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試合で緊張するあなたへ。

こんばんは、安部瑞基と申します。

先月プロ選手を引退したのち、プロバスケコーチとして個別指導やクリニックを行い、主に育成年代のバスケットボール技術やカラダスキルを磨く活動をしております。

そこで多くの方の悩みや不安などを聞く機会がありますが、その中で多いのが、

『練習では良いプレーするけど、試合になると緊張していつものプレーができないんです。』

というお悩みです。

選手本人もわかっているのか、緊張しないでおこうと思えば思うほど、ますます試合で緊張してしまっていつも通りのプレーができない、ループに陥っています。

私も小学校4年生からバスケットボールを始めたころからプロ選手になっても毎試合緊張する経験があるので非常によくわかります。

特に、私のポジションはシューターというところなので、スリーがメインとなります。
緊張すると力加減がわからなくなったり、足がふわふわして自分のシュートでないような感覚に陥ります。

さらには、6thマンとして控えから出るケースが多くプレータイムも短いため、「1本打って1本決める」というとてつもなく緊張感がある中で試合に出るため、すごいストレスがかかります。

『絶対決めてやろう!!』と意気込めば意気込むほど入らないものです。

そんな経験を持つ私から、緊張する原因は3つほど考えられます。

○緊張する3つの原因

①練習以上の自分を出そうとしている

②相手の名前に圧倒されている

③ゲームのプレッシャーを想像して練習に取り組めていない

それぞれ解説すると、
一つ目は、自分の実力以上を試合で出してやろうと意気込むことが緊張の原因と考えられます。

かっこいいプレーみせてやろう!
スリーばしばし決めてやろう!!
コーチを驚かすプレーしてやろう!

といった具合です。

『試合は練習してきたものしか出てこない』と言われるように、どれだけ試合と同じ強度で、イメージを持って取り組めたかがキーとなります。

まずは、自分の力量を認め、練習してきたことに自信を持って発揮することが大事だと考えます。


二つ目は、相手の名前に圧倒されることです。

大抵の人間は、相手が強かったり立場が上だったりすると萎縮してしまいます。

高校で言うと、○○第一高校と試合する時には、やる前から圧倒されてるケースがあります。

他には、鬼コーチがいて、毎回練習で怒られたりしていると、試合でミスしないようにびびってしまって本来の自分を見失ってしまうケースもあります。

対策としては、相手は同じ人間だと思えるようにすることや考え方を変えてみることです。

人間は不思議なもので、脳は否定も肯定も区別がつかず、『ミスしないでおこう』と思うとミスしてしまう習性があります。

反対に、難しい問題でも『簡単じゃないなあ』と考えると簡単に見えて来る、という習性もあります。

それをうまく使って、緊張しないでおこう、ではなくて『落ち着いてない』や『リラックスしないと』と考えるとそちらに引っ張られて落ち着けるようになることがあります。


三つ目は、練習中からゲームレベルを想定できていないことです。

例えば、相手のDFプレッシャーが想像以上だったり、自分が使われるタイミングを考えてなくていきなり出されてしまったり、と言うケースです。

厳しいようですが、どちらも一言でいうと『準備不足』ということになります。

練習中から、プレッシャーを高めにしたり、交代した時のことを考えてプレーしたり、試合で使うシュートを考えてやってみたり、することが対策となります。

○こんなのもいいかも・・・

3つの原因をあげましたが、他にもいろんな要因が複雑に絡み合って緊張することが考えられます。

そんな中で、こんなのもいいな、と感じたものをご紹介します。

一つ目は、試合前に『瞑想する』ことです。

試合会場入りして時間がある時に、静かな場所に移動して目を閉じて呼吸に集中することを行います。

呼吸と緊張は密接な関係にあるみたいなので、呼吸を整えると気持ちも落ち着くみたいです!


二つ目は、足首や手首から力を込めて、だんだんいろんなところに力を入れて最後にフッと抜くことを繰り返すことです。

私は試合のベンチでこれをよくやっていました。

ガチガチに全身に力を入れて、フッと抜く。

すると力が抜けて、試合に集中できることが多々ありました。

三つ目は、緊張している自分を認めてあげることです。
『私、緊張しているなあ』と認めてあげることが、緊張から抜ける1つの方法になります。

緊張自体は悪いことではないです。
緊張がなさすぎると力が発揮できないこともあります。
適度な緊張があるから、パフォーマンスが高くなるのです。

どれもすぐに出来ることなので、ぜひ取り組んでみてください!!


以上、緊張する方へのメッセージでした!


ありがとうございました😊


最後に、
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