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愛おしくて仕方がない

10月に入ってからずっと遠野小の全校表現活動にむけて、舞台美術の幕を制作し続けていました。

わたしたちのミッションは着物を100枚近く縫い合わせること。
数人の力じゃできなかったこのミッションがもう少しで達成しそうです。

ミシンの糸の掛け方すらわからなかったので、初日はなにもできず、「こんなの無理だ、、、」と心が折れていました。
また、活動場所も広いというのに、その中ひとりただひたすら縫い続けるという虚しさ。

でも、2日目、3日目と進んでいくうちに手伝ってくださる方が増えていき、なんとおよそ述べ60名の方々が協力をしていただきました。

本当にみなさんの力をお借りしないと、できなかったことで、日々忙しい中、合間を縫ってきていただいた皆さんには感謝しかありません。
なんで皆さんがきてくれたかって、それは遠野への愛だと思うわけです。
ひしひしとみなさんの愛を感じおりました。

そして、毎日同じ場所で縫っていると、日中はおばあちゃんおじいちゃん方が前を通り、夕方になると小学生、そして中学生へと変わっていき、暗くなると仕事帰りの社会人、のように、遠野の人たちの生活も見えました。
縫っていた場所の前が通学路の小学生とは顔見知りとなり、今日の練習の調子を聞く仲になったり。
ずーーーっと手伝ってくださっていた商店街のおかみさん方とはめちゃめちゃ仲良くなったと思っているし、縫い物のみならず、たくさんのことを教えていただきました。本当に頭が上がりません。

そして、今日最終のリハーサルがあり、幕はほぼ完成することができ、ホッとして帰り道についたところ、下校途中の小学生を見かけました。彼らが横断歩道を渡っているところを車が待っている状況でした。横断歩道を駆け足でその小学生たちが渡り終えると、くるっと振り返って後ろを向き、一礼をして、またくるっと回転し、進行方向に進んでいきました。
歩行者優先であるのが当たり前なのに、彼らはきちんとお礼ができる。

あぁ愛おしいまちだなぁと。
感極まってました。

こんな素敵なまちの素敵な小学校の素敵な全校表現活動の一助を担えたことが、本当によかった。
みなさんが1年以上かけて準備してきたことうちの、私はほんの1ヶ月くらいしか関われていないけど、それでもすごいことに関わらせてもらってたんだなぁと今日の総練習をみていて思ったのでした。

師匠に、校長先生に、遠野小の先生方に、37年間続けてきた遠小生のみなさんに、感謝。

愛おしいこのまちにわたしができる精一杯の恩返しをしていきたいと思った夜でした。


小学校の学芸会にこんなにも影響力があることがすごいと思わない????


ではではお疲れ様でした。


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