アコ

発達障害の小学生兄妹の母。自身は40手前でADHDの診断が。転勤族の嫁。 夫が激務でほ…

アコ

発達障害の小学生兄妹の母。自身は40手前でADHDの診断が。転勤族の嫁。 夫が激務でほぼワンオペ育児。 2020年、息子がIgA血管炎になりました。完治。 発達障害のことを勉強することが生活の中心になってきました。 日々のことを徒然なるままに綴ります。

最近の記事

「おかあさんの持病」のこと

先日、癇癪を起した息子に泣きながら言われた。 「お母さんは暇そうでいいよね」 ASDの息子といえども言ってほしくなかった。 というか、お前ほんとにASDなんか?と問い詰めたくなるくらいの 母の急所へ的確なダメージを与えてくる。一番きつい。 いろんな要因が複合的に重なったとはいえ、鬱で苦しんでいる人にはこたえた…。忙しい中でも、発達関連の勉強をしたり、資料をつくったり、関連機関と交渉したり連携したり。 なにより母親業やってると家事があるから完全オフってならないもんで。そりゃ

    • 「わたし」の心をノックしてくれた人

      大学時代、剣道部のひとつ上の先輩に 「それは、おもしれーの?ちげーの?どっち?」 という基準で判断をくだしていく人がいた。 6年間のお嬢様女子校という温室を出たばかりの私には、自分のちっさい常識の枠の中にはない言葉で、刮目させられるような出会いだった。 いま、育児の枠の中でつまんないお母さんになっているかもしれない私に、また刮目させてくれる本との出会いがあった。岸田さんとの出会いだ。 私には小学生の子どもがふたりいて、ふたり共、発達障害の特性がある。知的障害はないけれど、一

      • 「読書感想文」と書いて「恋文」と詠む

        去年の夏のはじめ、齢四十にして初めて三島由紀夫を読んだ。きっかけは人妻がもったうっすらとした下心、というところかしら。 職場で仲の良かった同僚が退職することになり、その人が大好きだという本を帰り道に本屋さんで買い、子どもをお迎えに行き、そこから一気に読んだ。本の話ができる知的な女を演出したかっただけかも、という自分の浅はかさに気づきつつも読んだ。 そして「読書感想文、提出ね」と冗談で言われた言葉を真に受けて読書感想文を書いてみた。退職までの限られた日数の中で、何度もページ

        • 3年ぶりの緊張

          今週、息子が受けた発達検査の結果を心理士さんから伺う機会がある。同じ検査をちょうど3年前の10月に受けているので久しぶりの緊張感。 息子の特性がわかってから検査は何種類か受けてきた。年齢に応じて、また病院に応じてで、結果、ぱっと思いつくだけでも5種類。 でも同じ検査を受けるというのは実は今回が初めて。そしてこれからの中学進学や、現在特別支援学級の情緒級に在籍している息子が普通級に転籍していく手掛かりになるのかも、と思って結果を聞くのに緊張している。 今回は検査結果を聞く

        「おかあさんの持病」のこと

          息子が加害者にならないためには何ができるのだろうか

          昨日の朝、子どもたちが喧嘩をした。 正直、普通の兄妹喧嘩なのかもしれない。 でも私にはそれが、だんだんとエスカレートしてきている息子の感覚の顕れのような気がして朝6時からまじめに話をした。そのお話。 ショートスリーパーの兄と、ロングスリーパーの妹が子供部屋の2段ベッドで寝ている我が家。 朝の5時半過ぎに起きたら、娘が子供部屋から飛び出してきて「お兄ちゃんが…」と助けを求めてきて、それに兄が「被害者ヅラしやがって」と凄み、妹をソファへ突き飛ばした。 理由は些細なことだけれど

          息子が加害者にならないためには何ができるのだろうか

          発達障害サポーター’sスクールの講義を受けてみた

          Twitterでフォロワーさんが勉強されているのを見て気になったのがきっかけで、一般社団法人子ども・青少年育成支援協会さんがやっている発達障害サポーターズスクールの講義を受けてみた。 調べたら基礎講座Ⅰについては3300円だし、Ⅱだって6600円。そして今はオンライン講義。 「これなら自宅療養中で地方在住の私でもイケんじゃね?」 とうっかりな勢いでポチっとな、としちゃうわけで。まあするよね、うん、するね。 内容・詳細はもちろんサイトを確認してくださいね、となるわけですが。

          発達障害サポーター’sスクールの講義を受けてみた

          トットちゃんが伝えてくれること

          寝る前の子どもたちにトットちゃんを読み始めて1か月。ほぼ毎日、ぽつぽつと読み続け、ようやく読み終わった。その経緯についてはこちらで。 最初はトットちゃんのおてんばぶりに目を丸くしながらケラケラ笑っていた子どもたち。自分たちと同じ目線でトモエ学園での日々を体感していた様子。それが、だんだんと終盤に向けて戦争の色が濃くなってくる。食べ物がなくなり、身近な人が出征し、親友を亡くしていく。 私が小学校3年生の頃は、まだ戦後50年と経っていなかった頃で夏になると戦争の映像がたくさん

          トットちゃんが伝えてくれること

          夜毎のギフト

          先週、私は誕生日を迎えた。 その日は平日で、子供たちをお迎えに行き、夫の帰りは遅い。 (なんか…誕生日なのに、自分でごちそう作って、洗い物とか…したくない…) そんな理由で子供たちにマックでの『ジャンクパーティ』をもちかけ 150円定額のLサイズポテトと30%オフのナゲットどっさりと ハワイアンなバーガーとカラフルなドリンクたちをテイクアウトして帰宅した。 片付けのないチューハイ片手の母も子供も上機嫌。 いつになくふざけて悪乗りして、舌も滑らかにしゃべり続ける私。 なん

