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料理の次は、洗濯を手放したい2021

家事全般が苦手だ。家電を使いこなすことも管理することも苦手だ。世の中に溢れる家事効率化テクニックや高性能家電の数々に気負いしてしまう。ルンバも冬眠させている私。

ただでさえ乏しいマネジメント能力は、仕事でなんとか発揮するのがいっぱいいっぱいで、家事に発揮する余力はなく、家の中ではダラダラゆるりと暮らしたい。
そんな我が家は「プロのチカラ」をありがたく享受している。夕飯を近くの飲食店さんに作ってもらい、4年以上まともな料理はしていない。これが快適で、下記noteにも記した。



次は…洗濯。
あぁ手放したい。


仮にも洗剤の開発を10年してきた人間なのですが。
ナマケモノでごめんなさい。面倒なものは面倒なのです。


乾燥機付き洗濯機はあるけれど、メンテナンス不足ですぐ洗濯槽が臭くなるし、買って1年で2度故障した。洗濯機が故障するととんでもなく不便。

コインランドリーまで家族分の洗濯物を担いで持っていったらすべて洗濯機・乾燥機が埋まっていて引き返したこともある。
急ぎで正規のメーカー系列ではない修理業者に頼んでウン万円代金をとられたこともある。本当に泣きたい気持ちになる。

洗濯は洗濯機さまがやってくれるけど、その洗濯機さまのコンディションを保つにもケアが要る。

そんな家事偏差値底辺なわたし。調べたところ都内ではいくつも洗濯代行サービスがあることを知り、12月の1ヶ月使ってみた。

ちなみに価格は大人の服10枚、子供の服20枚、バスタオル5枚、フェイスタオル8枚くらいで3000円。(初回3回まで1000円オフ)
平日限定で集荷予約後マンションの宅配ボックスに入れたら、翌日洗って返却してくれるサービス。

結論。
料理ほどは丸投げできないが、
こちらの発想を転換するとかなり快適。

よかった点と悪かった点、そして我が家の生活がどう変わったか?を紹介する。

《よかった点》
1.ビシッとたたまれて返却
→綺麗に畳まれた状態で返却される。これは洗濯代行というより「たたみ代行」に近い気すらする。
自分で洗う時も、洗う作業は洗濯機がやってくれるからさほど苦ではない。ユニクロが好きでクリーニングに出すような手入れが難しい服は買わないので仕分けもほぼないし、洗濯で衣類がヘンテコになっちゃった!なんて失敗も滅多にない。
乾燥までかけることが多いから、そこまでは順風満帆。
結局は「畳んで仕舞う過程」が鬼面倒なのだ。それが、洗濯代行に頼むと下の画像の通りである。欲を言えば、家族分の衣類が混ざっているので、これが仕分けられてたらもっと最高だと思う。なんならその仕分け袋がすっぽりハマるような収納ケースをニトリで導入したい。

画像1

2.ほぼ無臭の心地よさ
洗濯機の手入れをこまめにしていないと、いい洗剤や柔軟剤を使ってもどうしても変なニオイが残る。しかしながら、洗濯代行では洗濯機のメンテナンスもちゃんとしていてくれるからか返却されるのはほぼ無臭の衣類。いうなれば「布の香り」。肌触りも柔らかく布そのものを着用しているかのようで、柔軟剤が流行る昨今で、逆に新しく心地よい。

3.洗濯物の山を見ないで済む
→私が洗濯が憂鬱になる瞬間は「山」を見ること。私の前に立ちはだかる「着用後の衣類の山」と「乾燥後の衣類の山」。そびえ立つ2つの山が視界に入るたび「あーやらなきゃー」という気持ちにさせられる。「早く洗って〜」「早くたたんで〜」そう責められてる気分になる。食事と違って放っておいても死ぬもんじゃないのでついつい後回しになり、そうすると山はどんどん育ち、存在感を増していく。
テレワーク下では山に直面する機会も格段に増え、そのたびにプチ憂鬱になるのである。
洗濯代行はこれに蓋をできる。グチャグチャでいいから専用のバッグの中に詰め込んでファスナーを締め蓋をすれば、あの「山」に直面することはない。パンパンに詰まったら家の外に出て宅配ボックスに入れれば終了。あぁ爽快。

