チチLIFE 僕が早く会社から帰るようになった理由 〜「やった方がいい仕事」の罠〜
まずはじめに、お伝えしたいのですが、今回のnoteでお伝えしたいのは、「やった方がいい仕事」の罠であり、ハードワークを否定したいわけではありませんのであしからず。
ハードワークの日々から急転
何を隠そう、私自身も元々はハードワーカーでした。20代は平日週5で毎晩23:30まで働いて、それから終電までの1時間飲んで帰るのが日課でした。また土祝もほぼ出勤してました。
35で結婚したあとも、多少のセーブはしたものの、大きくは変わらず、帰宅は午前様ということも多かったように思います。
そんなある日、事件がおきます。深夜に仕事から帰ると入れ替わりに当時、妊娠中の妻が外へ出掛けて行きました。
不思議に思ってるとLINEが届き、「コンビニで頭冷やそうと思ってるが怒りが収まらないのでマンガ喫茶で夜を明かす」と書いてありました。
慌てて家に帰るよう諭し、改めて話してみると、身重の妻を省みず毎晩遅く帰る自分に対し、妻の我慢は限界を迎えていたのでした。
そこで話し合いの結果、私としては、絶対に約束を守れるであろう毎日21時には会社を出る(会食除く)という妥結点で双方合意しました。
(この状況でよく妻もこの時間で理解してくれたと感謝しています)
時間を区切られるようになって変わったこと
さて、それからは大変です。いくらでもあった時間に制限がかかったのです。そこでそれまでのハードワークの日々ですっかりおざなりになっていた、仕事の優先順位を強く意識するようになりました。
結果、どうなったか。仕事する時間が短くなって仕事が回らなくなった?それとも成果は落ちた??、いえいえ、それどころか、家に早く帰って労働時間が短くなったのに、なぜか「成果」は断然出るようになりました。不思議でした。
そして、今ではよほど特別なことない限り、残業も休日出勤もしないようになり、それでも一定の成果を出せるようになりました。
またそのおかげで体調を崩すことも少なくなりました。
ハードワークの罠
冒頭にお伝えしたように、ハードワーク自体を否定したいわけではありません。限度はありますが長い人生、仕事をしていれば、多少なりハードワークが必要な局面もあるかと思います。
今回お伝えしたいのは、そんなハードワークこなしているときこそ、陥り易い「やらないより、やった方がいい仕事」の罠についてです。
というのも、自分には限界や時間制限はないと思ってハードワークをこなしているときこそ、判断が甘くなって闇雲に仕事に着手し「やった方がいいレベルの仕事」に手を出しがちだからです。
しかし、よく考えればわかるのですが、「やるべき仕事」と比較して、「やった方がいい仕事」は無数にあり、「やらないよりは、やった方がいい」レベルに至ると、それこそ無限にあるでしょう。
ハードワークの頃の私は、実は知らず知らずに、そんな「やった方がいい仕事」を多くこなしてしまい、肝心の「やるべき仕事」がこなしきれないという本末転倒になっていたのでした。
結果、いくら時間があっても、時間が足りないと錯覚していたのです。
仕事の優先順位を元に仕事なってから、改めて周りの人を見てみると、自分と同じように「やった方がいい仕事」に多くの人がハマりやすいことにも気づきました。
よくよく意識をしていないと、人間、「やった方がいい仕事」に手を出してしまいがちなようです。
本当はやらなくともいいかもな「やった方がいい仕事」の例
そんな厄介な「やった方がいい仕事」の判別には、まずは自分がやらなくても、他の人、外注に任せられることではないか、システム化で代用できないかという視点で精査するといいかもしれません。
これらの多くは作業であることも多いです。人は作業をしていると仕事をしたつもりになりますが、作業こそ、様々なテクノロジーで代用できるようになってます。
また、その場にいるだけの会議に出席することや、見ることのないメールのCC送受信もそうかもしれません。
最上級の必要性を問う
それから、あくまで目的にこだわり、手段にはこだわらず、すべてにおいては最上級を求めないことです。つまり目的達成にヘルシーさを心掛けるだけでも変わってくるかと思います。
自分は営業なので営業業務で例えると、
これは本当にその通りなのですが、でも、わざわざそこまでしなくてもいいケースにおいても、してしまうことで、過剰になっていないかということです。
そこの観点で、抜けがちなのは
という観点です。
実際、我々はすべてのお客様に訪問してご案内していたときには訪問しているお客さまに安心感を感じてもらってる一方で、多くのお客さまを長くお待たせすることになってしまっていました。
目の前に集中するあまり部分最適な最上級思考にハマってしまわないよう、これは全体最適であるか、ゴールを鑑みた時に手段としてそれは最適なのかと考えることが必要です。
訪問ではなくメールや電話で済む用事ではないのか、シンプルな資料で充分じゃないか、定型の提案でも採用いただけるのではないかと、常に問いかけるイメージだと思います。
若い頃の自分はある時期パワポ職人化して、かなり作り込んでました。以前の会社で、同行した上司が常に3枚程度の資料と1枚のご提案骨子というシートで提案し次々に受注していて、必要以上の作り込みは無駄な時間と痛感しました。
商談をこなすより、提案書づくりばかりに時間がかかっているというなときには、少し見直してみるといいかもしれません。
ゴールにどんな提案書かは必須条件ではなく、
要は相手にわかりやすく、伝わればいいのです。
早く帰るけど、パフォーマンスを出すのが先を行くものの務め
また気づけば自分よりキャリアが短い人が多い年齢になりました。そんなときに私が遅くまでいると、やはり先輩を差し置いて帰るのは気が引けるという人も多いようです。
やった方がいい仕事をこなし、無駄に長く勤務することで、後輩たちにそういった暗黙のプレッシャーをかけるのでなく、
常に自ら率先して早く帰ることで、パフォーマンス出さないわけにはいかないと自分にプレッシャーをかける先輩でありたいなと思います。
今では思い切って私にフィードバックしてくれた妻に感謝しています。
早く帰れるよう毎日頑張っているので、おかげで毎晩、大好きな娘たちに寝てしまう前に会えます。
しかも、人生において何より大切かつ、すべき私の仕事である「子どもたちと1日について話し寝かしつけること」が出来るのです。
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