見出し画像

マインドフルネス瞑想の効果③(コミュニケーションの良好化)

マインドフルネスとタロットカードのセラピスト(仮)が、マインドフルネス瞑想の効果を数回に分けて紹介しています。今回はコミュニケーションの良好化についてです。

マインドフルネス瞑想を実践していると、人とのコミュニケーションが良好になったと感じることが多々あるようです。その理由をご紹介します。


受容力の向上

人は日常的に、ほとんどのことがらに評価を下して生きています。良い・悪い・好き・嫌いなどのジャッジをするのが習慣になっていて、思考の癖と言ってもいいかもしれません。その評価が感情を生み出し、ネガティブなものであればストレスになっていきます。

マインドフルネス瞑想は、今このときの思考や状況をありのままに観察し、あぁそうかと評価せずにそのまま受け止めるトレーニングでもあります(最初のうちはそのまま受け止めるという感覚が分からないという人もいます)。

瞑想の実践を重ね、自分のことを評価せずに受け入れられるようになると、他人のこともむやみに評価を下さず、そのままの相手を、あぁそうなんだねと受け入れることができるようになってきます。それは無駄な感情に振り回されることなく、ストレスも少なく、親和的で建設的な対話へとつながっていきます。また、瞑想による自分の内面への気づきは精神を安定させますし、他人への気づきであれば、安心感や信頼感として伝播していくと考えられます。

ストレスの軽減

前述にもありますが、マインドフルネス瞑想によるストレス軽減の効果は、個人差はありものの、なんといっても思考が整理されることによるものでしょう。無駄な不安や心配事に振り回されることが少なくなります。実践は脳の休息にもなるので、考える力や記憶力も回復してきます。

脳の休息や睡眠の質の向上などにより、心に余裕を得ることができます。心の余裕から、周囲の人への態度、言動、行動すべてを良好にしたいという思いが芽生えます。気持ちもポジティブになるので、人との関わりそのものにも積極的になり、プラスのスパイラルを生み出していけるはずです。

観察力の向上

マインドフルネス瞑想によって自分を観察する感覚が向上してくると、わずかな緊張や痛みなどの違和感を察知できるようになり、そこからさらに五感を研ぎ澄ましていけるようになります。その感覚は、人とのコミュニケーションにも活かされます。相手のペースや表情、いつもと違う小さな変化に気づけるようになるので、周りの人への対応の質は格段に良いものとなっていきます。さらに感度が高まると「気」だけで詳細な変化に気づけるようになってきます。気づいたこと全てを口に出すか否かは人それぞれではありますが、気づける力はコミュニケーションに大きな差を生むはずです。


マインドフルネス瞑想は治療ではありません。また、過度に精神が不安定な状態ではうまく取り組めず、逆効果になることもあります。精神疾患などにより通院中の方は、専門医や信頼のおける指導者から適切な指導の下で行うようにしてください。

この記事が参加している募集

習慣にしていること

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?