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◆ABC物語◆発売から50年「アルミ笠木と言えばアルウィトラ」と言われるまで


雪印メグミルク株式会社 磯分内工場バター棟
(写真提供:雪印メグミルク株式会社)

エービーシー商会の笠木材「アルウィトラ」(現アルウィトラRD Aタイプ/MAGタイプ)は、1973年に日本のアルミ製システム笠木の先駆けとして販売を開始し、今年で50年を迎えます。発売から半世紀たった今も、笠木の定番として多くの建物で採用されているロングセラー商品です。

今回は「アルウィトラ」の変遷をご紹介します。


アルミ製笠木を日本へ導入 ~笠木の常識を変える~

日本におけるアルミ製システム笠木の起源は、1973年にエービーシー商会が西ドイツ(当時)のシントロパル社(現アルウィトラ社)と技術提携し、「アルミ製陸屋根用システム端部材 アルウィトラ」の商品名で販売を始めたことに遡ります。

1973年当時のカタログと関連資料

それまでの金属製笠木は「板金笠木」と呼ばれ、パラペットの上に密閉式の台形の箱を被せるものでした。しかし、継ぎ目や壁との隙間の処理をシーリングに頼るため結露による笠木内部の腐食や経年劣化などの懸念があり、手離れの悪い建材と言えました。

そこでエービーシー商会は「オープンジョイント・嵌合方式」を日本で初めて導入します。シーリング材不要で、専用の下地材にカバーを嵌め込むだけの簡単施工を可能とし、工期の短縮も実現しました。すべての部材のユニット化、施工技術の標準化、画期的な嵌合方式など、安全ですぐれたメカニズムにより、現在まで続く笠木のスタンダードを築きました。

苦戦 ~価格と機能のせめぎ合い~

それまでの金属製笠木は「板金笠木」と呼ばれ、パラペットの上に密閉式の台形の箱を被せるものでした。しかし、継ぎ目や壁との隙間の処理をシーリングに頼るため結露による笠木内部の腐食や経年劣化などの懸念があり、手離れの悪い建材と言えました。

そこでエービーシー商会は「オープンジョイント・嵌合方式」を日本で初めて導入します。シーリング材不要で、専用の下地材にカバーを嵌め込むだけの簡単施工を可能とし、工期の短縮も実現しました。すべての部材のユニット化、施工技術の標準化、画期的な嵌合方式など、安全ですぐれたメカニズムにより、現在まで続く笠木のスタンダードを築きました。

付加価値の追求 ~施工者の教育とデザインシリーズの展開~

エービーシー商会がアルミ製システム笠木の実績を積み重ねていた80年代、多数の他社競合品が登場します。そこで他社との違いを強調するために力を入れたのが、施工者の教育でした。現場でアルウィトラを施工する技能者に向け、システム笠木の知識やアルミニウムの材料特性などを伝授。施工者と密に連携をとることで納まりの精度が上がり、製品が持つ本来の性能がしっかりと発揮されるようになりました。

一方で世の中はバブル時代。建物のデザインにもお金をかけるようになり、笠木は性能だけでなくデザインも重視され始めます。エービーシー商会では「端部をデザインする」というコンセプトでデザイン笠木を展開します。

その他にも、改修需要に応えたアルウィトラ ジャイロや雪庇の発生を抑制するアルウィトラSPi、融雪ヒーター内臓のユキエルなど、機能性笠木も展開してきました。

エービーシー商会の笠木材は安全性や施工性などの性能確保はもちろんのこと、すぐれた意匠性や機能性を兼ね備えたものが好評を得ています。

笠木材のラインアップを見る

日本にアルミ製システム笠木を導入して半世紀。設計・施工現場・時代のニーズを敏感に汲み取りながら、さらなる安全対策と性能向上に努め、幅広い商品をラインアップしてきました。

今後もアルミ製システム笠木のパイオニアとしてさまざまなご要望にお応えするべく、私たちの挑戦は続きます。

笠木材の施工事例を見る

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普段はなかなか見られない笠木の納まりや断面を、近くでご覧いただけます。

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※本記事の掲載情報は2023年11月時点のものです。


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