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Q:ゲームに夢中な我が子。どうしたらよい?

今回も、一万年堂出版さまのセミナーでいただいたご質問に対する回答です。
ゲームやYouTubeに関しては、多くのご質問をいただきました。
これらの関わり方は大変難しい問題です。
セミナーでも回答しましたが、こちらの記事の方でも改めて回答させていただきました。
ぜひ参考にしてみてくださいね。

ゲーム・YouTubeに関する参加者の質問

ゲーム&YouTubeが楽しくて、なかなか宿題にとりかからずに、寝るのが遅くなってしまいます。どうしたらいいでしょうか(小学6年生 男子)

最近はゲームに夢中になり(1時間以上は出来ない設定をしています)
ゲームをやりたいが為に宿題しようという姿勢は見られるようになりましたが、とりあえずやって、○つけはしない、やり直しもイヤがり、ゲームする権利だけを主張します。
学習は自分のため、大切さを分かってもらうにはどうしたらよいですか?
今学ぶ事で、将来の可能性が広がるんだよ、学習は積み重ね。今の学習が次学ぶ土台になるんだよ、などの話はしていて、本人もその時は頷いてはいるのですが…(小学5年生 男子)

あべけんからの回答です

私が高校生の頃、家庭向けのファミリーコンピューターが家にありました。ゲームと言えばゲームセンターでするものでしたが、家庭でできる時代へと変わり、購入した方も多くいたのではないでしょうか。

当時のゲームは単純なものでしたが、現在はどんどん複雑化しています。
通信ができるので、友達と一緒にゲームに参加することができます。
「1日1時間」とルールを決めて購入をし、最初は気持ちよく始めても、お友達の中には無限にできる子もいたり、時間通りに対戦が終わらず、抜けることができなかったりすることで、トラブルに発展することが多いようです。
さらには、課金システムが発展し、小学生でも課金したがるお子さんも出てきて、親にとったら切実な問題です。

また、YouTubeに関しても、昔の録画すらできなかったテレビの時代に対して、無限に見放題なので、子どもにとっては都合が良くキリがありません。

ゲームやYouTubeは、お子さんによって食いつき方が違います。
自制でき、やるべきことをさっさと片付けて楽しめるお子さんもいれば、何よりも優先してしまい、生活がうまく回らなくなってしまうお子さんもいます。
与えてみないとわからない面があり、与えてから、こんなはずではなかったと後悔する親御さんも多々いらっしゃるのではないでしょうか。

日常生活が充実しており、楽しめることがありつつも、ゲームをやってみたいというお子さんはまだいいのですが、ゲーム以外に楽しみがないお子さんや、現実の生活に満足してないお子さんは、ゲームにはまりやすい傾向にあり、より、ゲームに楽しみを依存しやすくなるために、取り上げにくくなります。

まだゲームを買い与えていないご家庭は、ゲームのルールをきちんと決め、約束してから買うことをお勧めします。
そして約束が守れなかったら、子どもと折り合いをつけながら対処しましょう。
一方的な親の権威を振りかざすと、いずれスマホを持つ年頃になるとセーブが利かなくなる可能性が高まります。

また、ゲームの問題に絡んで親子関係が試されます。親の発言に一貫性があり、子どもが親を信頼している場合、親の指示が通りやすくなりますが、親子関係が悪いと、親の言うことを素直に受け入れにくくなり、より深刻さが増します。
ゲームの問題は親子関係が絡んできます。日頃から、親子関係を深めておくことが功を成します。

親自身の行動についても、見直しが必要な場合もあります。子どものゲームやYouTubeを心配しつつも、忙しい時は親が頼ってしまうことがありませんか?
ゲームやYouTubeをしている時間は子どもから手が離れるので、子どもだけでなく、親も助かるアイテムとして依存してしまうのです。
自分の時間を作るために、子育てをゲームに頼っていませんか?

親の気分や都合で、やり過ぎだと言っては怒ったり、逆にやらせたりすることがあると、さらに、子どもは親の言うことを聞かなくなります。
子どもからすると、親も勝手なのに自分の勝手には文句を言ってくるので、当然反発します。
子育ては毎日の生活なので、親も覚悟を持って臨まなければ、一貫性を持って対応するのは難しいのです。

家庭の環境やお子さん1人ひとりの性格や状況によるので、正解が違ってきますが、
1つ共通して言えることは、ゲームを取り上げる際は、子ども及びゲームを否定せず子ども目線に立ってゲームに寄り添った会話を心掛け、子どもとの信頼関係を構築しながら、子どもと話し合い、折り合いをつけて対処することがベストです。

我が家では、長男が5年生、次男が2年生の頃、時間を守れなかったので、約束通りゲームを取り上げましたが、
「家にゲームがあると楽しいから際限なくやりたくなるよね」
と言って、かわりに家族でファミリー向けのゲームセンターに連れていき家族でゲームを楽しみました。
2か月に1度程度、3~4回ではありましたが、しこりを残さず取り上げることができました。

YouTube視聴においても、決して否定せず、やることがすべて終わったら寝る前の20分間見るなど、時間を決め、時には親子で一緒に見ましょう。
そして、約束した時間になった時に、途中でやめなければならない惜しい気持ちを親子で共有しましょう。一方的に取り上げられる場合よりも、子どもの気持ちは違ってくるかと思います。

ゲームの問題は根深く、本当に難しい問題です。
親にとっても大変なことですが、子どもにとっても時に我慢を強いられ辛いことであることをしっかりと意識して、親子の平和のためにぜひとも円満解決を試みてください。

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