やまと治療(国分寺市の鍼灸院)

国分寺市で日本伝統の鍼灸「経絡治療」を行っています。全身の「氣」のめぐりを整えることで…

やまと治療(国分寺市の鍼灸院)

国分寺市で日本伝統の鍼灸「経絡治療」を行っています。全身の「氣」のめぐりを整えることで健康回復をめざしていきます。極細鍼の他に、刺さない鍼「鍉鍼」の施術や子供のための「小児鍼」も行っております。 https://hari-i.com/

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❑ 鍼灸やまと治療院について

こんにちは、鍼灸やまと治療院です。 ここでは、簡単に自己紹介させていただきます。 当院は東京都国分寺市にある鍼灸院で2006年に開院いたしました。 「経絡治療」という日本伝統の鍼灸治療を行っております。これは極細の鍼を使って全身の「氣」のめぐりを調整する施術です。 ※経絡治療については、以下のページをごらんください。 https://hari-i.com/keirakuchiryou ◇ 鍼灸について 鍼灸治療の適応範囲は非常に広く、自然治癒力を高めることで多くの病を改

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❑ 鍼灸やまと治療院について

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  • 意訳・療治之大概集
    10本

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    経穴名を覚えよう【手の太陰肺経編】

    PCのお勉強のために、遊びで作ってみました。 ツボの名前に興味があればご覧ください。

    経穴名を覚えよう【手の太陰肺経編】

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    江戸時代の鍼灸術の書『療治之大概集』⑩

    こんにちは、鍼灸やまと治療院です。『療治之大概集』の10回目です。 もうしばらく病の説明と使用穴です。 ※『療治之大概集』の原文はこちら。 婦人門 【原文】 【意訳】 婦人科 女性は14歳で初潮が来て、男性は16歳で精通する。これらは陰陽の数と一致している。人間に夫婦があるのは天地のようであり、天と地は陰陽和合して男女を生じている。女性はまず月経が安定する必要がある。月経が安定すれば、健康となり妊娠が可能となる。 女性の病の多くは、気が多く血虚するものである。 月経が

    江戸時代の鍼灸術の書『療治之大概集』⑩

    江戸時代の鍼灸術の書『療治之大概集』⑨

    こんにちは、鍼灸やまと治療院です。『療治之大概集』の9回目です。 今回から、「巻の中」に入ります。まだ、しばらくは病の説明と使用穴です。 ※『療治之大概集』の原文はこちら。 諸蟲門 【原文】 【意訳】 諸蟲門 寄生虫のこと 寄生虫は、大腸や胃といった腑に湿熱がたまっていると発生するものである。『外台秘要』という書には寄生虫は9種いると書かれている。どの虫も人の臓腑を食べるという。以下に9種を記す。 1.伏蟲 長さが4寸くらい 2.蛔蟲 長さが一尺くらい 3.白蟲 長さ

    江戸時代の鍼灸術の書『療治之大概集』⑨

    江戸時代の鍼灸術の書『療治之大概集』⑧

    こんにちは、やまと治療院です。『療治之大概集』の8回目です。 しばらくは病の説明と使用穴が続きます。 ※『療治之大概集』の原文はこちら。 積聚 【原文】 【意訳】 積聚 積聚は五種類の積(五積)と六種類の聚(六聚)がある。 五積は、定まった場所にあり、陰に属している。 六聚は、場所も形もなく、気に属している。 ・心の積を「伏梁」という。肘くらいの大きさで、臍の上から胸まで横たわっている。 ・肝の積を「肥気」という。左の腋下にある。覆杯くらいの大きさで、ごつごつと突起が

    江戸時代の鍼灸術の書『療治之大概集』⑧

    江戸時代の鍼灸術の書『療治之大概集』⑦

    こんにちは、鍼灸やまと治療院です。『療治之大概集』の7回目です。 しばらくは病の説明と使用穴が続きます。 ※『療治之大概集』の原文はこちら。 脚気 【原文】 【意訳】 脚気  脾腎の経脈が弱くなり、風寒暑湿の邪気が入ってしまうことでこの病になる。これが腹に入って心臓を攻めれば死亡する。 以下の様に分類できる。 ・足の内果が赤く腫れて痛むものを「遶蹕風」 ・外果が赤く腫れて痛むものを「穿踭風」 ・両膝が赤く腫れて痛むものを「鶴膝風」 ・両股が痛むものを「腿䟕風」 ・腫れ

