見出し画像

【人生のほんの1日】20220908 そういえばピアノ発表会まであと1ヶ月でした。私のアガリ症克服対策

実はたいへんなアガリ症なんです

そういえば来月に、所属するピアノ同好会の発表会があるんです。もっと先のことのように思っていたのですが、なんだか急に差し迫った問題のように感じられてきました😅

いくつか候補曲を提出してあって、まだ演奏曲は最終決定になっていないのですが、春の段階では弾き切れるか不安だったラヴェルのソナチネもなんとか手応えが感じられてきたので、本番は第1&第3楽章でいくことにしました。

一人あたりの持ち時間10分程度なので、残念ながら時間オーバーとなってしまうため今回は第2楽章は封印。また別の機会に全楽章通して弾けたらなと思います(人前で全楽章通しで弾くのは、私的には精神的な重圧がキツいのですが、精神鍛錬になりますね)。

で実は、私は激!超絶レベルの「発表会アガリ症」で、これまでの歴代発表会ではことごとく大事故をやらかしてきました。普段はしないようなミスを連発するのはもちろん、暗譜が飛んで演奏が(結構長い時間😭)止まってしまうこともあり、それはもう本当にトラウマで、思い出すだけでもまさに「穴があったら入りたい」気分になります。

とはいえ、そんな自分を克服しなくてはいけないと思い、発表会から逃げることはせず、アガらないためのメンタル作りとか、本番に向けての対策練習についても、調べごとをしたり先生に詳しく教えていただいたりして強化を心がけています。

昨年あたりから発表会のメンタル準備もうまくいき始めていて、2021年度発表会では、ドビュッシーの「グラナダの夕べ」を弾いたのですが、リハーサルはほぼ満足のいく出来、本番も小さい傷はあったものの私としてはかなり良い感じで終盤までうまく進んだのに、ラスト4節目のちょっとややこしい和音で暗譜が飛んでしまってしばらく(たぶん15〜20秒も)フリーズしてしまい😭、めっちゃ悔しい思いをしました。

そんな辛い舞台経験を重ねつつも、年々少しづつ舞台への恐怖心も克服できているように思います。

↓は「グラナダの夕べ」は昨年の発表会に向けての自宅練習動画です。


そんな私のアガリ症克服のための対策 2022年度版😊

そんなこんなで、今年も10月の本番で上がらないようにいろいろ対策を練ってきました。

本番に向かうメンタル整備の知見を取り入れる

ピアノ演奏は、注視される場での高度なパフォーマンスを求められる面でスポーツと似ていますよね。アスリートのメンタルトレーニングを演奏家にも応用した下記の書籍は、発表会に向けての段階的なメンタル準備や、本番演奏時の精神集中モードに切り替えるルーティーンの方法などについて、とても詳しく実践的に書かれていて、たいへん参考になりました。数年前に買った本ですが、毎年本番1ヶ月前くらいに読み返して、本書に書かれているメソッド実践しています。

数年繰り返してやっとあまり意識しなくても本書のメソッドを自然にルーティーンで行えるくらいに身についてきた気がします。何事も読むだけでは身につきませんよね。繰り返し実践するのが全てにおいて習得への道と思います。

本番よりは緊張度の低いシチュエーションで人前演奏に慣れる

自宅練習と教室レッスンだけで本番を迎えると、「心の準備が不完全」なのと「会場の雰囲気に飲まれる」ために一気に緊張感がMAX超えてしまいがち。
なので本番よりはなごやかだけど、それなりに緊張感があるピアノ友達との弾きあい会や試弾会など「ライトな本番」経験を積むことで、どんな精神状態で舞台演奏すべきかシュミレーションしました。

↑同好会仲間で集まり、練習中の発表会曲を持ち寄っての最初の練習弾きあい会。完成していなくても、まずは人前で弾く練習のための集まりでした。SNS仲間の同好会なので、皆さんに実際お会いできてピアノ談義で盛り上がったりいろんな方の演奏を聴けて、楽しかったしとても勉強になりました。

たとえその場では上手く弾けなかったとしても、本番ではないわけですから別に問題ないですし、「本番に向けて何が不十分か」ということが洗い出せるので、考えてみると、弾き合い会や練習会などを擬似本番として活用のはいい要素しかありませんね😊

