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心理検査を受けた話【不注意&IQ141】


 皆さんこんにちは。イ キ ナ リ デ ス ガ ー(楽天カードマンの言い方)、今回は、私の心理検査の結果を発表します。




産業医・カウンセラーから勧められて

 私が心理検査を受けた理由は、職場の産業医とカウンセラーに勧められたからです。

 私は月に1回程度、職場のカウンセリングを受けています。カウンセリングでは、日々の業務での困りごとなんかを相談しています。相談のなかで、私の不注意からくるミスが多いことに指摘され、検査を受けてみてはどうかと言われていました。

 くわえて、住民課時代の復職直後に産業医面談を受けました。その時にも検査を受けることを勧められました。診断の有無に関係なく、現状を多角的に知るべきだと。

ちなみに、産業医面談を受けたのはこの時です。

 そこで、自分の得手不得手を知るべく、主治医に頼んで心理検査を受検させてもらうことになりました。


 今回は、ASD傾向を測る検査、ADHD傾向を図る検査、知的能力を測る検査を受検し、総合的な判断を受けることになりました。



ASD傾向はなし

 私への質問紙調査と親への面接調査によってASD傾向を調べました。ASDとは、自閉スペクトラム症のことで、かつてはアスペルガーとか自閉症とか言われていたものを包括した概念になります。

 検査の結果、私に明らかなASD特性は認められませんでした。これは自分でもそう思います。別に社交性が低いわけでもなし、なんなら社交的過ぎて地雷を踏むタイプだったりするので。

 親への面接調査から、私にASD傾向はないと判断されたものの、それよりも不注意なエピソードが目立ったようでした。



不注意型のADHD傾向

 こちらは、私と私を身近に知る人への質問紙調査によって、ADHD傾向を調べました。他者評価は、職場の同僚に回答をお願いしました。

 その結果、治療が必要な程度ではないものの、不注意優勢型のADHD傾向が見られました。これも納得がいきます。感覚は過敏ですぐ注意が逸れますし、ものをなくしたりうっかりミスが非常に多いですから。

 本人の自覚症状、親の話から推測される過去からの特性、同僚の質問紙から推測される現在の特性のいずれからも不注意優勢の気配がしましたので、程度はどうあれ私は不注意な人だといえそうです。



IQは141(WAIS-Ⅳ)

 全体的な知的能力を測るため、WAIS-Ⅳを受検しました。WAISは去年受けており、その旨心理さんに伝えました。しかし、1年以上経過しているので影響は少ないだろうと心理士さんが判断され、受けることになりました。

 検査の結果、私の全検査IQ(世間でいうIQ)は141と、前回に比べて上昇していました。これは上位0.3%の水準で、1000人の集団でも3~4名程度しかいない計算になります。

 下位尺度で数値が一番高かったのは言語理解(VCI)で146(前回130)、一番低かったのは知覚推理(PRI)で118(前回122)でした。この傾向は、前回の検査でも同じでしたので、妥当性がありますね。ただし、言語理解が前回から16も上がっているので、多少の学習効果はあったと思われます。

 もっとも、高い尺度と低い尺度との間に30程度の差がありますから、得意不得意が顕著ではないかと指摘されました。また、全検査IQが140を超えているのは相当高いので、周囲とズレを感じやすいのではないかとも指摘されました。たしかに、一番低いPRIでも東大生の平均(120程度)近くです。

 ちなみに、前回のWAIS-Ⅳ受検結果は下記の記事にまとめています。私の記事のなかでは断トツで人気の記事です。自分でも気に入っています。



全体像:不注意な高IQ者

 心理検査を通じて出た結論は、不注意型ADHDの傾向がみられるが、治療を要するほどではない。ズレを感じたり困りごとが生じたりするのは、知的能力の高さと、能力間での得意不得意の差が原因だろうということでした。

 また、検査外の観察で、室外の音などが不意に生じると集中が切れたような表情をすることが示唆されており、PCでいうところのフリーズ状態が起こりやすいといわれました。


 個人的には、上記の結果をふまえ、職場には配慮を求めたいと考えています。その配慮とは「できないこと」への配慮というより「能力を活かせる」配慮ではないかと考えています。たとえば、集中力を切らさないように音や光を遮断できる環境を整えてもらう、非言語コミュニケーションではなく、読める/見える方法でコミュニケーションをとってもらうようにするなど。

 自分で言うのもなんですが、能力値は高いがデメリットが多い上級者向けのキャラみたいなポジションなんだと思います。ケッキングとか、ゴブリン突撃部隊とか。もちろん、デメリットを消す努力は自分でもやりますけど、周囲の助けがないとうまくいかないと思います。



産業医面談再度実施

 上記結果をもって産業医と再度面談することになりました。結果報告という意味合いが強いですけど、それと同時に私の特性を人事系部署に伝達する意図も含んでいます。さすがに配置換えを要求したりするつもりはありませんけど、人事に対して取り扱い方をお伝えするのはお互いのためかなと。

 過去4年間で2回/8ヵ月も休職している職員なんて扱いに困っていると思うんですよね。行く先々で何かを引き起こしている。私からしてもなんで上手に適応できないんだろうと悩んでいるところでした。そんななかに私についてわかる資料、それも学術的なエビデンスのある方法で調べられたものが出てくれば、理解する良い材料になるでしょう。

 とりあえず、産業医面談で結果を報告して、職場に対しても何かしらお伝えすることができればと思っています。



今後も情報発信

 そんな感じで、私の心理検査報告は以上となります。しかし、こうした心理検査に関すること、IQに関することは今後も発信していこうと考えています。同じような困りごとを抱えている人の参考になれば幸いです。

 どうか、長い目でお付き合いください。

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