私のWAIS-Ⅳ受検記録【IQ130超】
皆さんこんにちは。つい先日、職場において別グループの応援要員に任命されました。要は、来客状況次第ではマイナンバー以外の窓口にも出動させられるようになったということです。
まぁ、マイナンバー事務が住民基本台帳事務の延長線上である以上、避けて通ることはできないのでしょうけど、同僚職員に比べて、業務量が増えたことは少々荷が重いです。
とまぁ、ウジウジ報告はこの辺にして、今回は以前に受検したIQ検査、WAISについて記事にしたいと思いますのでご覧ください。なお、私は心理士ではありませんので、ネット情報&自分の見解しか書けません。正確な情報は心理学関係の本などを各自でご参照ください。
1.IQとは(おおざっぱに)
IQとはIntelligence quotientの略で、日本語では知能指数などと呼ばれます。テレビなんかでは、IQはその人の頭の良さを現した指数だと言われたりしますが、実際のところは、知能検査(テスト)の結果を数値化したものの1つにすぎません。そもそも、その知能検査も人間の全知能を測定しているものではありませんから。スポーツテストの結果だけで、その人の運動能力すべてを把握できないのと同じです。
IQは100を中心として正規分布するように算出されます。要するに平均点が100点になるテストで、100点より高ければ平均よりもテストの点数が良かった、100点より低ければ悪かったと読み取れるということです。
<一部参照>
2.WAISとは(おおざっぱに)
WAISとは、Wechsler Adult Intelligence Scaleの略で、日本語ではウェクスラー成人知能検査なんて呼ばれたりします。デイヴィッド・ウェクスラーによって開発された、成人(16歳以上)の知能(IQ)を測定するテストです。
WAISは、数ある知能検査のなかで最も一般的な検査の1つとされており、世界中で翻訳されて、使用されています。問題は定期的に改定されており、現在、第4版にあたるWAIS-Ⅳが最新です。
<一部参照>
WAIS-Ⅳで算出される全検査IQ(一般的に"IQ"と呼ばれているもの)は、4つの下位検査の得点の合算で、その4つとは、言語理解、知覚推理、ワーキングメモリー、処理速度です。WAISではこれら4つの力がある人が「IQの高い人」だと定義しているのですね。
それぞれの下位検査がどのような検査なのか、具体的に述べることは禁止されていますので、ネット上に載っていることや、たとえ話で解説。
言語理解:その名のとおり、その国の言語で、その国の知識がどの程度身についているか検査されます。なので、高学歴の人や学校教育からそれほど離れていない人は、自然と数値が高くなると思います。また、この検査の問題は、文化の影響を強く受けるとされています。なので、例えば私がスペイン版WAISを受験したら、数値は劇的に低下するでしょう。なぜなら、私はスペイン語を知らないし、スペインの教育を受けていないから。
知覚推理:目で見て、耳で聴いたことから正しい推測が立てられるかを検査されます。人の変化にすぐ気づく人とか、間違い探しが得意な人とかは高い数値が出るんじゃないかと思います。
ワーキングメモリー:要は短期記憶です。メモなどを使わず、どのくらいの情報を一時的に覚えていられるかを検査されます。飲食店とかで誰が・どの飲み物を注文したかを覚えたりするのは、まさにこのあたりの力かと。
処理速度:簡単な作業をどのくらい早く処理できるかを検査されます。ルーチン業務とか、内職とかが得意な人は高い数値になると思います。
最後に検査費用ですが、結構高いです。受検料だけでも2万円弱はかかりますし、所見とかフィードバックを含めると、その倍はかかると思います。医療機関で受検すると、保険が適用されるので安くなるらしいですけど。
私は、医療機関以外で受験しましたので、検査代とフィードバック、所見そのほか雑費をまとめて4万円くらいかかりました。
3.受検の動機
なぜ私はWAISを受検しようと思ったか、その動機についてお話します。
一番大きかったのは挑戦という観点ですね。過去の記事で何度も登場していますけど、今年の2月に占い師から自分で意思決定したものが少なすぎると指摘されたことを受けて、色々なことをやってやると燃え上がりました。
そこで、新しく何かやるというよりは、今までに漠然とやりたいと思っていたことを実現に移そう、挑戦してみようと思い立ったのです。それらが、このWAIS(知能検査)受検であり、47都道府県制覇だったのです。そして、私がWAISを受検したいと思っていたのは下記の2つが理由です。
まず、自分の知能の限界を知りたかったこと。かつて、高校や大学で授業の一環として知能検査(WAISではなかったと思う)の一部を解くことがあったんですけど、決まって一番早く・正確に解いていたので、「あれ?もしかしたらIQ高いかも?」とぼんやり思っていました。しかし、正式に知能検査を受ける機会も金もなく、受検は保留にしていました。
その後、25歳を過ぎた辺りから自分の体力や知力に衰えを感じ始め、まだビンビンのうちに自分の知能を測っておきたい欲が沸き上がりました。学生時代のあれは偶然か?それとも実力か?と。
あとは、違和感の正体をつかむためですね。私、真面目にやっているだけなのに話がズレたり、変な人扱いされることが多く、悩んでいました。解決はせずとも、原因を知って、上手に付き合っていく術が欲しいと常々思っていたところです。
根本の解決になるかはわかりませんでしたけど、その原因究明の一助としたかったというのも受検の動機の1つです。
4.スケジュール感
