車窓とボールパーク

車窓から眺める景色が好きだ。

以前京都から広島までローカル線の電車のみで移動したことがあると書いた。

車窓から眺める変わりゆく景色は心を和まし、色々な発見を与えてくれる。

内陸から海沿いの景色に変わり、明石海峡大橋を一望して姫路に向かった。

ローカル線の醍醐味は知らない土地の名前を聞いて胸躍らせるのも楽しみの一つではなかろうか。

歴史が好きなので、赤穂浪士をイメージしてしまう(失礼スミマセン！)播州赤穂という駅名を聞いた時はいずれは行ってみたいなと思ってるが、まだ叶っていない。

行きたい所だらけだ。

電車の旅は兵庫県の南西部にあたる相生駅で乗り換えて岡山県に入り、旅の終点予定の広島市まで向かっていった。

途中友人が住んでいた土地で下車して一泊させてもらった。

久しぶりの再会だったので盛り上がり、お酒をたらふく呑んだ。

次の日の電車内で、景色を楽しみつつ電車の揺れと二日酔いのアンサンブルに自らの甘さを痛感したのを、ありありと覚えている。(笑)

やがて広島市内へ…

当時市内にも知り合いがいてこれまた久しぶりだったので盛り上がった記憶がある。

前日に飲み過ぎたので、今日はセーブしよう…。

っと思っただけで

アノコロボクハワカカッタ。

さすがにきつかったな～。

昔の昔…。

その昔、ほんのいっときだけ広島に住んでいたことがあった。

まだ広島東洋カープの本拠地が広島市民球場時代だった頃。

懐かしい。

野村謙二郎、前田智徳、緒方孝市、金本知憲、佐々岡真司、黒田博樹、そして新井貴浩など今では解説やコーチに監督業をされてる、もしくはされてた方々が現役バリバリだった頃。

無論住んでた頃には市民球場に行って観戦もしたことがある。

広島カープの応援はスクワット応援(コール)と、独特の応援をする。

選手の名前を応援した後に、座ったり、立ったりを繰り返しながら選手の名前を連呼する。

遠くから見ていると人が波をうっているかのように見える応援。

あれがたまらなく好きだった。

身体も一緒に動かすので、爽快感が倍増するのであろう。

またしてみたい！

なので、本当に好きな方もいらっしゃるので、ファンと名乗るのはおこがましいことだと思うけど好きな球団だ。

そして広島にいた頃も離れてからも応援していたのが新井貴浩選手だ。

自分のイメージとして話すが、自らの不器用さを自覚し、人一倍努力をし、球界を代表する選手になった。

アニキ金本選手に可愛がられ(笑)、他の選手にも愛され、ファンにも愛される。

稀有な存在だ。

アニキがＦＡで阪神に移籍した次の年から、カープの四番になった。

なりたての頃は不振にあえいだり、プレッシャーに押しつぶされそうになったりして、もがいている姿をテレビでも実際に試合でも見たことがある。

当時カープの監督だった山本浩二監督に四番を降ろさせて下さいと直訴したとかしないとか…。

それが２００３～２００４年の頃。

翌２００５年にそれまでの試行錯誤を結果にして、本塁打王を獲得した時は嬉しかった。

悩み苦しみ、それを糧にして辿り着いたタイトル。

当時社会人になりたての頃だった自分はその姿を見て、随分と勇気を頂いた記憶がある。

新井選手は２００６～２００７年にカープで活躍したのち、阪神タイガースに移籍し２０１４年のオフに再び広島カープに復帰した。

同じタイミングで黒田博樹投手もニューヨーク・ヤンキースからカープに復帰した。

２０１５年か。

再び二人の勇姿をカープで見られること、そして新井選手の大好きな応援歌を、スクワットコールを見れるのかと嬉しかったものだ。

現在広島カープの本拠地はマツダスタジアム(ＭＡＺＤＡ 　Ｚｏｏｍ－Ｚｏｏｍスタジアム)だ。

位置は広島市南区に位置する。

以前、新幹線に乗って広島方面に行くことがあった。

その時に広島市内の前を通る時、マツダスタジアムを車窓から眺めることができたのだ。

凄いのが外壁だけではなく球場内の様子も見れるのである。

さすがに全部じゃないけど…。

シーズン中ともなればお客さんが入ってる姿や、実際に試合をしている姿や、白球が宙を舞っていたりする時も確認できた。(ハズ！)

マツダスタジアムがテレビ中継をされる時に、たま～に外野側の後ろの方で電車が走っていることが確認できたような気がする。

記憶違いではないはず！！

普段車窓から見れる景色ではないので、時が経ってもその車窓の眺めは忘れられない。

在来線も見れるのかな？

確か山陽本線とかも見れたような…

全くの推測になるが、ローカル線に乗って普段通勤や通学をしている生活圏内の方はその光景を日常的に目にする。

素晴らしきことだ。

生活の中にカープの試合の光景が根ざしているのである。

その光景を見てきっと一日の終わりの合図になられる方もいるかもだし、家に帰って応援しようとなられる方もいるのでは？

素敵にボールパークが風景の一部に溶け込んでいるのである。

選手の個々の努力や、球団の努力、営業方面での努力など近年のカープの人気はそれらのことが土台となった上で、マツダスタジアムのこういった側面も一つの要因なんじゃあないかなと勝手に思ってる。

全て推測で書かせて頂きました。

もう一度車窓から眺めるマツダスタジアムの景色を見てみたい。

さらにいうならマツダスタジアムになってから一度も現地で応援をしたことがないのでスタジアムに行ってみたい！

行ってみたい所だらけだ…。

今年は現役時代応援していた新井選手が監督になられたか。

月日が流れるのは早いものだ…。

あの他では中々見れない車窓とボールパーク…

もう一度見てみたいな～。

記事を最後まで読んで頂き誠にありがとうございます！