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なぜこの仕事をするようになったか~そして自分と深く向き合うようになった

結局起業しても、それまでの仕事のスタンスとあまり変わっていなかったのですよね。

ある意味、ちょっと飛び出す、ちょっとやってみる、にはいい方法だったかもしれません。

でも、やりがいを持って、仕事をもっと深めていきたいと思ったら自分に向き合うことがもっと必要だったのだと思います。

■不妊治療をやめる決断をする

私が独立したのは42歳のときでした。

「不妊治療と仕事を両立させたい」が会社員を辞めた大きな理由の1つでしたが、お察しのとおり、年齢的な限界が近づいていました。

5年ぐらいずっと治療してきましたが、さすがに40代の妊娠の確率はどんどん下がっていきます。顕微授精をしているので、1回40万位お金もかかる。どうするか、夫とも話をしてやるだけやったからここでやめよう、という結論になりました。

じゃあ、会社を辞めなくてもよかったんじゃないか、という意見もあるかもしれませんね。

ただ、人材育成の仕事にそのまま携わっていきたい気持ちも大きかったので、そこは組織の外に出て後悔はありませんでした。一つの区切りができた気がして、ある意味この決断でスッキリとしました。

■スキルじゃなくてマインドなんだと気づく

そして、産業カウンセラーの学びを進めて資格を取ろうとし、ここでNLP(神経言語プログラミングー実践心理学の一種)に出会いました。

産業カウンセラーの勉強も、NLPの勉強も、「もっとスキルをつけなきゃ」「経験だけをたよりにこの先仕事はまわってこない」という思いで始めたのですが、次第に違うことに気づきました。

これは、自分にやり方のスキルをつけるためじゃなくて、

自分と向き合って自分を知り、セルフイメージを上げるのにすごく役立つ学びなんだな、

ということです。

人はどうしても自分の能力を高めるために、「もっとスキルをつけなきゃ」といろんな手法を知ることに走りがちです。

でも、「能力」やそれを身につけた後に活用して行う「行動」も、私たちの心の奥底にある「思い」や「信念」「価値観」といったものが下支えになっているのです。

「私がどんな人で、何を大切にしたいのか、何を目指していきたいのか、もっと見つめること」

「他の人とどのように接するのか」も大切だけれど

「自分とどのように向かい合っていくのか」を理解することのほうがもっと大切なんだな、とNLPを通して深く知ることができました。

今にして思えば、この気づきがあって私の仕事のしかたや考え方が変化していったのだと感じます。

■紹介でだんだんに仕事が入ってくる

現実的にどのようなことが起こったかというと、

・産業カウンセラーの資格を取ろうとしていたときに、その資格がどうしても必要な仕事の依頼が友人の紹介で来ました。

「まだ取っていないのですが」ときちんと伝えましたが、「2か月後には取れるのだろうから、必ず取ってくださいね」と言われ、仕事をいただくことができました。

・その社会人の求職者向けの仕事を地道に行っていたら、「この内容もやってみたいですか?」と大学生支援の仕事がやってきました。

そんなに単価が高い仕事ではありませんでしたが、これもコツコツやっていたら、いつの間にか頼られるようになり、後から入った人や全体に内容を伝える勉強会の講師をしてほしいと言われるようになりました。

だんだんに信頼をしてもらえるようになり、継続的な仕事が入ってくるようになったのです。

※ここで地道に仕事を続けていく形だと「普通のキャリアコンサルタントの仕事のしかた」だと思うのですが、今の私は結構個性的だと自覚しています。いよいよ、次の回が「なぜこの仕事をするようになったか」の最終回になります!(続く)

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