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food skole 第一回目のメモ

春休みにふと思い立ち。これに参加することにしました。

**ここからは、参加中に自分でメモしたことや検索した内容の記録です**

第一回目の講師は、One Planet Caféのペオ・エクベリさん& エクベリ聡子さん。
ペオさんはアフリカ・ザンビアのバナナ農園視察直線の成田空港のラウンジからご参加。すごい。

まずはチェックイン。ランダムな3〜4名グループで「今の自分の気持ち」と「自分か考えるサステナビリティとは」を共有する。

今の自分の気持ち:初参加で何もわからない状態でドキドキ。
私の考えるサステナビリティ:人間という動物として、生きて死ぬまで地球を汚さない(けがさない)、地球に迷惑をかけない。

"Sustainability in Reality"

ペオさんと聡子さんのお話がスタート。
サステナビリティを具体化する。現場を持って形を作っていく。その一つがバナナペーパー。廃棄されるバナナの茎から紙の繊維を作る。

講演がTalk、視察がShow、紙作りがDo。実際にお二人が住む自宅もサステナビリティに溢れるエコマンション。地道にコツコツと取り組み、かなりなエコライフを実現されている。

名言: サステナビリティで大切なこと=「測る」

サステナビリティは「測ること」が大事。ペオさん曰く、測らないのは体重計に乗らないダイエットと同じ。お二人の出す家庭ゴミは1ヶ月でサッカーボール1個分(中サイズのコンビニ袋1袋のみ)! 

つまり、取り組みに関して「目に見える形(=数値)」での成果をしっかり測っていくことが大事。これが活動のモチベーションにつながるし、他の人に話をする時にもエビデンスとして提示でき、説得力がある。

SDGs=「大人の宿題、約束」

SDGsは2030年までに世界を変えるための「大人の宿題、約束」である。未来の分まで使いすぎない、取りすぎない。

17の目標の裏には169の詳細目標がある。その詳細目標をまとめたものがターゲット・ファインダー(Target Finder)。17の目標をしっかり達成するための、169の詳細なターゲット。書かれているのはアイコンとスローガン、裏面には様々な説明も書かれている。

現在の地球の問題
例えば。世界では食料生産量の3分の1に当たる約13億トンの食料が毎年廃棄されている。 日本でも1年間に約612万トン(2017年度推計値)もの食料が捨てられている。

例えば。海水汚染、マイクロプラスティックの問題。一人クレジットカード1枚分のプラスティックを食べている。日本の場合は今後、原発の汚染水の廃棄も関わってくる気がする。

ではどうするのか。具体的な詳細目標(ターゲット)がわかれば、自分で取り組めるかも!と思うものも見つかりやすいのかもしれない。これは是非見てみたい。

スウェーデンと日本の比較

国民性として「とにかくやってみる」スウェーデン。とにかくやってみた結果。

ゴミリサイクル率: スウェーデン50%ー日本20%
CO2 1990年からの削減量: スウェーデン29%減ー日本2%減
グリーン電気: スウェーデン57%ー日本15%
オーガニック(農地の割合): スウェーデン20%ー日本1%以下
男女平等: スウェーデン世界5位ー日本120位
経済の成長 preコロナ: スウェーデン2〜3%ー日本約1%

科学的な根拠と信頼の証(免許)

スウェーデンの学者さんが80〜90年代に発見したNature Rule(原理原則):還すことができる以上に、取らないルール。人間の作ったサイクルReuse-Recycle-Reduce。その外側に自然界のRecoverとReturnのサイクルがある。

本来、地上のエネルギーだけで回るはず。しかし現状は、ヒトが地下資源を掘り起こし地上に出してしまっている。だから地上に余計なものがたくさん溢れてしまう。地下からのエネルギーは、本当はいらない。地上だけの生活に戻る。

科学的な根拠と免許(マーク)をみんなが信用し、信頼しているし、利用するのが当たり前になっている。例えば、運転免許証制度の利点=技量を認定する、違反したら免許を剥奪できる、罰則を課すことができる。MSCマークも同じ。厳しい基準で証明する。変なことをしていれば、マークを消される→信用を失う。

楽しさと正しさの両立:スウェーデンの企業の例

RESCUED:廃棄されるフルーツを生かしてジュースを作る。扱うフルーツが変わるから「毎回味が違う」フルーツジュースがウリ。毎回新しい味、そしてもしかしたら2度とは会えない味。ジュース自体に味以外の別の価値観を与えている気がする。決まった味を提供するのではなく、一期一会のフルーツジュース。これはリピートしてみたくなる。

MAX:スウェーデンの若者に人気のハンバーガーショップ。お店がどのくらい地球に貢献しているのか情報公開し、ファストフード=SDGsの対局という概念を覆した。バイト募集のコマーシャルでも堂々とサステナビリティを謳っている(お金を稼ごう!とも)。

企業は「教育者」にならなければならない、という理念があり、消費者に正しい情報と選択肢を与えている。例えば、放牧でオーガニックの餌を食べている牛のお肉は「緑色」のトレイ、それ以外の牛のお肉は「黒色」。消費者がわかりやすい仕組みになっている。

教育が果たす役割

あとは、義務教育期間に子どもたちがしっかりと学んでいる印象。そしてスウェーデンの教材は子ども向けよりも大人向けが多いとのこと。大人がしっかり学んで、子どもたちに伝える。

気になってスウェーデンの教育関係の資料を色々と調べてみる…
おそらくこの辺りが、近いのではないだろうか、と予想しているけど、まだ確信の資料には行きつかない。

おそらくここにコア・カリキュラムがあるのではないかと予測。スウェーデン語で悪戦苦闘。英語表記があるのは助かるけど全部の資料はおそらく英訳されていない気がする。ここはスウェーデン語で是非探してみたい。他には社会科と環境や体の健康に関する教科の資料があった。

最後の振り返り

3人グループで振り返り。
17目標は大きすぎるが、169ターゲットだと身近になる。ぜひ見てみたい。最初にターゲットを見て、具体的にチョイスすることができるのでは。

教育の現場に取り入れるため、個人的な思いや感想ではなく、例えばスウェーデンの学習指導要領(ナショナル・カリキュラム)があれば、理論的にも科学的にも説得力がある

参加された方は私を含めてそれぞれ、いよいよSDGsを言い始めたが実際に理解が進んでいるかどうかわからない現場。そもそもSDGsを言う人自体がほとんどいない現場。すでに長年に渡って取り組んでいる現場。それぞれ現場は違うけど、面白くて興味がわく内容の講座だった。それぞれの人が感じるサステナビリティ。個人的な理解を深めることが大事。

エクベリ聡子さんの言葉のメモ

食は地球に、世界につながることができる素敵なテーマ。

食をテーマにする時、ぜひサステナビリティにも意識を向けてほしい。

「思いやり」をスッと理解できる、日本人。

まずは小さなことをやってみる。そうすれば、システムが見えてくる、そこで疑問が見えてくる。その疑問について「なぜだろう?」と考える。そして行動する。この繰り返し。

最後に自分の感想:知らない時と知った後で、商品を見る目が違う。これ、大事。実際に行動力としては未熟でも、この視点を子どもに持ってもらうことは、小学校でもできることだと確信。

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