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布団収納の奥行き、とりすぎていませんか?

昔から日本には

一寸(いっすん)

一尺(いっしゃく)

一間(いっけん)

という単位があります。

木造建築の柱と柱の間隔を、一間(約1.82メートル)として、今でも現場で使われている単位です。

私もずーっと、この単位(モジュールといいます)で間取りを考えてきました。

一戸建てでは、お布団の入る押入れの奥行きは、半間(約90センチ)とるのが当たり前。(畳1枚の長手方向がおおよそ一間、短手の方向が半間です)

これは、柱の中心から中心までの寸法なので、実際の有効寸法は、

約75センチ(開き戸なのか、引き戸なのか、扉の種類によっても変わってきます)あります。

でも、本当にこの寸法が必要なんでしょうか?

測ってみました!


お布団のサイズは、長さ2メートル

これを三つ折りにすると、63センチ程度なんです。

枕の長手方向も63センチ

(70センチのものもありますが)

お布団を収納するには、63センチぐらいの奥行きがあれば大丈夫!

そして、


収納の万能選手

ポリプロピレン衣装ケースの奥行きは

無印の最大のものでも65センチ

65センチあれば、お布団はもちろん、

衣装ケースも入ります!

我が家の間取り


65センチといえば、

キッチンの奥行きも65センチ

冷蔵庫の奥行きも、65センチあればほとんどのメーカーのものがOK。

クローゼットの奥行きも65センチにして、一直線に揃えたいけれど、、、

お布団は入るのかな??

衣装ケースは入るのかな?

そんな気持ちで調べてみたら、65センチでぴったりで

75センチも、必要なかったのです。

いつもより10センチ奥行きを小さくして作った収納は、実際、奥まで手が届いてとっても使いやすい。

試しに標準的な奥行き半間の収納もつくって使い勝手を比較してみたのですが、

我が家の子供部屋予定に用意したお部屋

手前が余って、奥が使いにくい。

このことを自宅の設計で体感してからは、お布団収納も奥行き65センチを標準にして押し入れの設計をしています。

限られた空間の中での10センチ、貴重ですよね!

収納は、家族の成長に合わせてある程度の余白やフレキシブルさが必要。

でも、奥行きに関しては、余計にとると使いにくく、スペースも無駄にしてしまいます。

収納の奥行きはぴったりにつくること。
後悔しない家づくりのポイントです^^




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