本番の緊張感をもってのホール練習

コロナ以降、一般練習者向けのホールのピアノ開放企画が増えました。私が住んでいる前橋市や近隣の市町村でもそのようなイベントや企画があるので、フル活用して、「観客のいない本番」ホールシュミレーション練習もしました。

気持ち的には本番同様、一度弾き始めたらミスしても止まらず弾き切ることと、現時点の自身にできる最高の演奏をするように全集中の緊張感で通し練習しました。

本番の意識・緊張感で何回も通しで演奏するのはかなり精神的にも疲れますが、ミスをしたときの咄嗟の対処や、集中してホールから帰ってくる響きを聴く訓練、客席を気にせずに演奏に没頭する良いトレーニングになったと思います。
実際に数回の本番モードホール練習で演奏の質もかなり改善できました。

そして!これでもかの度胸試しもかねてコンクール参加 😅

先生から春に「今年なにかコンクール出てみませんか?」といわれていたのですが、あまり実感が湧かず、最初は「まだコンクールは先の話かな」と思っていたのですが、舞台度胸の養成にはコンクールが最強だよねと思い直しました。

とはいえ、発表会を前にコンクールで大失敗してさらにメンタルやられて緊張倍増してしまうといけないので、まずは心理的ハードルが少し低い動画審査のコンクールに応募することに。9月頭にホールで録画して、現在審査結果待ちです😅

応募動画は公開禁止なのでこちらには載せられないのですが、かなり微細なところまでレッスンと練習を積んで録画に臨んだのこともあり演奏自体に自信がつき、それだけでも発表会に向けての最強のアガリ対策になったのではないかと思います。

ともあれ、コンクールなんて一生挑戦することはないだろうなと思っていたので、私の人生の中でもとても貴重な体験になりました。


発表会まで残り1ヶ月の練習は…

発表会ではラヴェル ソナチネの1&3楽章を弾きますが、第3楽章の方がまだ私的には完成とはいえない状態で、とても速い曲なのですが速度をまだ上げきれず、本番までにどこまで完成度を上げられるか、果たして間に合うのか不安が大きいです。

完成形は速いのですが今やってる練習は超絶ゆっくり弾き練習。苦手な箇所もゆっくりで完全に弾けるようにし全体の暗譜も強固にしてから速度を上げる作戦です。

↑私が一番の参照盤にしているヴラド・ペルルミュテールの超素敵な演奏

本番までには速度を上げ切れるかは分かりませんが、この曲の美しさと世界観が伝わるように表現できたらまずはよしとします。発表会はゴールなわけではなく、この曲を一生のレパートリーにしていくための通過点なので😊


発表会もコンクールもゴールではなく通過点と考える

毎年発表会に向けて新曲を練習し、発表会での演奏をゴールにして、発表会が終わったら、キリよくその曲とはお別れして次の新曲に移る方も多いのではないでしょうか。で、しばらく放置するとその曲が弾けなくなっているという残念な結果もセットで付いてくるという…😅

私も最初の先生について習い始めてからの3年程度は、発表会でキリをつけて次の曲に移る方式でレッスンを進めていました(で、しばらく経つともう弾けない)。

3年目頃から最初の先生の考え方や方針は「私にはちょっと合わない」と思えてきて、先生を変えることにし、次はコンクール入賞者を多く輩出しているピアニストの先生に入門することにしました。その先生は、多くの作曲家・多くの作品に触れることを大切にしていて、レッスンではたくさんの曲を練習するのですが、各生徒に対し「その人に似合うレパートリーになるように」個別にレッスン曲をコーディネート選曲しているのが、とても特徴的でいいなと思いました。

発表会に合わせてまずは発表できる仕上がりまで作り込みますが、発表会で完璧に弾けなくても、その曲を自分の一生のレパートリーとして磨き込んでいけばよいという考え方。そうすると発表会がその曲を弾く最後の晴れ舞台にならず、もちろん超・本気で弾きますが「あくまで通過点」と思えるので、相当心理的なハードルが下がり楽になります。同時に一曲一曲を長く弾いて磨きをかけることができ、結果的に完成度の高いレパートリーが作られていくので好循環でもあります。

有名コンクール上位入選常連のお嬢さんをもつ母であるお友達も、コンクール本番前にはお嬢さんに『ピアノは友達、ホールは味方、審査員は応援団』と言い聞かせるとのこと。名言と思いました。



この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?