LAMB/ラム ★★★☆

2021年に製作されたアイスランド映画です。
日本では絶賛公開中です。（2022年10月現在）

本作はアイスランド映画には珍しく大きめの映画館で上映されているため（笑）アイスランドの景色を大画面で拝むことができる貴重な機会です。

主演のノアミ・ラパスさんは、アイスランド育ちのスウェーデン人の女優さん。その夫役を演じているヒルミル・スナイル・グスナソンさんは、「たちあがる女」でタクシー運転手として出演されていました。

主人公の２人は、アイスランドで羊飼いをしている夫婦。
街から離れたポツンと一軒家で毎日羊の世話をしたり、川で釣りをしたりと、２人だけの日常を平凡ながらも平和に過ごしていました。
ところがある日、飼っている雌羊の一匹が人間の体をした羊の子を産みおとし、２人はその子を人間の子として育て始めます。我が子のように愛し、家族としての幸せを感じていましたが・・・というお話です。

登場人物はほぼ４人だけという閉塞的な空間だからこそ許される、あるはずのないシチュエーションに、ファンタジーともホラーとも言えない独特な雰囲気を感じることができます。

監督いわく、この作品はホラーと思われがち（たしかに予告だけ見るとホラー映画かな？と思います。）だが、あくまでもある家族を描いた作品だと言っていました。

人間より羊の数の方が多いアイスランドだからこそ描ける、羊が何かを語りかけてくるような表情や動きは、羊に対する親密さと深い愛おしさを感じることができる作品です。

オススメです(^∈^)