』も確かコダックかコニカから発売されていたように覚えています。さらに言えば写真フィルムはX線にも弱いです。X線の詳しい説明はここではしませんが健康診断などで行うレントゲン撮影の時に使うものです。

 普通、旅行客が空港で飛行機に乗る際には荷物を預けますね。その保安検査の際に荷物の中に何があるのかを確認するために空港の係員がX線画像装置でチェックします。しかし保安検査で、もし強いX線が使われると現像前の写真フィルムは影響を受けてしまいせっかく撮影した風景などの写真画像が乱れてダメになってしまいます。
 ではどうするのか? X線から写真フィルムを守る専用の袋も当時売っていてそれにフィルムを入れて旅行に行く方法もありました。でも私の場合は現地ハワイの写真店で写真フィルムを買いそして(その店には現像装置もあったので)現像まですませてから帰国していました。現地調達・現地処理をしていたのです。
 写真フィルムを売っていた店は日本の富士写真フィルム社の営業担当かどこかで事前に問い合わせをして調べておき、ハワイに着いたらまずぞの現地のお店に出向きリバーサルフィルムを購入し、そして写真を数巻撮る度にそこにまた行って現像をお願いして、出来上がったポジフィルムを持って日本へ戻る飛行機に乗って帰国していました。

 フィルムを購入するにしても現像をするにしても簡単な英語で済みました。単にフィルムが欲しいと言って買えば良いだけですし、現像も「ノーマル・スリーブ」でお願い、と英語で言う程度です。
 ちょっとだけ面倒だったのは今のようにスマホやグーグルマップなんてない頃ですがら、紙の地図を頼りに現像所の場所を「何とか通りのスイート何番」という番地のようなものを調べて行くのが大変といえば大変でした。また今も同じかどうかわからないのですが、ホテルから路線バスに乗って行く時に、ハワイのバス停留所には(バスが停まる所は固定されていて存在するのですが)『停留所の名前』がなかったことでしょうか。つまり『元競馬場前』とか『東京駅八重洲口』みたいなバス停の名前がなかったのです。ですのでバスに乗ったら車窓を常に観察してバスから降りるタイミングを見なければなりませんでした。

 写真店は Hawaii digital(ハワイデジタル)っていう名前の店だったように記憶しているのですが今でもあるのかなぁ。

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