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「バック・トゥ・ザ・フューチャーを観に行った話」

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」
中学生の私の心をわしづかみで奪った、世界でもっとも罪な映画である。この映画から「話し方」「行動」「バンド活動」「ノリ」「何ごとも為せば成る、という信念」など私自身を形作る材料を実にたくさん吸収することになったのだ。この人生の転期ともいえる映画を観に行った時のことを思い出したので、少しお話したい。

当時私は中学1年、一緒に行った兄は中学3年である。そして車で映画館まで送ってくれたのが母だ。時間は夜9時半過ぎ。私たちは夜遅くから上映されるナイトシアターに初めて来たのである。まあ、とにかく人気がありすぎてこの時間しか空いてなかったのだ。

夜だというのにお客さんは結構入っている。私たちは手頃な席に並んで座った。しっかりとポップコーンも買って準備万全。「ジーーー」という合図とともに客席が少しづつ暗くなり幕が左右に割れた。そしてついにバック・トゥ・ザ・フューチャーが始まったのだ。

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