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70年代、流行った洋楽。〈ジリオラ・チンクェッティ〉
当時、FM放送の開局を追うようにはじまった『ポップス・ベスト10』などの番組で毎日のように聴いていた洋楽。自然とおぼえて口ずさんだりしていました。今、あらためてYou Tubeで聴くと思い出がよみがえるだけではなく、半世紀も前の曲とは思えない新鮮さと輝きにおどろきます。
われわれ日本人にとって、一般的にイタリア語は英語よりも遠い言語です。でも、オペラ好きの方には親しみがあるでしょう。また、1960年代にカンツォーネ・ブームというものがありました。われわれ世代の人間の耳には、イタリア語がちょっと刷り込まれています。
歌手でいえば、ボビー・ソロ、ウィルマ・ゴイク、ミルバ、ミーナなどの名前が浮かびますが、私にとって一番親しみがわくのが、ジリオラ‣チンクェッティなのです。カンツォーネの妖精とも呼ばれる彼女、かと思えばイタリアのテレビで司会もしていたそうな。
BSの人気・長寿番組『小さな村の物語 イタリア』で、オルネラ・バノーニが歌う主題曲「逢いびき」は素敵な曲で番組ともども、とても気に入っています。イタリアが意外に身近なことに気づきます。
薔薇のことづけ/ジリオラ・チンクェッティ
Rose Nel Buio/ GIGLIOLA CINQUETTI(1971年)
レコードやCDで何度も聴いたなつかしい曲です。彼女、日本語を上手に歌います。何度か来日もしています。
この曲、オリジナルはもちろんイタリア語ですが、歌詞の内容を知るために、日本語バージョンも並べました。
イタリアのシンガー「Gigliola Cinquetti」が1971年にリリースしたシングル。1960年代半ば、日本はカンツォーネ・ブームでイタリアのシンガーが大人気でした。その中の一人がジリオラ・チンクェッティさんです。
何度も来日公演を行い、3年前の2017年にも来日しています。
(おじなみの日記)
つばめのように/ジリオラ・チンクェッティ
Volano Le Rondini/ GIGLIOLA CINQUETTI(1969年)
この曲も、レコードやCDで何度聴いたことでしょうか。まさにドラマを見るような、素晴らしい楽曲です。
このビデオでは、前半が日本語バージョン、後半(3:36)がイタリア語バージョンです。楽曲作品としては、イタリア原語の方に軍配が上がると思いますが、歌詞の意味を知るために日本語バージョンが有用ですね。彼女、日本語も上手に歌います。
雨/ジリオラ・チンクェッティ
La pioggia/Gigliola Cinquetti(1969年)
大ヒットの曲です。僕は、この曲をFM放送ではじめて耳にして彼女の歌唱に衝撃をうけました。
サンレモ音楽祭の出場者としても常連になっていきました。イタリアは、雨まで陽気で、明るい気分にさせてもらっています。
「雨」は、日本では、同年のサンレモ音楽祭でともに入賞曲となったマッシモ・ラニエリ(イタリア語版)の「愛の詩 (Quando l'amore diventa poesia)」をB面にシングルが発売された。このシングルは、チンクェッティの曲として初めてオリコンチャートに入り、最高6位まで上昇し32万枚を売り上げる大ヒットとなった。さらに、柴野未知の歌詞による日本語盤も制作され、「愛の太陽 (Se Deciderai)」をB面にシングルが発売された。
(ウィキペディア)
愛は限りなく/ジリオラ・チンクェッティ
Dio Come Ti Amo/Gigliola Cinquetti(1966年)
サンレモ音楽祭優勝曲。同名の映画『愛は限りなく』に出演した彼女。
『雨』のような曲調ももちろん好いのですが、彼女のうたう抒情あふれる『愛は限りなく』はどうでしょうか。また、格別の趣きにこころが強く引き付けられるのではないでしょうか。
「ほほにかかる涙」のジョヴァンニ・グリマルディとエリアーナ・デ・サバタの脚本を、ミゲル・イグレシアスが監督した歌謡映画。撮影はセシリオ・パニアグア、音楽はジャンニ・フェリオが担当した。出演は歌手のジリオラ・チンクェッティ、「リンゴ・キッド」のマーク・ダモン、スペインの新人ミカエラ・チェンダリほか。なお、劇中チンクェッティが七曲のカンツォーネを歌っている。
1966年製作/イタリア・スペイン合作
原題:Dio, Come Ti Amo
配給:東京第一フィルム
(映画.com)
夢みる想い/ジリオラ・チンクェッティ
Non ho l'eta/Gigliola Cinquetti(1964年)
チンクェッティ16歳のヒット曲。このころはまだ小学生の僕。ジリオラに目覚めたのはもっと後のことです。ノノレタ〜、ノノレタ〜、ペラマルティ、ノノレタ〜と、口ずさみたくなるいい曲ですね。
ユーロビジョン優勝は有名な話ですが、イタリア人で初めてとは知りませんでした。UKにチャートインも、今回初めて知りました。
こんなことでは、ファンとは言えないかも(笑)。でも、彼女の歌は純粋に好きなんです。
チンクェッティさんは、1963年のカストロカーロ新人コンテストで優勝。
1964年、16歳の時にサンレモ音楽祭で「夢みる想い」 (non ho l'età) を歌い優勝、ユーロビジョン・ソング・コンテスト1964に同じ曲で臨み、イタリアからの出場者としては初の優勝を果たしたことにより一躍有名となった。
またユーロビジョン・ソング・コンテスト勝者としては初めてUKトップ75にチャート・インした。(Maria Ainoのブログ)
恋よまわれ/ジリオラ・チンクェッティ
Gira l'amore/Gigliola Cinquetti(1972年)
またまたチンクェッティの独壇場のような素敵な曲です。ジリオラの歌唱を聴く妙味は、その表現力の巧みさで様ざまな曲調の楽曲を一つ一つ歌い分けていくことにあると思います。
このビデオでは、前半が日本語バージョン、後半(2:58)がイタリア語バージョンです。数多い日本語版のなかで、この曲こそ出色の出来ではないでしょうか。歌詞と曲の結合。原曲版に劣らない感情移入と表現。素晴らしいものを残してくれました。
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