人_組織

【おすすめ本シリーズ④】 はじめてのマネジメント:人・組織に関心のある方へ

こんばんは!

#推薦図書 #読書

偉そうに本をおすすめするシリーズ、数回続けますが、僕に本をおすすめいただいた方々がいらっしゃってこれが成り立っているので、「僕がしていただいたことをまたそれを必要とする別の方に還元していく、それが皆ハッピーだ!」というスタンスで発信させていただきます(笑)

4回目の今回は【はじめてのマネジメント~人・組織に関心のある方へ~】です。それではどうぞ!!

組織マネジメント系おすすめ本

結構スライドの中に文章を書いてしまったので、前回までの【おすすめ本シリーズ】の形式で書くのは厳しくなりました(笑)

なので特におすすめの2冊をピックアップして詳しくご紹介します!

1. 成功者の告白

副題の通り、主人公が起業して5年間で遭遇した事業成長に伴う組織課題について高い解像度で物語調に描かれた本です。僕自身、新規事業の立ち上げ期→グロース期に上司に勧められ読みましたが、自分たちが題材なんじゃないかと思うくらい当てはまることが多く、耳が痛く、また学びが多かったです。

特に印象的な3点を紹介します。

1-1. 組織は母性→父性→システム化の積み上げによって確立する

母性・父性・システム化

「子育て経験のない男性は会社が混乱をすると、まずルールや決まり事で社員を統制するがそれでは混乱は収まらない」

。。耳が痛いです。特に大学時代のダンスサークルの幹部をしていた時の自分はまさにこれでした。完全にルールや仕組み化で何とかしようとしてました。

【母性による心理的安全性の土台の上に、父性による規律を乗せていく】

これは組織づくりの基本のようです。

まず母性によってチーム内での心理的安全性を築き、受容し合える関係を築くことが重要とのことです(仕事はどんな立場でもプロとしての役目を果たしていくことは前提にあると僕は思うので前段階として採用がとても重要ですね。さすがに組織として向かいたい価値観やスキルセットが基準に満ちていないと厳しいので)。心理的安全性を担保する上での施策として

・毎日メンバーでGood&Newを何か物を持って行うこと(∵物を持つことで身体が開きオープンマインドになりやすい)

・承認の輪・誕生日の輪といった承認や感謝を伝える場を定期的に設けること(「○○さんと働けてうれしい。なぜなら~~」)

の2つが挙げられています。

こうした母性の愛に包まれた関係性を土台として、父性によるクレドといった行動指針・規律・ルールの設定をしていくと望まざる不和が起こりにくく、事業とともに組織が成長していくようです。

1-2. 会社が成長するには4人の役者が必要である

4人の役者とは【起業家・実務家・管理者・まとめ役】だそうです。

事業と組織の成長を桃太郎のストーリーになぞらえて書かれていて非常に腑に落ちます。簡単に書くと桃太郎の登場人物は以下のような役割に対応しています。

起業家 (桃太郎):鬼退治を企画
実務家 (犬)  :起業家に従順に尽くす
管理者 (猿)  :智恵の象徴でシステム化をする
まとめ役(雉)  :愛と勇気の象徴

下記の図のように【立ち上げからグロースに向かうにつれて活躍する役者が変わる】というのは頭では分かりますが、実際に遭遇すると中々気が付かないし、気が付いてもその通りに動けないものだよなー。。とつくづく思います。

4人の主人公

すごく詳細書きたいですが絶対全部読んだ方が面白いので読んでください(笑)

1-3. 仕事と家庭は深い関連性がある

この内容はクリステンセンの【イノベーション・オブ・ライフ】(下記URL参照)にも似たものがあります。ビジネスを成功させている人は家庭がボロボロ、本当の幸せとは・・といった話はよく聞くものです。フィクションではありますが、この観点も生々しく描かれているのでやっぱり必読です。

2. なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか

この本はシステム思考とは何か、どのように使うのか、について具体的な方法論を提供してくれます。数多くの事象の関連性を可視化することで、「どこがドミノの最初のブロックなのか」特定することができ、何から手を付けたら良いか、どこに手を付けるとどのような影響が出るのかを理解するのに役立ちます。

この本を強くおすすめするのは僕自身「もっとこの本に早く出会っていれば、、、、!!!!」と後悔する経験をしているからです。

詳しくは言いませんが、過去に社内コンサル的に特定のチームに入り、課題の設定から解決までプロジェクトマネージャーとして進めたことがありました。その時は業務上の課題を解決することに焦点を当て、そのチームの業務フローやシステムの使い方を細かくヒアリング、あるべき姿を描き、エンジニアなども巻き込んで改善に動いていました。

実際に設定した目標も達成し期限内にプロジェクトとしても収束、後任者に引継ぎをしました。

でも本当に解決すべきは業務課題ではなかったのです。組織課題でした。

課題の設定を間違えていたのは明確でした。目標達成したはずなのに一向にチーム状態が改善しなかったのだから。

そのことに気が付いたのは自分がそのコンサル的な業務から離れてから。この本に出会い、システム思考を使ってそのチームの問題の構造を可視化し、分かりました。既に手遅れでした。そして組織は崩壊しました。大好きなメンバーばかりだったので申し訳ない気持ちでいっぱいです。

僕は事業を創って世界に大きなインパクトを与えたい!困っている人を助けたい!という想いが強いですが、同じくらい一緒に過ごす仲間を大切にしたい、仲間の成長にコミットしたい、と思っています。この経験を忘れずに今後のキャリアを歩んでいきたいと、ここに誓います。

組織課題に寄った話をしてしまいましたが、すべての課題において、特に関係する事象が多く絡み合う複雑な問題構造を解決する上でシステム思考は非常に有効なのでこの本はおすすめです!!

いかがでしたでしょうか?

人・組織の課題(家庭も含め)を抱えている方は是非ご参考いただけますと幸いです!^^

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