          夜毎のギフト

          発達障害を抱える子どもと過ごす中で

          年始に息子がIgA血管炎で入院をしてから、すっかり時間が経ってしました。 あれから息子は25日間の入院生活を終え、自宅療養期間を過ごし、それから学校に少しずつ登校できるようになりました。 主治医にも「完治」と言われたけれど、約3か月間安静を告げられていた8歳の体はなまってしまったようです。 リレーの選手だった瞬足は、クラスの平均より1秒遅くなり、トランポリンを300回ノンストップで跳んでいた脚力も衰えたようです。 …もちろんまだまだ多動ですが。 (でも私の手を振り払い、道路へ

          発達障害を抱える子どもと過ごす中で

          息子に生理を伝えた日のこと

          先日までの息子との入院生活の中でのこと。 私は息子に初めて「生理」について伝えてみました。 息子との入院生活は個室での密室24時。 お互いの一挙手一投足が気になると距離。 そんな中で母である私がPMSとはいえ、息子にとっては「理由なく」イライラされても理不尽に感じるに違いないと思ったことが大きな理由。 それから、妹もいない状況でゆっくり丁寧に話せる滅多にない機会だと思ったから。 それは朝ごはんが配られる前の時間。 穏やかな空気が流れていて手持ちぶさたな雰囲気で「今しかない

          息子に生理を伝えた日のこと

          命綱としてのイヤホン

          今朝、隣の病室の女の子が退院していった。 アナ雪のレリゴーをよく歌う子だった。 窓越しに聴こえてくる声を聴いて勝手に盟友のような気がしていた。 息子は小児科病棟での一番の長期入院者となった。 昨晩、息子の足に再び紫斑が現れた。 ステロイドの投与で綺麗になったはずなのに。 薬の量が減ったからだろうか。 昨日、ベッドの上でとはいえ起きて一緒にPCをいじっていたからだろうか。 多動児にしては頑張っていると思ってたけど油断して安静にできてなかったかな。 ここしばらく経過が順調だっ

          命綱としてのイヤホン

          IgA血管炎と診断された日のこと(後編)

          長くなってしまいましたので後編です。 前編はこちら 息子の足に発疹ができた夜。 ネットで検索をしたら 「胃腸炎の後によく蕁麻疹がでる」と沢山の記事を見かけて そんなもんかーと思っていた。 その後も息子の食欲は戻ってきて、本人も 「今度は便秘にならないようにちゃんと水分もとらなきゃ」とも言っていた。 始業式の日はなんとか登校させて私も仕事始め。 …のはずが、始業前に学校から微熱で呼び出しがかかり パソコンを立ち上げてから落として、周りに新年の挨拶だけして帰宅した。 それでも

          IgA血管炎と診断された日のこと(後編)

          IgA血管炎と診断された日のこと(前編)

          息子の付添入院生活が3週目に入りました。 病名を告げられて入院することになるまでを振り返ってみようかと思います。 ◆ 息子の体調不良はクリスマスの終業式の翌日からあり、「だるい」と動けなくなった。 息子お気に入りの放課後デイを休ませて、私は仕事納めの日に欠勤をした。 その後も吐き気を訴えるものの吐けないという日がしばらく続き食事量も日を追って減っていった。 大みそかの年越しそばを食べながらも腹痛を訴えトイレへ。 「蕎麦伸びちゃうなぁ…」なんて呑気に思っていたことを記憶して

          IgA血管炎と診断された日のこと(前編)

          アンガーコントロール

          昨日、息子と仲直りをした後に アンガーコントロールについての話をした。 衝動的に怒ってしまうことは仕方ないけれど、失うことも多いので なるべくならばコントールできた方がお互いに幸せだよね、という話。 私は息子について、主治医とは別に 大きな病院の臨床心理士さんに発達相談を定期的にしている。 そこでは主にABA(応用行動分析学)を用いて行動改善を図ったり ソーシャルストーリーブックを作って説明をしたりしている。 そこで、息子と相談をした。 ①「イライラしてた時には」というソ

          アンガーコントロール

          言葉の刃

          昨日の朝、息子が癇癪を起した。 原因は牛乳パックのストローがうまく取れなかったこと。 朝、院内のカフェで珈琲を買って戻ってきたら暴れていた。 牛乳をコップに注いでも、声かけしても暴れた。 そして飛び出した一言。 「あんたが邪魔なんだよ」 半月、付添入院をしてきた気持ちがぽっきりと折れた。 家族の踏ん張りを思うとやりきれなかった。 完全に、私の気持ちは、折れた。 病室の前のソファで外を眺めて気持ちをと整えようとしたけれど 一時間涙が止まらなかった。 諦めて病室に戻ったらタ

          言葉の刃

          きょうだい児のケア

          息子が入院してからあっという間に約半月。 集団登校の班長さんのお宅に2回も電話してしまいました。 この土曜日、慌ただしく付添入院して以降、 夫と交代してようやく初めて自宅に戻りました。 自宅でやりたいこともたくさんあったけれど 何より気がかりだったのは娘のこと。 平日ワンオペ家庭故に、どうしても父より母娘の方が近しい関係にある。 急に不在にしてしまい、心配をしていました。 ◆ 息子は気に食わないことがあると 自宅でも(病院でも)学校でも癇癪を起こして暴れます。 物を壊

          きょうだい児のケア