実際に受検を決断してから結果を知るまでのスケジュール感ですが、これは、どこで受検するかによって差が出ると思います。医療機関や有名どころで受検しようとすると、待ちが発生したり、事前の検査を数回しないと受検させてもらえなかったりするようなので、数ヶ月単位で動くことは覚悟しないといけないと思います。
私は、早く受検できて結果も早く知れるなら、多少値は張っても構わないというスタンスで場所を探していましたから、早かったです。
3月中旬に受検を決意して、下旬くらいに予約、4月の頭には受検して、中旬にはフィードバックくらいのスケジュール感でしたかね。大体1ヶ月弱くらいで全部終わりました。
今振り返ると、その後ゴールデンウィークには体調を崩して6月まで引きずりますし、7月には47都道府県制覇出走、8月からマイナンバーの繁忙期と受検どころではなくなりましたので、あの時に受けきっていて本当によかったなと思います。
5.受検当日
当日までに準備することは事前聞き取りシート的なやつを書くくらいで、検査そのものも、対策をするようなテストではないので何もしていません。体調を整えて前日にたくさん寝るくらいでしたかね。
当日は尋常じゃないくらい雨が降っていました。でも、その雨が逆に余計な音をかき消してくれて、気分はよかったです。検査は、美人なお姉さんが担当してくださいました。
以下、試験についてお話したいのですが、問題を公開することも禁止されていますので、感想だけ。
まず、問題の難易度が幅広い。「楽勝やん」レベルの問題もあれば「は?わかんね?」レベルの難問も飛んできました。広い水準の知能を測っているという感じがしました。あと、めっちゃ疲れました。知能を測定しているのだから当たり前なのかもしれませんが、「脳みそをフル回転させる」という表現がふさわしいくらい頭を使いました。普段はスマホなどの文明の利器に頼っている部分を自分の脳でやったので、それはそれは大変でした。
試験自体は3時間程度でしたけど、そうとは思えないくらい疲れ切って、帰ってからは速攻寝ました。
5.フィードバック(検査結果)
受検から約2週間後、検査結果をもらいに行きました。その日はポケモンのシロナっぽい、いかにも研究者~な女性が担当してくださいました。
結論から申し上げると、私のIQは133(sd.15)。統計的には上位1.4%程度の高水準でした。ただし、検査間での数値差が大きかったため、日常生活に支障が出ているのではないかという所見となりました。
下位検査のなかで一番高かったのは「言語理解」で、一番低かったのは「知覚推理」でした。これは結構驚きでして、私が自認していた得意分野は「知覚推理」的な力だったし、受検の手ごたえも一番あったからです。このように、自認している強みと客観的な強みが違うことに気づけたのは有意義だったと思います。
また、検査中の動きや回答の傾向も見られていたようで、数値にならないところまで所見に載っていました。数値の情報と組み合わせて、日常生活において支障が出ていると思しき私の脳(思考)の癖を指摘してくれました。実際、結構思い当たるところが多くびっくりしました。そして、それに対応する具体的なアクションプランも提示していただいて、後日、導入してみたところ、日常生活の生きづらさがちょっと改善されたような気がします。
時間は1時間弱と短かったですが、この間だけで即日常生活に生かせそうな自己分析と他己分析ができた気がします。
6.その後(MENSA入会まで)
統計的にはMENSAのいう上位2%以上を満たしそうだったので、入会審査に回してみることにしました。判定料は5,000円。お金が飛ぶ飛ぶ…。
提出から数週間後には合格判定をもらい、無事入れていただくことができました。その後、入会手続きをして数週間後に会員証を送ってくれました。入会費など諸々あわせて1万円…。見せびらかす機会は全然ありませんが、会員証は一応常に携帯しています。
7.WAISを受けてみて
まず、自分のIQが知れた(しかも高めだとわかった)ことそれ自体が良い成果でした。自分の頭について知れる機会なんて、そうそうないですから。意外と自分、良い器をもっているんだなと少し自信になりました。
そして、検査結果を知ってから、私の行動や考え方に変化がありました。
この高IQを勉強に活かそうと、資格の勉強を始めました。今やっているのは、実務に関係する資格や完全な趣味など多岐にわたります。
あと、日常生活において人と話がズレたり、変な人扱いされたりすることが多いのも、高IQが原因なのかな、それなら贅沢な話だよなと自分を許してあげられるようになりました。たとえ宇宙人と呼ばれていても…。
その他、話のネタにはなりますね。IQとかMENSAとかに興味ある人へWAIS受けたことを話したらそれだけで結構盛り上がります。まぁ、知らない人に言ったら「 ? 」みたいな顔されますけどね。47都道府県制覇と同様に、ちょっと珍しいことやったよね的なストックになりました。
8.みんな1回は受けるべき
そんな感じで、私の受検報告はこのあたりにしようと思います。
最後に言いたいのは、IQの高低とか、MENSA云々とかを気にせずに、全員一度はWAISを受けみてはどうかなということです。学術的に固めてこられた検査によって自分の知能(すべてではありませんが)を測り、それを数値化できるというのは思っている以上に有意義です。得意・不得意・傾向を考慮して立ち回ることができるようになります。ゲームでも、キャラの能力値を見て戦略を立てますよね。それと一緒です。
あと、想像以上に細かいところまで見られていて、それが所見にて出てきますから、日ごろ抱えている生きづらさの原因がわかるかもしれませんよ。
まぁ、普通に受けたら結構高いんで強要はできませんけども、リターンはその分確実にあると思います。
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