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自分の言葉を探す旅

日々是好日、的な。

 2020年、なんてことない日々を楽しく書いていこう(時々下品かもしれないそれはごめんなさい)と思いまして。さてまず何を書こう、新年だしここは1年の抱負かしら、と考えた時に思い出した、昨年の台湾旅行での出来事。

 問屋街で茶葉を買った時にお店のお姉さんが「どれかあげる」と店舗内でたくさん書いていた習字作品を見せてくれ(実際は台湾語わからないんだけど)、「じゃあ、(何書いてるかわからんし)オススメください」と伝えたところ(伝わったかは謎)、こちらの真ん中を渡してくれた。

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……おお、読めねえ。

お姉さんの好きな言葉なのか、私を見て選んでくれたのか。よくわからないままに受け取った。

お姉さんにどういう字なのかをメモしてもらったはずなんだけどな。どこいったんだろ。

確か、
「これといったものや出来事がなくても日々をそのまま楽しむ」
的な言葉だった気がするんだよね。脳内で改ざんしまくってそうだけど。

なのでここ数日、このクソのような記憶だけを頼りにそれらしい四字熟語を探していた。


「腕を枕にして寝て、粗末な衣服でも…」というような表現だったような気がするんだけど(私見てそれ選んだならちょっと思うところが)

曲肱之楽(きょっこうのたのしみ):
清貧の生活にも、精神的な楽しみがあるということ。「曲肱」は肱(うで)を曲げ、それを枕にして眠る貧しい暮らしのたとえ。

うーん、何か違う気がする。主に字面。方向性は合っていると思うんだけど(私見てそれ選んだならちょっと以下略)


一竿風月(いっかんふうげつ):
のんびりと人生を楽しむこと。
和而不同(わじふどう):
人と協力はしても、むやみやたらに意見や態度を同じにしないこと。
徳があるものは協力はするが同調はしない、徳がないものは協力はしないが同調するという意味から。

 あらなんだか素敵な言葉。

意味から逆引いたり、「而」の字なかったかな?と探してみたり。

向かいのホームや路地裏の窓、明け方の町桜木町や急行待ちの踏切あたりとか探してみたりしたんだけど、

うーーーん。


 ところでこの台湾旅行、育児休暇の終わり際、もうすぐ職場復帰だぜというタイミングで行ったひとり旅だったんだよね。0泊2日の弾丸で。

育休中、上の子も見ながらほぼワンオペの日々。近所にママ友などもおらず友人に会いにいくのも億劫で大人と話す頻度も減った。子どもは可愛いがもちろん会話はできないので泣き出したら止まらない娘を毎晩抱っこしまま宙を見つめていた。

一方で「職場復帰したらすぐに成果を出さないと!」「本を読もう!インプットしよう!」変に焦っていた時期。

なのでこの旅行で自分ひとりの時間を持てたこと、外の世界に触れたこと、そして、誰かから「言葉」を貰う、ということがとても特別に感じたんだよね。

読み方忘れてしまったんだけど。

晴耕雨読(せいこううどく):
田園で世間のわずらわしさを離れて、心穏やかに暮らすこと。晴れた日には田畑を耕し、雨の日には家に引きこもって読書する意から。

もう、これを受け取った、ということでいいかな。いい言葉!

まあ結論見つかってないんだけど、図らずも四字熟語を巡る言葉探しの旅を楽しみました。先人たちが経験した出来事や思いをシンプルに四文字の漢字で表現するなんて最高じゃあないですか。

私もこんな風に言葉を扱えるようになりたいなあ。


 ちなみに、友人に相談した時に出てきた候補、

五里霧中(ごりむちゅう):
迷って方針や見込みなどの立たないこと


おお。私やんけ…!


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もし読める方いらっしゃったらご一報ください……!

それまでは、なんてことない日々を楽しむ
にしておきますね。13字熟語。


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もはや聞きに行こうかな。台湾まで。

いやもうほんとそんなお気になさらず、あ、でもよかったらちょっとオススメの壺があるんです、どうですか、まあそんな遠慮なさらずに。