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キリマンジャロ遠征①高山への準備は大変なのです

2019年9月にキリマンジャロ登頂遠征へと旅してきました。

アフリカは、いつの日か必ず行きたい!と心に誓っていた場所。なぜなら、十数年ほど前からアフリカの子供のチャイルドスポンサーをやっているからです。その子とは文通で結ばれているのですが、手紙と成長の写真を見るたびに、どんな国なんだろう?人々の暮らしってどうなってるんだろう?と、いつも思っていました。

そしてもう一つ理由があります。人類の起源とも言われるアフリカ大陸に、とても興味があり、大陸の太陽や風を感じてみたかったのです。

知ってます?むかーしむかし、その昔。人類の祖先がまだ歩いてなかった頃のこと。私たちの祖先はアフリカの森にぶら下がって生活をしておりました。なぜなら身体が重たかったため、立っていることが困難だったのです。そして木から木へとぶら下がって移動することで、背骨がまっすぐになったのです。

もちろん一つの仮説ですけど。ピラティスインストラクターをする中で、人類の進化は興味を持つトピックス。そんなことが重なって、「いつかは絶対行きたい国アフリカ」となっていました。

私がお世話になっているガイドの先輩(歳は下だけど経験値として圧倒的に大先輩)から「今度はキリマンジャロだよ、行く?」と声をかけられ、二つ返事で「行く!絶対行きたい!」と声を高らかに返事をしたのが、2018年の春のこと。

遠征というのは、「行く?」と声をかけられて「行きます」と即答しても、そこからが長いのです。休みの調整はもちろんのこと、現地の下調べ、荷物の準備、体力アップetc.  過酷な遠征になればなるほど、多くの準備が必要になります。

ここに至るまで、南米やヨーロッパなど幾つかの遠征を経験してきました。その中で群を抜くほど大変だったのは、2014年の南米アコンカグアですが(いつか書きます)、出発までの1年や2年は、あっという間に過ぎ去ってしまいます。

キリマンジャロを決めてからも、あっという間の日々でした。

まず絶対的に私に足りないものは…体力です。しかも遠征ともなれば、体力の最低レベルが違います。人生をだいぶ生きてきた私にとって、この体力アップというのが厄介もの。筋力が落ちれば、必然的に走ったりする力も不足するわけで、走る量が減れば、結果として体力がつかない。この図式にハマってしまうと、さぁ大変!

という訳で「走る」ということは、準備ではなく日常にしなければなりません。

では準備は何なのか?

その一番大切なことは「高地順応トレーニング」なのです。ご存知アフリカ大陸最高峰のキリマンジャロの標高は5,895m。富士山より約2,000m位上にあります。イメージとして、富士山の山頂に東京タワーを7つ重ねた感じ。

東京に暮らしていた時は、とにかく富士山に登る!こと。アコンカグア遠征の時は三ヶ月で5回登頂しました。私にとって富士山は、トレーニングする山でもあるのです。

しかしそんな富士山でも残念ながら、世界的には標高が高い山ではありません。私が活用していたのは「三浦ドルフィンズの低酸素トレーニング」でした。開始する前には高所テストを行って、自分の状態を把握し、目標の山へむけて専門家と一緒に低酸素室でトレーニングを積み重ねることができます。低酸素状態に陥ると、自分がどんな状態になるのか、その際にどうすれば復帰できるのかなど、血液中の酸素飽和度(Sp02)や脈拍を測定しながら、自分の限界を探っていくのです。

しかしニセコへ引越しをしたので、そうも行きません。富士山にも行けないし、低酸素トレーニングも難しい状況です。しかし家の目の前には、蝦夷富士・羊蹄山があります!諦めちゃダメ。こうなったら蝦夷がつこうが、つくまいが関係ありません。とにかく羊蹄山さまにすがるようにと、2019年の夏には幾度となく登りました。

もちろん、それだけでは足りません。他の山へ登るのはもちろんのこと、とにかく身体を動かさない日を作らないようにと、筋トレ、自転車など、今ある環境の中でできうることを行いました。

もしよければ、こちらもご覧ください。noteを始める前から書いているブログです。



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