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公平な集計は存在するか?

今回は"アローの不可能性定理"についてのお話です。

アローは、投票の集計などで不正や誤りがないように、次の条件を決めました。

【第一(個人の自由の尊重)】
投票者はどのような順番で選好を決めても良いということです。当たり前ですね。

【第二(部分集合の独立性)】
複数の候補から、特定の二つの候補を選んだ時に、A>Bであれば、全体の候補を集計しても、これが覆ることはありません。

【第三(全員一致の尊重)】
全員がA>B>Cを選んだのであれば、集計結果はその通りにならなければいけません。

【第四(非独裁性)】
ただ1人の投票が、全体の集計に影響を及ぼしてはいけません。

【第五(推移律)】
A>B、B>Cならば、A>Cにならなければいけません。

全て真っ当な条件ですが、実は数学的に、この全ての条件を満たす投票方法は存在しないことが証明されています。

民主主義の難しい所だと思います。全てが満たせないから、不正な操作が行われてしまうのですね。

どうしたらいいのでしょうかね?

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