見出し画像

5. 歩行訓練(脚のリハビリ)の最終目標は〜50歳脳卒中で絶賛入院中〜

2022年7月6日49歳の時に脳卒中で倒れ、1週間後めでたく50歳に。
倒れた日の顛末はこちら↓

そんなんじゃ家に帰れませんよ

思い起こせば9月の終わり頃、前任の理学療法士さんに外へ出してもらった時は、病院脇の道20メートルを歩くのがやっとで、登り坂は推進力がなくて頑張ってもなかなか上れなかった。

「そんなんじゃ家に帰れませんよ。」

わが家は坂の上にある。そしてどっち方面へ行くにしても坂を下りないといけない立地なので、帰りは必然的に上り坂になるわけだ。療法士さんはそのことを知った上で、先ほどのセリフを言いながらわたしの腰を持って介助した。

坂を上るだけでなく、家に帰るためにはいろんなハードルがある。倒れる前までは当たり前にできていたことが、こんなに困難だとは!気が遠くなる思いがした。

だって普段「歩く」ということについて、こんなにフォーカスしてあーでもないこーでもないと真剣に悩み考えながら、歩くことがあるだろうか?左脚を出せば次は自然と右脚が出ていたあの頃が懐かしい…。

車椅子は無事卒業!しかし厄介なのは…

その頃はまだ車椅子を卒業できていなくて、移動は車椅子を使っていた。リハビリ病棟にいる自分の脚で歩ける人を見ては、わたしも必ず車椅子を卒業して自分の脚で歩けるようになるんだと心に強く誓った。

10月に入り、(理学・作業どちらも)療法士さんの異動により前任者から現在の担当者に引き継がれ、その後11月になって間もなくチェックを受けて無事車椅子を卒業した。

しかし厄介なのが、思うように脚が動かない(手もだけど)のが、筋肉や骨の問題じゃないってことだ。もしこれが骨折だったとしたら、折れた部分の治療とリハビリになるが、脚や手を動かす指示を出す「脳」が損傷しているので一筋縄ではいかない。損傷した部分はもう元に戻らないので、他の部分を代替させるための訓練がリハビリというわけだ。

半年の壁=機能改善の停滞?

何度も何度も動きを繰り返し、壊れた脳の代わりになる新しい場所に教え込む。ただし脳が一体どこまでそれを習得できるかは未知数だ。加えて倒れてから最初の3ヶ月は自然回復にによる機能改善が著しい時期だが、半年程度経つと改善が停滞すると言われている。

今が(発症してから)ちょうどその半年が経ったところで、入院して集中的にリハビリを受けられるのは、わたしの場合リハビリ病棟にきてから180日間(約6ヶ月間)なので、入院期限は残り1ヶ月。そして退院後の経過をみないと何とも言えないが、正直まだ改善は十分見込めるのではないかと思っている。

脚のリハビリでの目標

脚でいえば今はオルトップという装具と杖を使って歩いている。
それでもまだ右足を引きずるような歩き方で、右膝のコントロールも良くない。そのため身体が必要以上に左右に揺れてしまう。筋力や筋肉には問題なく、左脚と遜色ないにもかかわらず、片足立ちすらままならないのだ。

この状態でも「歩けると言えば歩ける」のだが、『歩容(歩く様、姿)』がよろしくない。今のままだとずっと杖と装具は必要だし、靴はスニーカーしか履けない。入院前はヒールのある靴ばかり履いていた。
今でもわたしの靴箱にはヒールのある靴がわたしの帰りを待っている。

なのでわたしの脚のリハビリ(理学療法)での最終目標は
「もう一度ヒールを履いて歩く」

もちろんそれが容易ではないことは、この半年間で痛いほどよくわかっている。退院するまでには無理だということも。退院後も通所リハビリと自主練は続くだろう。

残り1ヶ月でどこまで伸ばせるか

退院まで残すところ1ヶ月を切った。でもまだ1ヶ月もある!
だって1ヶ月前のわたしを思い出してみて。1ヶ月前、装具ももっと見た目がゴツいものを装着し、杖をついて今よりも歩容も良くなかったし、スピードは3歳児並みだった。

横断歩道を渡り切る自信もなかったのが、ここ最近は屋外歩行訓練でしっかり横断歩道も渡れるようになった。まだまだスピードは遅いし、走れないから余裕を持って渡らないといけないけど、それでも大進歩だ。

残り1ヶ月でどこまで伸ばせるか。
集中してリハビリを受けられるうちに手も脚もとにかくよくするし、よくなるはず!!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?