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母のために選ぶ、児童書。10

90歳を超えて、さすがに母も小さい文字が読みづらい、眼鏡をかけても本が読めないというのです。電子書籍は母には使いこなせません。ルーペ眼鏡も、母には使いにくいようです。ならばと、視点を変えて、児童書にアプローチしてみました。これは、いけるかも!

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 12セット目の3冊についてご紹介します。通算で36冊となります。母の感想はどうだったでしょうか、ご報告します。

・『クーちゃんとぎんがみちゃん ふたりの春夏秋冬』北川佳奈 作/くらはしれい 絵 岩崎書店刊☆
・『転校生は忍者⁈』もとした いずみ・作/田中 六大・絵 佼成出版社刊☆
・『レッツ キャンプ』いとう みく・作/酒井 以・絵 佼成出版社刊☆

 ちなみに、☆マークの本は母から借りて私も読みました。
 母も気に入りましたし、私も読んで心が温かくなる3冊でした。

 1冊目は、表紙の絵や色使いが乙女趣味たっぷりで、おしゃれ感ただよう趣き。書名と表紙から推して、二人の仲よし少女のココロあたたまる物語がはじまる予感。で、実際に読んでみたら、確かに仲良しのふたりですが、性格や好みの傾向はずいぶん違います。楽しく過ごす中で、お互い相手を気遣ったり、認めたり、尊重したりしながら、四季の移り変わりとともに成長していく物語でした。

 2冊目は、逆に、おてんば娘が活躍するような書名と表紙の絵。忍者ばかりの村で育った少女が普通の学校へ転校したところからはじまる物語。最初は言葉や、子供同士の関係など戸惑いがありました。それにも慣れたころ、ちょっとした事件に出くわします。忍者の本領発揮でそれの解決に奔走する中で、人への思いやりの大切さなどを知るようになります。

 3冊目は、男性が結婚することになり、相手女性の息子と絆を深めようと二人でキャンプするという物語。男性が少し頼りなくて、まともなキャンプができるか危ぶまれますが、そこへ助っ人の父子が現れます。ところが、助っ人の父子にも少し訳があります。そんな二組の父子が交流を深める中で、新たな展開が生まれます。

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 ここから母のために選んだ13セット目、3冊のご紹介です。今回も、大型書店で選びました。今回も前回と同じく、ハードカバーのものを選びました。値段は千円台前半で比較的求めやすいところがうれしいです。

・『ながいながいペンギンの話』 いぬいとみこ作/ 山田三郎絵 理論社刊
・『なんでも魔女商会 お洋服リフォーム支店』あんびるやすこ作/絵 岩崎書店刊
・『大どろぼうホッツェンプロッツ』プロイスラ―作/トリップ絵/中村浩三訳 偕成社刊

 1冊目は、ペンギンの絵が表紙。今まで、犬や猫の物語は母も読みましたが、ペンギンというのは初めてです。果たしてどんな物語でしょうか。母は喜んで読んでくれるでしょうか。
 2冊目は、いかにもかわいい少女の絵が表紙。洋服のリフォームはここ最近の呼び方で、昔は〈仕立て直し〉とか呼んでいました。魔女のリフォームは、人のリフォームと何が違うのでしょうか。気になるところです。
 3冊目は、「ドイツ発」と帯に記されています。〈ホッツェンプロッツ〉とはいかにもドイツっぽい名前のように感じます。泥棒が主人公なのでしょうか。一体、どんなできごとが繰り広げられるのでしょう⁉

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 今回選んだ3冊も、三者三様の個性的な表紙で、書名も興味をひかれるものです。母の気に入るでしょうか。

 結果は、次の記事でご紹介します。では、またお会いしましょう。



※春田みつき さんの画像をお借りしました。

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