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原因帰属

 何か成功や失敗経験をした時、その原因を皆さんは何が原因だと考えますか?
 
 試験に落ちた時に「才能ないのだな」と思い悲観した気持ちを引きずったり、「今回の試験はたまたま難しすぎた」とあまり気に留めなかったりと人によって違いがありますね。実はこの「原因帰属」と呼ばれる受け止め方の違いにより、その後の気分や行動に大きな違いがあると言われています。今日はこの原因帰属について記載します。

原因の分類


 「原因帰属」とは原因帰属理論としてワイナー氏(Weiner)が提唱したものです。
 まず、縦軸に「統制」を置き、物事が成功したことや失敗の原因を「自分にあるのか」「自分以外にある」とするのかに分類します。そして横軸には「安定性」を置き、その変化は「変わらない」か「変わる」のかで分類すると下記の4つのパターンとなります。


では、試験に落ちた場合を例にしてみます。

【能力】

 試験に落ちたのは「センスや才能がない」「学歴がない」などと捉え、やっても駄目だと落ち込みが続き、次へのチャレンジを断念してしまいやすくなります。

【努力】
 「勉強時間が足りなかった」「努力が不十分だった」などと受け止め、もっと勉強しようと次の行動に繋がりやすくなります。但し、適切な努力の方法が見つけられない場合などは、気持ちの切り替えや次の行動に繋がりにくくもなります。

【課題の難しさ】
 「今回の試験は難易度が高すぎる」などと受け止める場合で、自分以外に原因を捉えている為、比較的気持ちは落ち込まずに次の行動に移すことが出来ます。一方で、努力の方法などの修正をせずにいると、同じ失敗を繰り返してしまう場合もあります。

【運】
「きびしい試験官に当たってしまった」などと捉えるため、気分の落ち込みは少なくプライドも比較的傷つかずに次にチャレンジ出来ます。但し、自分を振り返り軌道修正をしないと再び同じ結果となりかねません。

それぞれ、メリット・デメリットがありますね。
問題に取り組む期間や難易度により、自分の受け止め方をコントロールしながら前進していけるといいですね。

では、また。


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