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アイドルに恋するメリット

幼少期にひどい感染症が流行し、人に触れることに嫌悪感を覚えるようになった少女。
思春期になり恋はしても、どうしても好きな人に触れることができない。
そこで少女はアイドルに恋をした。

世の中の状況を見ながら、漠然と浮かんだストーリー設定である。
これだけでは何も物語は始まっていないのだけど、
何らかの事情で恋愛できなかった人間を主人公にしておくと、
普通に恋愛ができるようになっただけで、ストーリー性を持たせられる。

というのは創作のほうの事情なのだけど、
つまり、アイドルに恋心を抱くというのは、健康面において非常に安全である。

アイドル好きからすればあったりまえのことだと思うけども、
今一度、私は、確認したい。

恋。
恋の中には、いろんな恋心が含まれる。
ファンがアイドルに抱く感情も、間違いなく恋だ。

恋愛に関心がない人もいる。
アイドルに恋しない人もいる。

そういう人には、
「いい年して、恋?」「アイドルに恋?」と思われることもあるだろう。

それはそれで、かまわない。
そういう人は、恋する能力に関しては、低い人なのだから。
その代わり、他の能力が高かったり、他の感情が強かったりするのかもしれない。

でも、今回は「アイドルに恋」に絞って語ると、
アイドルという人種に恋できる感受性を持ち合わせている私は、とても得した気分だ。

私の感性の中には、まるで育っていない部分もあるだろうが、
アイドルやバンドマンに夢中になるという感性は、人並み以上に発達している。

たとえば、私が何もかも包み隠さずに話す相手に、母親がいる。
母親は、私のそういった感情に全く反対はしないし、
私が好きになるグループやバンドは応援するし、ライブも一緒にいったりもする。

それでも、頭の中身が理系だからなのか、違う理由からか、
私が橋本良亮に恋していることに関しては、ちっとも理解していない。

「はっしーのどこが、そこまで好きなんだろう」と思っているらしい。
しつこいようだが、母は別に、アンチなわけではなく、
ただただ、好きになっても何の見返りもない人に愛情を注ぐ、という行為を、疑問に思うらしい。
と書くと、母が打算的な感じになるが、
まあ、リアルな付き合いというのは、男女の関係ではなくても、
いくらかは、打算的になるものではないかと、私は思っている。

ただの顔見知り程度なら、打算もなにもないが、
ある程度の関係性になると、この人にはこの間お世話になったから・・・
この人にはこの間ご迷惑をおかけしたから・・・
みたいな判断で動いたり、動かれたりすることが、多々ある。

だけど、相手がアイドルとなると、次元がまったく違う。
愛されるより愛したい、なんていうレベルではない。
こちらがひたすら愛することしか、できないのだから。

しかもその愛は、基本的にはお金がかかる。
彼らからこちらにお金をいただけることは、皆無。

その関係性をいびつだとか、寂しいだとか思う説もある。

でも恋は楽しい。
橋本良亮の「橋」を思い浮かべるだけで、胸がキュンキュンする自分に、
私は酔う(笑)

つまり、アイドルに恋する自分のことが、内心では気に入っていた上に、
このご時世、別のメリットも見えてきた。

アイドルのファンなら衛生的、危険がない、安心安全の恋ができるというメリット。

リアルの恋は、盲目になると、危ない。
傍目には、その相手どうよ? とか、
今は気にならないかもしれないけど、客観的に見ると、その男のあの部分はちょっと・・・
みたいなことが、あったりもする。

流行りの言葉を使って、濃厚接触するときなんかは、余計に衛生面が重要だったりする。

好きな気持ちが強いと、あまり気にならなくなってしまうものだけど、
不衛生なものは、どれだけ好きな相手でも、実際に不衛生だ。

食事する場所だって、環境だって、好きな人に合わせたりしているうちに、
自分が求める清潔さはなかったりする。

一概には言えないけども、だいたいは、女性のほうがきれい好きだったりする。
男性のほうが、汚れた場所でも平気な人が多い、というか。

それで、たとえば手をつなぐだけでも、その相手のことが好きではなければ、
私は、人の手をつなぎたいとは思わないタイプだ。

でも、好きな人相手だったら、手を握りたくなってしまう。
それは当然の感情なのだけど、その人のことを私が好んでいようがいまいが、
手の衛生レベルは1ミリも変わらないのだ。

