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人口が減ると経済成長できない?そんな事はありません!

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よく人口が減少している我が国では経済成長は見込めない。などと言う人がいます。これって本当でしょうか?結論から言えば…

明確に間違いです!

普通に考えれば人が減ればそれだけモノやサービスを生産する人も減ると同時に消費者も減ります。これでどうやって経済成長出来るのか?ってなると思います。確かに同じやり方をしていたとしたら減るでしょう。でもやり方を変えたらどうなるのか?場合によっては…

逆に増える可能性もあります!

それはなぜか?例えば木の棚を作ってる木工所があったとします。1人が1つの棚を最初から最後まで作ったとします。作業者が10人いて1日8時間で20個作れていたとしましょう。ところがここの作業者は高齢の方が多く、近々半分が定年を迎えてしまいます。このままだと1日当たりの生産数が半分になってしまいます。でも注文はいっぱいある。けれど人は集まらない…となった時に、間違いなく何とかしようと工夫します。この例えで言えば今まで1人で最初から最後まで作っていたのを分担したらどうなるでしょうか?棚作りの工程が木を切る→組立てる→色塗りだったとします。それぞれ1時間、1時間、2時間掛かって4時間で1個作成していたとします。木を切る専門に1人、組立て専門1人、色塗り2人、1人は今まで通りで作成したとします。こうすると、3つあった工程を同時にやる事ができます。そうなると今まで1個作るのに4時間掛かっていたのが、1時間で1個作ることが可能になります。ただ、このままでは4人が分担して8時間で8個と1人が通しでやっているので、2個の計10個しか作れない計算になります。しかしです。

1つの工程を集中して作業出来るので作業能率は上がります。さらに慣れもあるのでもっと、能率が上がっていきます。

なので1時間辺り1.5個とか2個、3個とかになってくる可能性もあります。とは言え分担だけでは限界があります。そこで…

機械や道具といった設備の導入です!

今まで木を切るのに普通のノコギリを使っていたのを電動ノコギリに変えたことで、切る速度が大幅にアップしたり、組立ても釘を金槌で打っていたのをインパクトが使えるネジ式に変えたり等々する事でさらに生産性は上がっていきます。ここまで聞けば少なくとも人口が減ったからと言って生産性が必ずしも落ちるわけではなく、工夫や設備更新、導入で1人当たりの生産量がむしろ増える可能性が十分あるのが分かると思います。少なくとも人口減=生産性減とはならないのは間違いありません!

余談ですが、人口減=経済成長しないという人は主流派経済学に肯定的な方に多いです。しかし、上記の分業はアダムスミスの国富論にもピン製作を元に同じ事を説かれています。この経済学の基礎かつ重要な内容がすっぽ抜けて人口減=経済成長しないと語られるのは不思議で仕方ありません。

とは言え、生産性は良くても人口が減れば消費する量はどうしても減るのでは?となるかもしれません。しかしです。上記の例で言えば生産性は上がっています。つまり1人当たりの付加価値も増加しているのです。この木工所で言えば10人の時よりも5人の時の方が儲かっている可能性が高いです。そうなると、賃金が上がる可能性があります。賃金が上がれば1人当たりの買う量が増えたり質が高まったりします。今まで1個で抑えていたモノを2個とか…安物にしてたけど少し高くて良いモノとか…というようにです。なので、必ずしも消費が減るわけではないのです。

ただしです!これらが行える大前提があります。それは…

常に需要が供給を若干上回っていないとダメです!

でなければ、単純に生産しなくなるだけだからです。先ほどの木工所の例で言えば常に20個以上の需要があって人手が足りなくても20個以上の需要が存在するからこそ、人手が足りなくても需要を満たそうと工夫や改善をします。需要が無ければやる意味がありません。

かの有名なトヨタ生産方式も戦後の熟練工不足による生産力低下を補う意味やインフラが破壊され、まともに生産したのでは海外の自動車産業とは戦えないといった背景から効率良く生産を行うために生まれました。裏を返すと、それだけ大きな需要があったことの証です。

需要不足が特に危険だと感じるのは人口減=経済成長しないと思い込んでしまうことで…

自己実現的に経済が成長しなくなってしまうことです!

さらに需要不足と人口減が同時に起こることで…

その思い込みを強化してしまう!

恐れすらあることです。さらに言うと、上記の思い込みが続けばどんどんデフレが深刻化します。デフレが進めば賃金も下がり続け、失業も増えて人が余りだします。やがて機械買うより人雇った方が安く済む状態になってしまったら例えば穴を掘るのに…

昔ショベルカー、今人海戦術!

というような状態になり…

文明や技術が退化していた!

なんてことも起こり得ます!

人口が減ったから生産力が下がる!と言った理由で…

国家は緊縮財政を簡単にしてはいけない!

というのが分かると思います。

とにもかくにも人口減が必ずしも経済成長の阻害要因にはならないことを知っていただきたいと思います!

いかがだったでしょうか?最後まで読んで頂きありがとうございます😊

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