裏切りは得になる?
今回は"囚人のジレンマ"についてのお話です。
いきなり例文を使います。
トムとダンの2人の兵士が、隣接する拠点で、救援が来るまで敵を食い止めているとします。
①2人とも留まれば、救援が来るため、助かる可能性は高くなります。
②2人とも逃げれば、敵が侵攻し、2人が助かる可能性は低くなります。
③1人が残り、1人が逃亡すれば、助かる可能性は、残った方は最も低くなり、逃げた方は最も高くなります。
この場合、どのような結果が考えられるか予測します。
2人とも自分が助かることを優先して考えるとすると、トムは、
「ダンが持ち場に残るなら、私は逃げた方が助かる見込みが大きい。」
と推理します。
しかし、ダンも同じ考えだった場合、2人とも逃げることになり、結果は最悪になります。
別の予測もしてみます。
「ダンも同じ考えなら、2人とも逃げる事は予測できるため、避けたいはず。だから、留まった方が賢明だ。」
これが1番理想的ですね。
しかし、ダンは、
「トムは2人とも残るのが賢明だという結論になり、留まるだろう。だから、この隙に自分だけ逃げれば助かる。」
と、考えるかもしれません。
しかし、トムも同じことを考えていた場合、2人とも逃げることになり、結果は最悪になります。
結局、相手の判断がどこに到達しているかを読まなければ、自分の的確な判断を下せません。
その自分の判断を読まなければ、相手は判断を下せません。
これがジレンマです。
やはり裏切りは罰が下るのでしょうか?
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