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モノクロ(白黒)銀塩写真印画紙現像の頃

202408041607 A.J. モノクロ(白黒)銀塩写真印画紙現像の頃

 40年くらい前に私が熱中していた,モノクロ(白黒)の印画紙(プリント)作成の話で,デジタル写真ではなく化学処理による銀塩写真の話です。

 カラーと違い特にモノクロ現像の場合は,フィルム現像に比べたらプリント(印画紙に画像を出す)の方が遥かに気楽だ。もちろん自分が気にいるまで印画紙や露光時間を変えたりして試行錯誤を繰り返しても良いが,とりあえずプリントするのは難しくはない。ただ水といくつかの道具そして暗室は必須ではあるから設備的にはちょっと大変かも知れない。

プリントの基本は…
・引き伸ばし機にフィルムとレンズをセットする
・暗室の照明を消してセーフライト(*1)(赤い光)を点灯させる
・印画紙を引き伸ばし機にセットする
・タイマーで時間を測りながら印画紙にフィルムの画像(の光)を露光させる

あとは
・現像液に印画紙を浸す
・停止液(酢酸水溶液)に印画紙を浸して現像を停止させる
・定着液に印画紙を浸す
・水洗いで定着液を流し出す
・乾燥させる
の順に化学的処理をする。

 薄暗く赤いライトの元,現像液に露光した印画紙を浸す。そうすると液の中でフィルムからの画像が白黒反転したポジとして印画紙上に少しづつ浮き上がってくる。その様子は幻想的だ。
 もちろん思い通りに行かなければ,露光時間や印画紙の種類を変えたりトリミングをしたりする。でも,今のパソコンなどのコンピュータ上での電子的ソフトウェア的処理とは全然違う単純かつ原始的だ。

 私は結構な年齢だけれど,銀塩写真処理とデジタル写真処理の両方を知っている(経験できた)ことは貴重だと思う。以前にも記したが私は写真のプロフェッショナルではなく全くのアマチュアだ。プロなら専門学校などで学ぶはずの知識や技量も私は持っていないと思う。
 それでも自由度が小さいと言える銀塩写真の経験は忘れられないし,今,デジタル写真の処理をP Cで行う時にも(役立っていると言うのは言い過ぎにしても)意識はしている。

(*1)赤い光はモノクロ印画紙に影響を及ぼさないのだけれどその専門用語を『セーフライト』と言うのかは正確には忘れました。

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