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ほぼ毎日なにか書く

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2021年4月の記事一覧

ほぼ毎日なにか書く 0422

たまたまだ、大抵のことは。

あのときああしたから、あるいはああしなかったから今こうなっている。自分がこうだから、あの人はああだから、こうなってしまった。原因と結果の考え方は、結果から遡って原因を探す。それが役に立つ場面は大いにあるのだが、原因を人に求めていくとしんどくなることがある。ある人が暴力をふるったとする。どうして暴力をふるうに至ったのか、背景を探っていくことはできるだろう。けれど、暴力を

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ほぼ毎日なにか書く 0415

最近、身の回りが妙に静かに感じる。2010年代、さまざまな方向から耳に入ってきたアートによる場づくりやまちなかでの演劇展開、成果主義ではない人材育成の場というのが、気がつくと少なくなっているようなかんじがする。

数としては減っていないのかもしれない。けど、2010年代に自分が関心を寄せていた界隈のプログラムはどこもこれまでの活動のまとめにかかっている気がする。2010年代の後半、そこではオリンピ

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ほぼ毎日なにか書く 0409

数日前に愛媛出身の友人と話していて、年末年始は帰省ができなかったと聞いた。東京(市街地?)に出たらしばらくは自主隔離、そもそも市街地との交流はすべきではない、という感覚が今も強いのだという。東京に暮らしていると、当たり前だが東京を避けることができないのでもはや順応するほか生きる術がないのだけど、東京を生活圏に持っていない場合は、遠ざけ、避けることができる。

ふと、東京は誰にとってもソトなのかもし

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ほぼ毎日なにか書く 0407

どこかに行ったり、誰かと会う用事がない日なので、自転車で長崎にやってきた。天気がいい。最近知り合いが改修のようすをアップしていたはらっぱ公園にきて、やきとりキングで買ったお弁当を食べる。太陽の光が思った以上に強く、黒いジーンズに熱がたまってきたので日陰のベンチに移動する。

読みかけだった、丸山欣也さんの「かたちの劇場」を読む。屋外で読むと書かれていることの意味が倍、三倍に膨らんで感じられるような

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ほぼ毎日なにか書く 0404

「民主主義とは何か」100分de名著「ディスタンクシオン」「資本論」で読んだことをもとに引き続き考えてみる。

資本主義社会は資本の拡大を目指すものであり、会社員の場合は会社に労働力という商品を販売するかたちでそのメカニズムの渦中にいる。本の中には構想と実行の乖離という指摘が登場した。原始社会の場合は、こういうものをつくろうという構想と実際に手を動かす作業はつらなっている。自分で考え、自分でつくる

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ほぼ毎日なにか書く 0403

宇野重規さんの「民主主義とは何か」と、100分de名著だけど「資本論」と「ディスタンクシオン」を読んだ。

民主主義については、人間集団の意思決定の一形態であるということを理解した。民主主義のデメリットが議論されてきた経緯を見ると、無意識に民主主義をよいものあるいは当然担保されるべきと思ってきたことに気付かされる。少数のエリートが支配したほうが効率がいいという選択肢もある上で民主主義のメリットは、

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ほぼ毎日なにか書く 0402

思考停止している。加えて、「ふり」をしている。わたしも、あなたも。

年末年始頃から、いま生活している日本の、東京の状況はどういうことなのかよくわからなくなってきた。昨年春の自粛は世の中のあらゆる個人も機関も、最大限に警戒し、対応していた。その恐怖に偽りはなかったし、実際に誰も正解をわかっていなかった。専門家は最悪のシナリオを描き、それを受け取っていた。感染症という「事実」に対して政策や個別の対応

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