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「あびら教育プランとわたし」Vol.15〜あびら教育プランで学んだ挑戦の伴走者のあり方〜

あびら教育プラン」に何かしらの形で関わってくれた方々の想いを聞く連載企画、「あびら教育プランとわたし」。
1月の約3週間「地域おこしインターン生」として「あびら教育プラン」に関わってくれた、”いかちゃん”こと塩井花梨さんに、インタビューを行いました!

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自己紹介をお願いします。

滋賀県大津市出身、立命館大学国際関係学部4回生の塩井花梨です。
大学では、国際社会で生じている、紛争、貧困、環境問題など、さまざまな社会課題について学んでいます。課外活動としては、国際とは反対の「地域」をフィールドとした学生のボランティア・地域活動をサポートする学生団体に所属し、学生へのサポートだけでなく、自身でもボランティア活動に取り組んできました。

今回のインターンに参加したきっかけを教えてください。

内定先のFoundingBase(あびら教育プランの運営会社)の拠点の1つとして安平町のことを知り、「まちぐるみ」で教育に力を入れているまちは、どんなまちなのだろうと興味をもったことがきっかけです。昨年の春に開校した早来学園も気になる存在で、学校教育と社会教育のどちらにも力を入れて進めているまちを、自分の目で見て感じてみたいと思い、参加させていただきました。

主にどのような活動をしましたか?

主にはあびら教育プランのスタッフとして、遊育、あびらぼ、ワクワク研究所の運営サポートを行いました。通常の教育プランの活動だけでなく、1月20日に開催された「アビー5周年ウインターフェスティバル2024」の中では遊育の雪遊びコーナーの担当として地域のイベントにも参加させていただきました。インターン最終日前日には、安平町で私がやりたいことを形にしようと考え、遊育の中の毎週水曜日放課後に開催されている「ぷれいば」の時間を使ってお湯ポチャ(湯煎)での蒸しパンづくりのミニ企画を実施しました。

ミニ企画はどのようなことを意識して実践しましたか?

「お湯ポチャ蒸しパンづくり企画」は、安平町で過ごしていく中で生まれた”被災した経験をもつまちのことを将来の世代(こどもたち)に伝えたい”という想いと、安平町に来る前から私の中にあった”防災を日常にしたい”という想いを形にした企画でした。
企画をつくる上で、
①この企画で生み出したい子どもたちの状態の変化を定めること
②これまでの教育プランの活動で学んだことを活かすこと

上記の2つの点を意識して企画をつくりました。
まず、①では、「一度きりの企画だけど、その後も子どもたちの中で災害時にも作れるおやつ作りが日常にあってほしい」という想いから、「また作りたい」という状態になることを状態目標として設定し、その状態目標を達成するには何が必要かという視点から、企画内容や声掛けなどを決めました。
次に、②では、「ゴールとプロセスを魅力的に設定すること」と、教育プランの活動の中で多々目にしてきた「遊び・学び・挑戦の連鎖が生まれる場づくり」をしようと考えました。子どもたちが蒸しパンを美味しく楽しくつくることはもちろん、現実的で伝えづらい災害の知識も伝えながら、学びにもつながるような企画にしようと考えました。

実際にやってみて子どもたちの反応はどうでしたか?

企画当日は、予定の時刻になっても子どもたちがなかなか来なくてどうなるかと思いましたが、最終的には多くの子どもたちがぷれいばに来て、蒸しパン企画には8人が参加してくれました!
参加してくれた子から、状態目標として定めていた「美味しい」「また作りたい」と、感想をもらえたり、友達の作った蒸しパンを食べて「私も作りたい」と参加してくれた子がいて、やってみる連鎖を生むことができたのは良かったです。
この企画は私の想いを形にできた企画でもあったので、企画を通じて学びを深められたことはもちろん、その企画に多くの子どもたちが参加してくれたことがとても嬉しかったです。

蒸しパンづくりに興味津々な様子の子どもたち

インターン期間中で一番印象に残っている場面はなんですか?

「アビー5周年ウインターフェスティバル2024」の遊育での色水遊びコーナーでの一場面です。色水遊びコーナーでは、色水を雪に吹きかけて絵を描いたり、雪玉に色水で色を付けたり、自分で色を選んで色水を作ったり、想定していなかった色々な遊びが生まれました。
一番印象的だったのは、誰かが吹きかけた色水の雪が固まり、色のついた氷になっていて、それを見つけた子が「宝石だ!」と言って宝石集めをしていた場面です。宝石というものの見え方、捉え方が素敵で、誰かが遊んだ跡が予想していなかった形になって次の遊びを生むという「連鎖」が生まれた場面を目にして、わくわくしました。
私自身、雪遊びに馴染みのない地域で育ってきたこともあり、このように雪と色水だけでこんなにも遊びが生まれたことに驚きと面白さを感じたイベントでした。

”宝石”になった色水氷

遊育での、偶発的な遊び(やってみたい)の広がりを体感したんですね!最後に、このインターンの経験をどう活かしていきたいですか?

春からはFoundingBaseの教育事業の拠点の1つである茨城県大子町の高校生向けの公営塾スタッフとして働きます。今回の経験を通して学んだ、「ゴールとプロセスを魅力的に設定すること」「子どもたちの状態の変化を具体的に想像した上でサポートの仕方を考えること」を、高校生の挑戦の機会でも活かしていきたいです!

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いかちゃん、ありがとうございました!
春からの新しい拠点でも、この経験を活かしてもらえたら嬉しいです^^

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