「素敵禁止条例」発令結果まとめ
2ヵ月ほど前から、自身にこんな条例を適用してました。
というのも、コピーライターの阿部広太郎さんのこちらの記事にとても感銘を受けたからなんですね。
ちなみに阿部広太郎さんが書かれた「超言葉術」、電子版を買って拝読し、これは実際に紙で欲しいぞと紙版を追加購入しました。この本の感想なども改めてnoteに書きたいところです。
「素敵」という言葉が口癖になっているからこそ、その言葉のさらに向こう側にある繊細な感情をつかまえたいという思いで「素敵禁止条例」を課していたのですが、2ヵ月ほどやってみて、どことなく私自身の言葉選びの癖などが見えてきた気がします。というか、ひとつの言葉を使わないようにーって意識すると、それ以外の言葉選びにもおのずと意識がいくようになるみたいで。
2ヵ月やってみて感じたことをざっくりまとめてみます。
①蔦縁、オノマトペ多用しがち
ぴょんぴょん、ドキドキ、しとしと、ぽんぽん、ぽつぽつ、ちくり、ぽかん、どん、ワクワク、つらつら、ぐしゃぐしゃ、ゆるゆる、ゆらゆら、ぽとり、コツン、モヤモヤ
ざっと10日間分の記事をさかのぼってみました。10記事で10以上のオノマトペ使ってる・・・・・・!一部オノマトペかどうかちょっと怪しいところもあるけれど、多分上記に挙げた以外にも、「そわそわ」とか「ごちゃごちゃ」とかきっと使ってる気がしますね。あと「きらきら」もありそう。
実はこれ、先日友人から指摘されて気づいた言葉の使い方の癖なんです。「ヨウちゃん喋るときオノマトペよく使うね~」と、ふと言われまして。そこからちょっと意識を向けるようになったのですが、確かに書き言葉でも使ってる・・・!
さらに「素敵」という言葉に関連して言及するのであれば、どうやら私は「ワクワク、ドキドキ」あたりを「素敵」の向こう側に見つけがちです。「思わずワクワクしてしまう」とか、「見ていてドキドキした」とか、そういったものを素敵だと思いやすい、ようです。
②蔦縁、「・・・・・・!」多用しがち
この記事でもすでに使ってますねこれ!!グッと握りこぶしに力をいれて全力の目力でなにかを訴えかけようとしている蔦縁を想像していただければ、ニュアンス伝わるかな、きっと・・・多分・・・。
句点で切るには味気なく、突然のビックリマークじゃ急すぎて、三転リーダだけだと少し弱い。でもそんな、言葉にならないけどこの溢れんばかりの感情をどうにか伝えたい・・・!という苦肉の策感が溢れてる気がします。言葉だけじゃ足りなくて、さらに強く訴えかけたいときに使っている・・・というか癖ですね、完全に。
この記号が並んだ時のニュアンスが好きなんだと思います。
③蔦縁、比喩しがち
これは語彙力がまだまだ足りないが故に起きているのかなぁとも思うのですが、「まるで〇〇のようで」と直喩つかいがちですね。
多分、自分が抱えている感情にぴったりはまる言葉が見つけられないときに、どうにか「素敵」以外の言葉をこねくり回して表現しよう、とあがいた結果なんだと・・・思います・・・。
文章が分かりやすくなる、という意味では悪い癖ではない気もしますが、せっかくならもっとバチっと当てはまる言葉をバンバン吸収していきたいところです。
メリット:語彙増えた
ここからは私の癖ではなく、この条例を発令して良かったなぁと思うこと、難しいなぁと思うことを1つずつ挙げます。
まず間違いなく(微々たるものですが)語彙が増えました。条例発令前は「佳麗」も「流麗」も知らなかった!!あとはこれまでなんとなーくの雰囲気で使っていた言葉も正確な意味を調べようとする癖がつき、国語力が多少前進してるのではないか、と思えました。
あ、類語辞典の面白さに改めて気づいたのもメリットだ。気がついたら2、3時間眺めてる時あります類語辞典。面白すぎるんだあれ。
デメリット:瞬発力減少した
「素敵!!!」と感じたものに対して言葉を発する前に、一度自分の中で適切な言葉を探す時間が増えたからこそ、心に感じたものを相手に伝えるまでの瞬発力が若干減少した気がするんですよね・・・。私は完全に直感人間で、「いい!」と思ったものには間髪入れずに「素敵!!!」と叫ぶ人間なので、この一瞬の躓きがちょっとだけ億劫になるときがあったり・・・なかったり・・・あったりします。
じっくり書けるnoteとかだとそんな風に時間をかけて伝える、でも間に合うんですけども、会話の中だったり短い時間で相手に想いを届けたい!となると、まだまだ私の語彙の引き出しでは伝えきれないことが多くて。
その時にこの条例が、枷になってしまうこともありました。完全に実力不足です、うぅ。
これからの素敵と私
諸々自分の言葉選びの癖やメリットデメリットを考えた上で、今ここに、「素敵禁止条例」の緩和を宣言します!!
いたって内容はシンプルです。
「素敵」という言葉も使ってもよい。ただしその言葉を使った時には、その向こう側の言葉もいっしょに探すこと
素敵なものに対する瞬発力はやはりなくしたくない、けれど自分の感情をちょうどいい言葉で表現できるようになる、という目標はあきらめたくない。
というねらいです。
せっかく最初の条例をnoteで宣言したのでね、こういう風に変えたよーっていうのもnoteで宣言しておきたくて。これからの自分のためにも!
素敵なものとたくさん出会って、
その向こう側の言葉と巡り合えますように。
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こちらに参加中。77日目。ラッキーセブンが2つも並ぶなんて、今日は縁起がよさそうですね・・・!
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。何かあなた様の心に残せるものであったなら、わたしは幸せです。