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シドニーマラソン2023体験記

わたしのnoteをよく読んでくださっている方々の中に普段から走ってますって言う人はたぶんいないと思うのですが、自分の備忘録もかねてシドニーマラソンがあまりにもよかった(ホノルルマラソンよりわたしは好き)ので、メモを残しておこうと思います。

※メモにしては長文です。


でもマジでホントにめちゃくちゃ良かった。ツアーなのに全然ツアーっぽくない旅になって、人生でロシアW杯を見に行ったのと同じぐらい楽しい旅にカウントされる旅でした。

交通手段と宿泊

シドニーへの往復航空券およびシドニーでの宿泊は、HISのツアーを使ったのでHISさんが手配してくれました。旅行会社のツアーの良さは、空港からホテルまでもホテルから空港までも送迎がついていること。そこらへんは便利です。ただ、関西からシドニーへの直行便がないので必ず1回乗継になってしまうこと。今回はJALでの手配だったため伊丹から羽田で国内乗継のため楽でしたが、個人手配になるとどこになるんだろう…。

ちなみに、空港から市内への移動は送迎がなくてもエアポートリンクというのを利用すれば、問題なく市内に到達できます。なので個人手配をしても大丈夫。

あとHISさんが手配してくれたホテルもリッジスセントラルという、かなり中心に近いエリアでの宿泊で、ホテルもとてもよくて、かつリッジスはあちこちで見かけるホテルだったので、安心できました。

観光のための市内移動

市内移動は、電車もあるし路面電車(ライトレール)もあるしバスもあります。電車は日本と同じくタッチ式のOpalカードを使うという手もありますが、タッチ決済機能がついているクレジットカードを持っているならそれで乗れるという便利さ。全部それで行けます。電車は改札でライトレールは駅についてるのでそこにタッチするだけ。なんと便利な。(今回バス乗らなかったのでバスはわからないけど)
そして観光したい主要な場所にはだいたい最寄り駅があるので、これらを使えばだいたい観光出来ちゃいます。

どうやっていけばいいんだ!となった時使ったのは「Transport for NSW」です。これで十分迷わずに済みました。調べずに飛び乗るとちょっとした郊外にも連れていかれるので要注意(笑)

マラソン受付

EXPO会場までの行き方

空港からホテルまでの送迎をしてくれた現地ガイドさんが、ホテルからEXPOまで軽く走っていく人もいますよ、とおっしゃってたので調べてみたらなんとセントラル駅界隈から道なり4.5km程でした。

ちなみに、2023年度のシドニーマラソンでは、Redfern(レッドファーン)駅からEXPO会場までシャトルバスが出てくれてましたので、それに乗っていくのが一番楽でしたが、前日軽くランニングしたいなと思っていたのもあり、行きは走っていくことにしました。迷うことなくほぼ一直線。事前に「実は高低差があるコース」というのを体感できたのもよかったかもしれません。

マラソン受付

ついたところは会場の裏手だったのでぐるっと回って発見

入口がわかりづらいというのが難点でしたけど、ちゃんとこれぐらいの小さ目サイズの看板は出てました。日本よりはこういうのは控えめな印象。
会場に入ると、サクサクッと受付できちゃいます。この辺は日本と一緒。何より「ゼッケン以外何ももらわない」のがいいのかもしれない(笑) なんなら、ゼッケン止めるゼムクリップも受付にざっくり置いてあるので取って行け方式でした。危ない危ない。

日本事務局も入り口すぐにブースがあるので、日本事務局主催の何かに参加したい場合はそこで受付も可能です。

チャチャ―ッと見ちゃったので写真全然撮らなかったのだけど、あとはスポンサーブース(ASICSとか)があるのは日本と同じですが、全般的にこじんまりしててだだっ広くてひたすら歩かされる日本のマラソン大会の受付とはちょっと違うなー感(笑) いい意味でよきEXPOと思いました。

帰りは出入口すぐのところにシャトルバスの乗り場があったので、シャトルバスに乗ってRedferm駅まで戻りました。

オススメは前日に荷物を預けておくこと

ツアーじゃなければ、スタート地点前に手荷物預かり等の場所を通るのかもしれませんが、ツアーの場合は基本的にホテルからスタート地点の最も最寄りまでバスで運んでくれるので手荷物を預ける隙がありません。日本事務局のサイトでも前日までに預けておくほうがよいと書かれていました。なので素直に従って、当日レース後着替えたいと思っていたので、着替えと汗拭きシートとリカバリーサンダルをリュックにまとめて預けました。これは結構個人的によかったと思ってます。

(追記)ちなみに手荷物前日預かりはこのEXPOにて。会場内に預かり受付があります。わかりやすいです。被せる袋は小さめなので、スーツケースとかは預けられないんじゃないかなと思います。

大会当日の朝

当日の朝ごはん

ツアーは結構考えてくれている朝ごはんを準備してくれます。今回は日本人が経営する和食のケータリングということで、おにぎりが食べられました。すごい。
でも個人参加の場合は前日にコンビニとかで何かゲットしておく必要があります。が、おにぎりはさすがに期待できません。