普通の知り合いなら、唾が飛んだらちょっとイヤな気分になるのに、
恋人同士ならキスすると気持ちいいというのは、完全に心理的な問題で。

なんか、キスは免疫を上げる、という話を聞いたこともあるけど、
そういう問題ではなくて、恋人以外の唾液は、ちょっと気持ち悪い。

衛生面以外も、そう。
好きな人と一緒じゃなければ絶対に入り込まないような世界にも、
彼に好かれたいから行く。とか、彼と一緒なら怖くない。とか、
まあ、特別な感情を抱く相手だから、特別な行動もできちゃうわけで。

そういった危険を乗り越えて、人は成熟するものだろうし、
ここでリアルな恋を否定したくはないのだけど、
とにかく、好きなアイドルを推すというのは、すっごくイイコトだと思いついたのだ。

グループをまるごと好きになるのも、楽しい。
誰かひとりを特別ひいきして、自分の心のどこかに常に置いておくのも、楽しい。

自分には、いろんな恋を味わえる感性が備わっている。
だから今、リアルに好きな人と会うのが、いろいろ難しかったとしても、
アイドルの映像を見て、ブログを読んで、好きの気持ちを高めることは、
自由にできる。

リアルに付き合いのある人とは、会っていたのを電話にするだけで、なんだかつまらなくなるのに、
はっしーたちは、もともと画面越しで満足してるからなのかな。今の状況でも全然、問題ない。
現場がないのは寂しいけど、まあそれはワガママでしょう。

それからね。
これは私の妄想に過ぎないのだけど、
はっしーは、はっしーならではの感性で、私たちファンのことを、
本当に愛してるんじゃないかなって思う。

当然だよね。
そんなこと、橋本担全員が、疑いもしてないよね。

ただ。私は、基本的には、タレント側の言葉は信用しない、という感覚から始まってしまう。
テレビの中の言葉はカンペだろうし、ライブ中もイヤモニに指示がある。
雑誌はライターがまとめてるし、何もかも、こちらが喜ぶように作られている、と。

基本的には、そういう考えからアイドルのことを見始めるのだけど、
A.B.C-Zを見ていると、この人たちガチだなって思うことが、少なくない。

そしてはっしーにいたっては、橋本担という自分の味方を、徹底的に愛することが、
自分の自信になると心のどこかで判断していて、
自己防衛からも、はっしーは橋本担を愛しているのではないか、と思ったり。

つまり。
橋本担を愛することが、はっしーにとっても快感になるのではないか、と。

恋の定義も、愛の定義も、決められない。
とっても広い意味を持つ。

特にはっしーみたいに、小さいころからバレンタインの話とか、
女の子にモテるか否かの話とか、そのテのことばかり語っているタイプは、
私なんかよりずっと、たくさんの愛の種類を持っているのだと思う。

そして、人を愛することが、うまいんだろう。
人を愛する訓練をしているから。
・・・これはとっつーおすすめの「愛するということ」に書いてあったこと。

そう、だからもちろん、とっつーの愛もすごいんだけど、
とっつーは、常に人を愛そうとしている。その姿勢も、美しい。
そして自分が人を愛していることを巧みな言葉で表現することにも長けている。
文句なく、かっこいい。とっつーは「愛」の人。

はっしーの、心がそのまま画面に浮かんでくるようなはしブロ読むと、
本当に、はっしーは「心」の人なんだなあと思う。

ふみきゅんのブログは、いつでも完璧。ゆるぎない「平和」を築き上げている。
あれはあれで、プロすぎて胸ゆさぶられる。

ごちブロは、基本、焦らしプレイ。
ご褒美のように時折更新されると、もう青い星が光っただけで、狂喜乱舞しそうで、
いつの間に私はマインドコントロールされてたのかと疑ってしまう。
しかもファンが絶対に喜ぶ画像を、惜しげもなく披露してくれたりするから、
ごちブロはごちブロで、テンション上がる。「技」あり。

塚ブロは、いつでも熱量が高い。
短くもないのに、更新頻度も高い。
そのうえだいたいが、文字だけの話ではなく、最近○○をした、今日は○○があったと、
体験談を多く語ってくれる。ブログにまで、「体」を使ってくれている。

というわけで、えびブロにも5人の個性が現れていて、
それは5ringsの歌詞と重なるなあ。作詞したとっつーすごいなあと、
はしブロをあまりにも愛しすぎて、いろいろ考えた結果、そんなことを思いつきました。

えびブロひとつで、ここまでいろんな考えを巡らせることができるのも、
お得な性格だと自負している。
その分、どこか欠けているのかもだけど(笑)

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