    江戸時代の鍼灸術の書『療治之大概集』⑦

    江戸時代の鍼灸術の書『療治之大概集』⑥

    こんにちは、鍼灸やまと治療院です。『療治之大概集』の6回目です。 しばらくは病の説明と使用穴が続きます。 ※『療治之大概集』の原文はこちら。 飜胃 【原文】 【意訳】 翻胃 膈噎、飜胃の病は、七情が過剰になった為に五臓の火が強くなり、それにより身体の津液が少なくなり痰が多くなる。その所為で脾胃が衰えてしまい、その結果、食物を消化して運化することができなくなってしまうのである。このようにして、膈、噎、飜胃の病になるのである。 「膈」は朝に食べたものを夕方に吐き、夕方に食

    江戸時代の鍼灸術の書『療治之大概集』⑥

    鍼灸医術の門

    こんにちは、やまと治療院です。 今回は、昭和の名鍼灸師・柳谷素霊先生の著作、『鍼灸医術の門』を紹介させていただきます。 柳谷氏は、昭和初期から中期にかけて活躍し、古典鍼灸の復興を目指して尽力されました。多くの業績があり、ここでは割愛しますが、詳しく知りたい方は別の書籍などをご覧ください。(例えば、上地栄著『昭和鍼灸の歳月』などは、柳谷氏やその仲間達の若かりし日の活躍が書かれています。『柳谷素霊に還れ』は柳谷氏に関しての考察が書かれています。柳谷氏個人について知りたい方は、こ

    江戸時代の鍼灸術の書『療治之大概集』⑤

    こんにちは、鍼灸やまと治療院です。『療治之大概集』の5回目です。 実際の病の治療法についての記載に入っていきます。 ※『療治之大概集』の原文はこちら。 中風の事 【原文】 【意訳】 中風のについて 中風には4種ある。 一つ目は「偏枯」と言い、(半身不随になり)片側の手足が萎えてしまうものである。 二つ目は「風痱」と言い、疼痛はないが、手足が麻痺してしまうものである。 三つ目は「風懿」と言い、見当識障害をおこすものである。 四つ目は「風痺」と言い、身体が痺れてしまうもの

    江戸時代の鍼灸術の書『療治之大概集』⑤

    江戸時代の鍼灸術の書『療治之大概集』④

    こんにちは、やまと治療院です。『療治之大概集』の4回目です。 ここは、現代の常識では「ちょっとどうなの・・・?」と思いますが、当時の考え方がわかりますので、参考にしてください。なお、現代では年の干支程度(十二支のみ、十干は殆ど使われない)しか生活で使わないのでわかりにくいと思います。日ごとの干支がわかる暦があると理解しやすいでしょう。 ※『療治之大概集』の原文はこちら。 鍼灸用ひざる日の事 血忌なり 【原文】 【意訳】 鍼灸治療をしてはいけない日の事(血忌日) 一月節は

    江戸時代の鍼灸術の書『療治之大概集』④

    江戸時代の鍼灸術の書『療治之大概集』③

    こんにちは、やまと治療院です。『療治之大概集』の3回目です。 ※『療治之大概集』の原文はこちら。 鍼立てざる人の事 【原文】 【意訳】 鍼をしてはならない状態 以下に示す状態の人には、鍼をしてはならない。 ・飲酒をして泥酔している人。 ・ひどく腹を立てている人。 ・重労働をして疲れ切っている人。 ・食べ過ぎて満腹の人。 ・酷く飢えている人。 ・ひどく喉が渇いている人。 ・高熱の出ている人。 ・過剰な汗の出ている人。 ・脈がひどく乱れている人。 ・病が進んで、酷く衰弱して

    江戸時代の鍼灸術の書『療治之大概集』③

    施術について

    ◇ 概要 ◇ 鍼灸やまと治療院では、完全予約制で経絡治療の施術を行っております。通常の日本製の銀の極細鍼を用いた経絡治療の他に、国産の「金鍼」を用いたコース、刺さない鍼(鍉鍼)を用いたコース、刺さない鍼を用いた子供の施術(小児鍼)等を行っております。 詳しくは、当院サイトをご覧ください。  ☞ 鍼灸やまと治療院 homepage ◇ 地図 ◇ <アクセス>国分寺駅南口から徒歩2分程度 <住所>東京都国分寺市南町3-11-7 吉田ビル1F ◇ 予約ページ ◇

    江戸時代の鍼灸術の書『療治之大概集』②

    こんにちは、鍼灸やまと治療院です。『療治之大概集』のつづきです。 ※『療治之大概集』の原文はこちら。 四季鍼の事 【原文】 【意訳】 四季に応じたの鍼の刺し方 一、春夏は鍼を浅く刺し、秋冬は深く刺す。春夏は陽気が多く、人体の気が表面近くにある。したがって鍼を浅く刺すのである。秋冬は、陽気が少なく、人体の気が深い部位にある。このため、鍼を深く刺すのである。これが、四季に応じた刺鍼時の深浅の使い分け方である。 【補足説明】 ここでは、季節に応じた刺鍼の深さの変化を説明して

    江戸時代の鍼灸術の書『療治之大概集』②