持ち物

手荷物も預けてしまっているのですぐ走れる格好で出発です。

が、日本と違うのはここは海外ということ。なのでインターネット回線はレンタルしている海外WiFiを持参せねばなりません。今回はWiFiBOXを利用させてもらいました。というのも、本体そのものにコードもついてるしモバイルバッテリーにもなるという代物だから。

そんなわけで、この海外WiFiと、スマホ2台給食類ホテルのカードキータッチ決済のクレジットカード現金少しを小さな防水ポーチに入れて、それらをマルチポケットパンツのポケットに収納しました。ここまで入るミズノのマルチポケットパンツ、万能です。

スタート地点への移動

ツアーの場合は送迎バスでスタート地点の最も近くまで連れて行ってもらえます。これがかなり楽ちん。ただし、先に書いた通り手荷物預かりの場所等には立ち寄ってもらえないので要注意です。

個人参加の場合は、最寄り駅のMilsons Point(ミルソンズポイント)駅まで電車で向かい、そこからスタート地点まではすぐです。

(追記)マラソン当日の朝、電車移動した人に聞いたところ、ホントに無賃乗車できたらしいので、マラソンランナーはスタート地点までの電車移動は無料です、というのを追記しておきます(笑)

スタートまでの過ごし方

ツアーのバスはさすがにこのスタート地点までは近づけないので500m程歩くのですが、もうそこはスタート地点なのであとはスタートを待つだけです。すぐ近くにBradfield Park(ブラッドフィールドパーク)があって、そこにたくさんのトイレも設置されてます。トイレの待ち列に並びながらストレッチしたりして待つスタイルです。

スタートブロック分けも日本のように厳密になってるわけではなかったので、結構ゆるい感じでした。さらに10kmのスタートも同じ場所で、しかもフルマラソンより先にスタートということもあって、すごい混雑ぶりでしたけども、待ってる間も退屈はしなかったです。

シドニーマラソン

アップダウンはあれど見どころしかないコース

そして7時半前にいよいよスタート!(スタート予定時刻より10分遅れてスタートでしたけど。笑)

スターターはなんと高橋尚子さん!
2000年シドニーオリンピック開催を記念して始まったシドニーマラソン、今年が23回目です。そしてそのシドニーオリンピックの女子マラソンで優勝したのが高橋尚子さんでした。当時のコースからはだいぶ変わってますが、一部同じコースを走ります。

ちなみに、高橋尚子さんはスターターのあともMCの横に残って応援してくださっていて、無事発見&応援してもらいました!(写真は撮りそびれたけど)

コースそのものは、もう42.195km全部が観光コース。スタートしてすぐにハーバーブリッジを堂々と走って行ける素晴らしさ。そしてハーバーブリッジからサーキュラーキーエリアを望みながら走れる爽快感たるや!

ハーバーブリッジを堂々と渡れるすごさ。でもこれスタートして1kmも行かないところ。
いきなり見どころってどういうことよ(笑)

その後もダーリングハーバー界隈を巡ったりムーアパーク、センテニアルパークを巡ったり、シドニー・セント・メアリー大聖堂通ったり、もう撮影しなくていい場所がないぐらいの見どころ満載すぎて、ホントにGoProとかを持ってないことを悔やんだ程。スマホで4時間撮影は無理ですからね…いくら海外WiFi&充電電池をマルチポケットパンツに入れているとは言え…。

とにかく、コースが素晴らしすぎました。国内マラソンもいくつかしか参加してないし、海外はホノルルしか知らないけれど、これほどまでに退屈しないマラソンコースは初めてでした!ついでに言うと、もう1回走りたいと思うコースもこれが初めてです!

ただし、アップダウンは前日のEXPO会場までのゆるランで実感したとおり、きつかった…。もっと平地だと思っていたんですが、これは甘かったです。公園の中もアップダウンがあって、1km以上先の道が見えてるけどもよく見ると今よりも高い位置だよね、というのがわかるレベル感。街中のコースも、上りきったと思ったら下り坂の次に上り坂が見えているという状態(笑)

ちょうどマラソンシーズン始まるタイミングでのマラソン大会なので、タイムを狙うというよりは、ロング走っぽくフルマラソン走るぐらいがちょうどいい気がします。坂練にもなります(笑)

給食・給水

給食はGU(ジーユー)という補給食のみ。さすが海外レース(笑)

わたしはこういうのが口に合わないのが嫌だったため、日本から自分になじんでいる補給食を持って行ってポケットに詰め込んでいったので、補給食は一切いただかず。水分だけは常にちゃんとエイドでいただきました。日本同様紙コップスタイルです。スポーツドリンクも1回目でお試ししてみたけど、塩味が足りず甘ったるいだけだったので、一度もいただかず。