《悪かった点》
1、ぎゅうぎゅうに詰め込まないと損
→よく考えればわかることだが、無造作に詰め込んだときと、きれいに折りたたんで入れた時では入る衣類の枚数が違う。最初の頃はこれを見誤り、適当に詰めて戻ってきた時、専用バッグがスカスカで空気が運ばれてきた?と思い損した気分になった。スーパーのみかん詰め放題のごとく、着用後の衣類はぎゅうぎゅうに詰め込んだほうがよい。

2、感覚的にコスパが悪いように感じる
洗濯機はめったに買い替えないし、洗剤も200-300円であり洗濯にお金をかけている意識が希薄だ。食事であれば外食するにせよ食材買うにせよそれなりの金額を毎日払っているので財布の紐は洗濯よりはゆるい。
そんな中で一回の洗濯代行に3000円かけていることがなんとなく無駄遣いをしている気分にはなってしまう。ただ、配送料•手間代が含まれていることに加え、仮にこの洗濯代行で100%家庭の洗濯をお任せできるようなホテル的な生活が実現するのであれば話は変わる。洗濯機という高額な初期投資、メンテナンスにかかるコストも不要であり、洗剤も買わなくてよくなる。さらに衣類自体も綺麗に無臭で洗ってもらえて長持ちしそうだ。(我が家ではニオイが落ちなくなったら寿命と考え衣類を買い替えている)
洗濯機•洗剤•作業不要、そんな洗濯を完全おまかせできる未来を想像すれば、むしろ安いのかもしれない。

3、集荷依頼が面倒
→ネットで依頼する形なので電話などよりはだいぶ楽ではあるが、なんせナマケモノなのでできればLINEとかでちゃちゃっと依頼•決済が完結すればもっと利用頻度は高まるだろうなと思う。
実は一回依頼をしてないのに着用済み衣類の入った専用バッグを宅配ボックスに入れ、翌日洗濯済だと思って専用バッグを出し中身を見た時、使用済み衣類そのまんまが出てきた時はかなりのショックだった。
業者さんには全く非はなく、完全に私のミスである。だが、UXUI設計がもっと洗練されていればこういうミス自体がないのだろうし、もっと気軽に頼めるようにもなるとも思う。そもそも面倒くさがり屋や多忙な人が使うであろうサービスだからこそ。

4、下着は結局自分で洗う手間
→子供と夫の下着は代行で洗ってもらったが、さすがに自分の下着は自宅で洗うことにした。洗濯の手間はゼロにはならなかった。手洗いも大変なので、洗濯機もやはり必要だ。でも、今のような大型の乾燥機付き洗濯機ではなく、単機能•スリム•安価な洗濯機でも十分という発想に今後は変わるかもしれない。
そもそも狭い自宅の中で洗濯機さまはドカン!とかなりのスペースを取っている。昭和の時代、3種の神器とはよくいったもので本当に便利で欠かせない家電である。でも…存在感がありすぎる、場所取りすぎる、高額すぎる。
ちなみに、忙しい人や単身層が増え、週末などにまとめ洗いする需要が高まったことから、一度にたくさん洗える大型洗濯機が10年前あたりから主流になっている。でも、価値観が変化してくる昨今、そろそろダウンサイジングしそうである。

《1ヶ月試した我が家の変化》
まず、私の自由時間が増えた。子供とおしゃべりしたり、仕事したり、ドラマ見たりが叶っている。「山」を見ないでよいので気分もよい。衣類が気持ちよく仕上がるので家族の評判も良い。
ちなみに年末年始は代行を使わなかったが、「山」が以前にも増して育った。人間、一度便利な方法を知ると前には戻れないとはこのことだ。
来週から復活することに決めている。


ということで、メリットもあればデメリットもあるが、私の判断は「利用継続!!」である。
実は私の周りではにわかに人気になってきている。サービス自体も今後どんどんよくなっていくと期待できる。
「洗濯はまかせるもの」という新しい発想を持てば、かなり快適なサービスだと感じた。

私自身がこういったサービスのプレイヤーとして参入するのも面白いかもしれない。
…と、なんでもかんでも公私混同して仕事も家庭も楽しみたい私であった。

《追伸》
料理領域で、夕方おかずを近くのお店におまかせできるサービスを開発中です!


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