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探して広げた経験のある人だけが、みつけることのできる出会い

アクションポート横浜の卒業生を主人公として、大学生がインタビューする企画。第7弾は高須賀桃子さん。
彼女が活動に関わったきっかけや活動への思いをインタビューしました。はじめての方は先ずコチラから。

高須賀 桃子(たかすか ももこ)
明治学院大学 学部 2017年度卒
大学生時代、明学エコキャンの代表を務めると同時にアクションポートの学生スタッフとしてサンタプロジェクトやエコツアーの企画に携わる。また、献身的に、ふわふわにインターン生へと寄り添うその姿は、のちの『アクションポートらしさ』を育てたといっても過言ではない。

インタビュー|工藤菜津珠 内藤凛

それは、もしかして差し入れですか

工藤:高須賀さん、お菓子ありがとうございます!お菓子!
ところで、、高須賀さんは自動車の販売をされているそうですが、大学でもそういった勉強をされていたんですか。

高須賀:いえいえ。芸術学科でした。

内藤:どうして、芸術学科から中古車販売に?

高須賀:芸術学科の就職先は芸術系に限らず幅広いんだけど、私は専門性よりも働きやすさ、人間関係や雰囲気を重視して会社を探していて。これもNPOでの経験が価値観に影響してるのかも。

工藤:なるほど…。私は専門性と将来のことで悩んでいたので勉強になります!(2つ目のお菓子)

その都度やりがいを見つけてる

内藤:中古車販売って、具体的にはどういった仕事になるんですか。

高須賀:私はフロント業務になるのですが、、会社の記事に私も掲載されているのでくわしくはこちらへ。笑

工藤:インタビューなのに続きはWEBへって、そんなやり方していいんですか?!笑。これが令和なんですね。では、代わりにやりがいを伺いたいです!

高須賀:単価が大きいのもあって、お客様との信頼関係を注視する点です。車を収めるまでに100~200万円が動くなかで、大きなやり取りを任せてもらえることにやりがいを感じてます。とくに納車の瞬間、うちの会社では納車式ってものをやっていて。音楽流しておめでとうございます!とお祝いするんです。そうやってお客様と一緒になって喜べる時間が私にとっても一番うれしい時間です。

内藤:お客さんからしたらhappy birthdayみたいでうれしいですもんね〜。素敵です。

高須賀:リクエスト曲あれば流しますよ?backnumberとか!笑。あと、車って長くても大体20年で替えるって言われていて。20歳から車を買うとしたら本当に人生で2~3回しかないじゃないですか。それをまかせていただけることがうれしいんです。車を買い替える時は人生のターニングポイントですからね。この仕事やっててよかったです。

内藤:エアークローゼット(洋服レンタルアプリ)みたいに気軽に交換できないですもんね、使ってみてあれ?って思っても。人生の大きな買い物を手伝うって本当にすごいです!そんな反面、やっぱり仕事で大変なこともあるんですか。

高須賀:定時で上がることです笑。あと、仕事って毎日あたらしい発見や華やかさがあるわけじゃないので。 それこそ地道な作業や繰り返しに近い業務ももちろんあって、何のための仕事だろうって悩んだり。 でも、だからこそ基本に立ち返ったり、その都度やりがいを見つけることに意味があって。 それが提案みたいな行動に繋がってくると、また仕事のおもしろさに出会えるんですよね。

工藤:無ければ探す、なんですね。

高須賀:うん、目的は与えられるのを待ってるだけじゃなくて、自分自身で探したりつくってもいいと思っていて。仕事は受け身になるとおもしろくないし、続かないと思う。いまの会社がやりがいなくて退屈って発言がでたらもう危険。でも、環境によるところも大きいかな。私の職場は若い世代が多くて、後輩たちが成長していく姿を日々目にしてるから。うれしいし、がんばろうって思えてます。

内藤:高須賀さんは面倒見がよさそうな先輩です。うんうん、目的をしっかり見ていれば自然とやるべきことも生まれますもんね。

高須賀:そうそう!その分責任も重いんだけど、それもまたやりがい。あとは、担当が私でよかったと思っていただけるように心がけて働いてます。やるからには、いいと思って貰いたいから。

ふーちゃん、ももすけ、ひろみんです

内藤:高須賀さんはどのようにしてアクションポートに関わるようになりましたか?

高須賀:大学1年生のとき、明学エコキャン先輩の風早さんの紹介で高城さんとアクションポートに出会いました。

工藤:あ、このまえインタビューされてましたよね。
風早さんをくわしく知る

高須賀:当時人数が少なくてエコキャンの存続が危うくて。もどかしく思う私を見て、風早さんが大学の環境サークルが集まって交流するイベントに連れ出してくれて。その集まりで座っていたら高城さんに『ねえ、いっしょにサンタになろうよ!』って話しかけられて。『なんですかそれ、おもしろそう!』って答えたのがアクションポートと関わるようになったきっかけですね。

内藤:じゃあ風早さんが高須賀さんを。高須賀さんがひろみんさんをアクションポートに繋げたことになるんですね!