元々書いてあった5km毎にしかなさそうだった水エイドは、想像よりも全然多めに設置されていました。最高気温20℃と書かれていましたが、当日の最高気温は30℃になる予想だったのもあってか、2~3km毎に水は飲めたので、これは本当によかったです。日本よりも湿気がないから水分補給はホントに必須でしたので。

湿気がない分、30℃でも日本のようなうだるような暑さではなかったですけど。

応援

コースも素晴らしかったけれど、何よりも応援が素晴らしかった!日本ではありえない感じの応援の数です。道中、応援が途切れるということが一切なく、ずっと誰かが応援してくれている状態。

そして、いろんなところでいろんな音楽が流れていて、これも元気をもらえました。生演奏があったり、DJブースとでかいスピーカーでお皿回ししてくれていたり。ジャンルも問わず、様々な音楽。中東系やインド系もありました。多民族国家ならではですよね。

フルマラソンで一度も音楽をイヤホンで聞かずに走り切ったのもこれが初めてです。外の音を感じていたいと思った大会、これもすごいと思います。神戸マラソンも名古屋ウィメンズも大阪マラソンもずっと音楽聞いていたもの。なんならホノルルのときですらそうでした。

この観客の多さを見よ!!!オペラハウスの前の階段は観客で覆われます。
この迫力をわかってほしいのであえて大きい写真のまま。

そして、ゴールエリアの観客の数たるや…。みんな口そろえて言ってましたが、自分がオリンピアンになった気分になれます。それぐらいの観客数。おかしい。日本でこんなゴールみたことない。箱根駅伝ですらこんなになってないと思う。立地上実現できるんだろうなと思う部分もありますが、それでもすごいです。これは感動しまくり。思わず泣きそうになる程でした。

ゴール後

オペラハウスの前でゴールしたあとはParade Ground(パレードグラウンド)内をぐるーっと回る感じで、完走メダル、完走Tシャツ、水やバナナ、清涼飲料水等をもらい、手荷物受取をしてあとはご自由にです。

ちなみに日本のような着替えエリアはありません!仮設トイレがあるので、そのトイレで着替えるか、もう着替えそのものをあきらめるか。
だいたいの人は着替えあきらめてることがほとんど。芝生に寝転んで休憩して帰る、でした。わたしはせっかく着替えを持って行ってたので、仮設トイレでしっかり着替えました。

あまり普通ではないことですが、わたしがランニングのSNSを使っていたりランナー向けPodcastを聞いていることもあって、Runtripの方々とつながれたこともあり、Runtripのシドニーマラソンゴール後LIVE配信に少し出演させていただきました。

完走記念品

完走メダルとオペラハウス

日本の大会の場合、帰るまでのコースが一方通行になりがちなのですが、さすが広大な土地シドニー。帰るコースを逆走しても誰も文句言いません。まぁそもそもそこまで混んでない。なので、着替えたあとに、せっかくの記念を撮りたくて、ゴール地点まで戻りオペラハウスやハーバーブリッジを背景に自撮りしちゃいました。

このメダル、真ん中がなぜか回るメダルです。Tシャツもそうだしメダルもそうだけど、なんかオシャレ。Tシャツは普段に着ても全然違和感なし。

大会終わりの夜

大会自体は5時間~6時間かけて走ったとしても昼過ぎには終わります。なので大会当日も終わったあとゆとりがある感じです。

日本事務局が主催しているポストイベントパーティがあったので、当日申込で参加させてもらいましたが、マラソン参加という共通事項があるので初めましてでも打ち解けるのは早いこと。
ワイワイおしゃべりしながら飲んだり食べたり。そしてスペシャルゲストということで高橋尚子さんが来ていただいておしゃべりしたり、じゃんけん大会で景品ゲットしたり、とっても楽しく過ごせて一人旅かつツアーとは思えない感じの夜でした。

終わってからも界隈にあるスーパーにお土産を買いに出かけることもできました。

総じての感想

ここに書ききれてないことも実はいろいろあるのですが…(45歳初海外旅行の山梨から来たサブ3.5ランナー男子をナンパした話とか、Runtripのみなさまと前夜にステキなカーボローディングの夜を過ごしたとか。そのご飯のあとに収録されたのがこちらの番組ですよ。)

そういうのを抜きにしても、2泊4日は短すぎた!前泊じゃなくて後泊でもう少しのんびりしてもう少し足を延ばしたい。つくづくそう思った2日間でした。なので、来年は後泊してもう少し長期で休み取って来ようと思います。そして今度こそGoProで撮る。デジ一も持参したのにレンズをミスってしまったのでそれもリベンジしたい。やり残したと思うことがいっぱいあります。それぐらい、ホントによかった旅でした。

ホノルルマラソンと言わず、シドニーマラソンを海外マラソンとしてぜひ堪能していただきたい。マラソンランナーにガチでオススメします。

参考サイト

シドニーマラソン関連

その他情報

海外マラソンはこのあたりのサイトを見て探そうと思います。

#わたしの旅行記



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