人間臭さ
朝起きてテレビをポチッとな。
久しぶりに目覚ましテ〇ビをボンヤリ眺めてたら、今日の運勢コーナーが流れてた。
あれ、三宅アナはいるけど永島アナじゃないんだ…。
えっ?
もう古いって。
本当に久方ぶりなんですよ。
今日の運勢コーナーまだやってんだと思いつつ、自分の生年月日の星座は今日何位だろうと気にしている自分がそこにいた。
結果は…
チッ…。
大して気にはしていないが、順位がイマイチだとそれはそれで…。
今度は何年後に見るだろうか。
それは良いとして…
「運」。
運にまつわることわざや、運気に関連するような習慣が古来からあるように、「運」という概念はわりと生活に密接している。
ネットで検索して「運」を調べてみると
だそうだ。
占いなどを信じない人でも「運」という言葉を使うように人にとって、その概念はありきたりにあるんでしょうね。
「勝負は時の運」
スポーツの一瞬の場面で「時の運」を捕まえるために、選手は日々精進をしその時に備える。
そしてその一瞬では、日頃の鍛錬と生活態度みたいなものが「運」を引き寄せられるかどうかが関わってくるから、人としての礼儀などもしっかりと鍛えているんでしょうね。
まぁ、あと人としてもですが…。
運に見放されないように。
縁起の良さそうな曲を…
人生は夢だらけ/椎名林檎
ハピネス/AI
キセキ/GReeeeN
チャンスの順番/AKB48
福笑い/高橋優
などなど…。
たくさんあるもんですね。
マジック・サム。
1960年代にシカゴを駆け抜けたブルース・マン。
バディ・ガイやフレディ・キング、オーティス・ラッシュらと腕を競いあい、ブルース・マンとしての地位を確立していく。
マディ・ウォーターズのステージに飛び入りなどして、サムの名は一気に広まったという。
50年代末には相当の人気を獲得していたが、軍隊に徴兵、そして脱走するなど調子を落としている時があったりした。
マジック・サムは渾身のブルース・プレイでそこから這い上がろうと音楽の道を突き進んでいく。
「Out Of Bad Luck」
「悪い運ももう品切れ」
1966年に録音。
悪いことは出尽くして、これからは良くなる一方さ。
スロー・ブルース。
サムの甲高く、張りと軽やかな粘りを主張する声が、確信にめいたギターフレイズと絡む。
ブルース。
憂いを帯びた感情から放たれる言葉は、哀愁を誘う。
だが、俺にも運が向いてきたと前を向く。
羽振りの良かった時は彼女にキャデラックも買ってやった。
だが、傾いてくるとさっさと他の男の所に逃げやがった。
何て人間臭いブルースだ。
あちこちの街に行き、その場しのぎで食べるのもやっと。
着るものは人に借りて、靴は履かない有様。
だけど止まない雨はないもんさ…。
どうやらまた運が向いてきた。
その瞬間は割と人って感じれる時でもある。
境遇が持ち直したら、また俺と仲良くしたがるさ。
古い友人とのことを歌っているのだろうか。
人間の本質を付いているような曲のラストである。
人間悪い時にそばにいてくれる人こそ大切にしなさいというが…
ある意味「運」も含めて人の本質をついているかのようなブルース。
マジック・サムの声が、希望と憂いの正反対である感情を携えて歌い上げる。
熱の籠った声が全てを宿す。
マジック・サムの名演。
ゆったりとした夜にでも聴いていたい。
こんな人間臭い「運」にまつわる歌もたまには良いんじゃなかろうか。
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