高須賀:あいだにつのぴーさんもいるんですけどね!笑

それも正解で、これも正解

工藤:アクションポートで活動して、よかったことを教えてほしいです。

高須賀:さっちゃんとさちももコンビになれたことです。さっちゃんとは学生スタッフの活動をいっしょにやってきた戦友なんですけど、活動を通してとてもお世話になって...。さっちゃんもインタビューされてましたよね。

工藤:あ、はい!ここに記事あります。笑

高須賀:ありがとう笑。ほかにも、学生スタッフの活動を通して横浜にも帰れる居場所ができたことも大きいです。私は東京出身なので横浜には縁もゆかりもなかったのですが、アクションポートと関わったことで横浜を地元だと思えるようになって、アクションポートに関わったからこそ出会えた人が多いこともよろこびの一つになってます。

内藤:学生スタッフとしてどんな活動をして、どんな方々と出会えたんですか。

高須賀:学生スタッフとしては、とにかく色々と。今も行われているエコツアーから始まり、サンタプロジェクトや盆栽カフェ、横浜の企業の方々と学生が繋がる居場所づくりや企業説明会。地域の魅力を見つけるプロジェクト、学生がライフキャリアを振り返るサミット、思い出せばまだあると思います!中でも、学生さんが地域と繋がる入口としてのNPOインターンシップ。その活動のなかでインターン生を見守り、いっしょに活動して相談にも乗っていた日々が想い出深いです...。


高須賀:出会えた方でいうとそうですねぇ。アクションポートって本当に色んなところと繋がりを持っていて。多くのNPO団体のみなさんや、経営者の方だったり。各職種の企業の方々とも”仕事”とはまた違った関わり方をすることができました。あとはやっぱりアクションポートで活動してたみんなとは今でも仲良くさせて頂いてて、些細なことでも連絡くれたりお祝いしてくれたり、暖かくて本当に素敵な人たちと出会えました

工藤:うんうん。私たちインターン生もほんの2ヶ月でしたが本当に色々な方と関わらせて頂くことができました。アクションポートはスタッフOBOGの方が今でも深く繋がりを持っていますよね!

高須賀:そうなんです!ももすけ~って。笑

内藤:なんだかうらやましいです。アクションポートのようなNPOと今の職場とでは違いがあったりするんですか。

高須賀:そうだな〜。NPOでは自ら目的を見つけて活動する経験が出来ると思います。義務じゃないから目的を与えてくれる人ももちろんいないです。その代わり、探せば自分ならではの活躍が出来ると思います。正解が1つじゃないからこそ本当に様々な経験が出来る。そこは会社とは違うアクションポートをはじめとするNPOのいいところだと思います。

内藤:「正解が1つじゃない」ってとても響きました。

目的を考えることが1番大事!

工藤:社会人になった今でもアクションポートに顔を出すのはなぜですか。

高須賀:色々な経験と繋がりをいただいたので、恩返しできたらなと。でも、こうやって学生さんと久しぶりに喋ると緊張しますね。笑

内藤:いつでもお待ちしてますよ!笑。本当に来てくださってありがとうございます。では最後に、アクションポートの後輩にアドバイスをお願いします。

高須賀:なんのためにやるのか。目的をみんなで明確にすることが大切だと伝えたいです。何が目的なのか、例えばその地域の人に知ってもらうのが目的だとか、そういう根本的なところを意識して活動することが大切だと思います。

工藤:このインタビューの目的を考えることも...(お菓子をおく)

内藤:私たちも先日、インターン生として打ち水大作戦!を中華街で企画やらせて頂いて。反省点がたくさん生まれました、その中で高須賀さんがおっしゃったように”目的を考える”ことが大切だと強く学びました。

高須賀:答えが用意されていなくて、物事も進んでしまっているときでも基本に立ち返ること。そして、そこから意味を見つけて価値を広げようと手探りしてきた経験がある人は、どんな環境でも自分の居場所をみつけてつくっていける人だと思いますよ!応援してますね!

工藤:わかりました!私たちも地域の担い手としてがんばっていきます!ありがとうございました!

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ACTION DATA 高須賀桃子
2013年  横浜サンタプロジェクト
2014年  学生スタッフ、エコツアー、さかえwalker
2015年  学生スタッフ、盆栽カフェ、ライフキャリア
2016年  学生スタッフ、ハマショク、打ち水大作戦

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聞き手 工藤菜津珠 内藤凛
テキスト 工藤菜津珠 内藤凛
編集 野永雄司
写真 高城芳之
監修 高城芳之

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