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ファーストリテイリングから学ぶ!戦略・戦術の違いを世界一分かりやすく(たぶん)解説

【こんな方におすすめ!】

  • 戦略・戦術の違いが理解できていない

  • どのように自分のビジネスに活用すれば良いのか分からない

  • 良く分からない部署に配属され、何をやるかは自分達で考えてと言われた


マッキンゼーに聞くと「戦略とは勝つことである」と返ってきます。

BCGに聞くと「戦略とは変化である」と返ってきます。

これだけ聞くと、全くもって良くわかりません笑

本記事では、そんな良くわからない言葉たちをユニクロに代表される巨大企業ファーストリテイリングを事例に、徹底解説していきたいと思います。


1. 戦略とは、シナリオ。戦術とは、アクションプラン

孫子は言った。

「この戦に勝利した戦術は理解しても、勝利の要因となった戦略は理解できないであろう」

世界ではじめて、「戦略」と「戦術」を意識して使い分けた人物は、孫子であると言われています。

元来、軍事用語であったこの言葉たちは、現代ではビジネスで頻繁に使われるようになりました。

では、「戦略」と「戦術」とは何なんでしょうか?

戦略:目標を達成するために進むべきシナリオ
戦術:シナリオを実現するためのアクションプラン

これを皆さまの会社に置き換えてみると

戦略とは、「(中期)経営計画など、会社の進むべき方向性」であり、戦術とは、「その経営計画を実現するためにやるべきこと」です。

ここまでお読みになられると、マッキンゼーやBCGの定義もしっくりくるのではないでしょうか?

マッキンゼーの言う「勝つこと」とは、まさに孫子の兵法そのもので、ビジネスで勝つための指針を明確にするということで、

BCGの言う「変化すること」とは、これから歩むべき道を決めることは、これまで歩んできた道とは違う方向に向かうということなので、しっくりきます。

(私も最初に聞いたときは、言葉足らずすぎだろ・・・と思いました笑)

2. 戦略に合致した戦術を実行すれば、とてつもない破壊力を産む

ユニクロに代表される巨大企業ファーストリテイリングは、どのような「戦略」と「戦術」を駆使して今の地位を確立させたのでしょうか?

ファーストリテイリングは、「コストリーダーシップ」という戦略をたて、「SPA」という戦術でマーケットを支配していきました。

コストリーダーシップ戦略とは、安価で質の良い製品を販売することで他社よりも優位に立つ戦略のことです。

この戦略のミソは、単なる安売りではなく、コストを極限まで押さえ、利幅を確保した上で安価な商品を販売することにあります。

これを実現する戦術が、「SPA(Special store retailer of private label apparel)」です。

簡単に解説すると、SPAとは製造から販売までを一気通貫して自社の中で完結させること。

これにより、コストが抑えられ、かつ消費者のニーズに迅速に対応でき、効率性と柔軟性を兼ね備えることができます。

結果として、ファーストリテイリングは、製造から販売までのコストを究極に抑えることで、安価で質の高い商品を提供することに成功しました。

その後の活躍は言うまでもなく、まさに「変化すること」「勝つこと」を体現した事例ではないでしょうか?

3. 理想と現実を正しく把握することが戦略策定の第一歩

では、「戦略」や「戦術」をどのように活かせば良いのでしょうか?

ここでは簡単なポイントを解説しておきます。

今の仕事に悩んでいる方は、下記のステップを実行してみましょう。

Step1:「あるべき理想の姿」を規定する
Step2:「現状」を把握する
Step3:「課題」を特定する
Step4: 「実行プラン」を立てる
Step5:実行プランが正しいか、「周りに意見」を求める

ステップ論に落とすと簡単ですが、それぞれ中々に重たい作業ですよね・・・笑

具体的にどのようにアプローチしていくのか、「ダイエットしたいおじさん」を事例に解説していきます。

(戦略と戦術の話なので、Step1, Step2のみ述べます)

Step1:「あるべき理想の姿」を規定する

ダイエットしたいおじさんは、どうなりたいのでしょうか・・・?

「木村拓也」みたいになりたいのか?「なかやまきんにくん」みたいになりたいのか?

身体は関係なくただモテたいのか?

大事なことは、具体的なイメージを持てるまで思考することです。

ここであるべき姿がズレると、全てがズレることになります。

例えば、「ただモテたい」と規定してしまうと、「ダイエットは辞めて、美容クリニックで整形する」という解決策になってしまうということです。

あるべき理想の姿を正しく規定しましょう。こんな具合で

「なかやまきんにくん みたいな、がっしりと筋肉をつけた上で、体脂肪率10%の身体を目指して、結婚相手となる彼女をみつける」

理想の姿を規定することで、戦略が決まります。

このおじさんの場合、これが戦略です。

Step2:「現状」を把握する

あなたの現状はどうでしょう?何を測定するべきでしょうか?

このおじさんは、なかやまきんにくんみたいな身体ということはある程度の筋肉が必要です。

筋肉は、脂肪よりも重たいので、体重を増加させると決めます。

体重を増加させるためには、食事です。

食事も量を増やすか、回数を増やすか、といった具合で思考を重ねてた結果、

現状は、「筋肉量がXXkgで、特に下半身の筋肉量が不足している。かつ、摂取カロリーの割合のうち、脂質と炭水化物の割合が高く、脂肪を蓄えてしまった」ということが分かったとしましょう。

したがって、このおじさんの戦術は、「①筋肉量を増やして減量して絞った後に、マッチングアプリに登録する」or 「②まず減量して、マッチングアプリに登録し、パートナーを見つけた後に筋肉量を増やす」という2つが考えられます。

(結婚相手を見つけるという文言が戦略に入っているので、マッチングアプリに登録しなきゃですよね!?笑)


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昔フィットネス事業をやっていました。
事業の失敗談を書いていますので是非!

Step3~5:大事なことは「理想」と「現実」のギャップを正しく把握すること

Step1、Step2が正しく設定できれば、Step3~Step5は難しくありません。

やるべきことを決めて実行するだけだからです。

このおじさんの場合、「増量期と減量期」に期間を分け

増量期は「筋トレを部位別に週3回実行」し、「タンパク質多めの食事を摂取」

減量期は「筋トレに加え、ランニングマシーンで有酸素運動を実施」し、「食事の摂取カロリーを減らす」ことを繰り返せば達成できます。

しかし、このStep1,Step2を考えることは本当に骨が折れる作業です。
今回はダイエットしたいおじさんというキャッチーなテーマを考えたので分かりやすかったですが、

これがそれなりに大きな企業の戦略策定となると、困難なことであることは言うまでもありません。

だからこそ、その知見と経験を有するコンサルタントが存在しています。

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