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【写真】蓮、不忍池

 @上野、不忍池。蓮の花が見ごろ。



早起きの理由

 7月の某日、始発に乗って訪れてみた。

 不忍通りから、池に向かって歩けば、

 こんな風景が。

 4月上旬に友人と散策したとき、池は冬の風景とさほど変わりなく見えた。3カ月でここまでも様子が変わる。時間の流れの速さに愕然とする。

 蓮の花は早起きで、明るい陽光は苦手のようだ。朝9時ころには花弁を閉じてしまうというので、この時間に来てみた。

 蓮の花咲く池に小舟を浮かべ、蓮の花を摘む、ベトナムを舞台にしたそんな映画のワンシーンを思い出した。


不忍池を一周

 あたりにはすでに、大勢の人がいた。多くは顔見知りの方々のようだ。犬の散歩はもちろん、すぽーウェア姿のウォーキングやジョギング、散策、ベンチで昔の歌を一緒に歌うサークル活動っぽい集団などなど……。

 多くは年配の方だ。そしてその和気あいあいぶりから、もう何十年も親しく親交を重ねてきたのかもだろう、と感じた。

 そんな日常にお邪魔しつつ、池をぐるりと一周してみる。


鳥たちと、白鳥?の足漕ぎボート

 ボート乗り場に行きついた。

 さまざまな鳥たちと、

 白鳥?の足漕ぎボート。


東京スカイツリー

 はるか彼方に、東京スカイツリーのシルエット。巨大すぎるので、ほかと一緒に撮ると相変わらず不思議な感じの写真になる。

 スカイツリーと蓮のツーショットを。

 陽がだんだん明るく照り付けはじめてきた。そろそろ7時近い。

 蓮の生えていない、ああここは池なんだなと改めて思わせる場所があり、そにはびっくりするほど多くの、鯉?たちがいた。

 一周を終えて、スタート地点近くへ。

 風がとても強くて、風鈴たちの涼し気な音が、心地よく響いていた。

 午前7時。

 突然に強い日差しが照り付け、残っていた花たちが一斉に開きはじめた。「おはよう!」という感じで。

 花弁の内側に、陽光が射し込んでこぼれていく感じだ。スポットライトのような光に、花びらの雰囲気がこんなに変わると思わなかった。

 空はすっかり、青空となる。

 今日もきっと、すばらしい天気。

 そして気温は気持ちよく、ぐんぐん上昇するだろう。

 やさしい風鈴の音と、漂ってくる、蓮の花の上品な香り。

 夏の朝。早起きのご褒美。





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