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【2022年2月12日のこと】雪だるま、墓参り、太宰治、ビョーク、忌野清志郎など

  1. 夢うつつ文学。昨夜もよく寝たのに、眠くて眠くてたまらない。

  2. 家の横に親戚の子が作った雪だるまが溶けずに頑張っていた。今時の雪だるまは3段ボディだ。頭と胴体だけの2段ボディではない、アメリカンな雪だるま、いや、だるまさんではなくスノーマンだ。

  3. これは、アナと雪の女王のオラフによるイメージの洗脳か!ならば、わたしは、日本古来の雪だるまを守る会初代会長になろう。雪だるまの2段ボディの方が好きだ。

  4. 午前中は、墓参りにいってきた。父の兄のお墓で、昭和16年2月11日にわずか1歳で亡くなっている。父の生まれる前の話で、父も会ったことはない叔父さんだ。叔父さんの写真は一枚しかない。死因は栄養失調と聞いたことあるけど、定かではない。

  5. 毎年、命日にはお墓参りをしている。昨日は雪だったために、12日になってしまったが、掃除をして、花をたむけ、お線香を供えて手を合わせた。雪はまだ、しぶとく残っていた。

  6. ふと、昭和16年って、真珠湾攻撃の年だったんじゃないのかな、と思ったら正解だった。太宰治の小説「12月8日」が書かれた年でもある。

  7. 「きょうの日記は特別に、ていねいに書いて置きましょう。昭和十六年の十二月八日には日本のまずしい家庭の主婦は、どんな一日を送ったか、ちょっと書いて置きましょう。もう百年ほど経たって日本が紀元二千七百年の美しいお祝いをしている頃に、私の此この日記帳が、どこかの土蔵の隅から発見せられて、百年前の大事な日に、わが日本の主婦が、こんな生活をしていたという事がわかったら、すこしは歴史の参考になるかも知れない。だから文章はたいへん下手へたでも、嘘だけは書かないように気を附ける事だ。なにせ紀元二千七百年を考慮にいれて書かなければならぬのだから、たいへんだ。でも、あんまり固くならない事にしよう。主人の批評に依よれば、私の手紙やら日記やらの文章は、ただ真面目まじめなばかりで、そうして感覚はひどく鈍いそうだ。センチメントというものが、まるで無いので、文章がちっとも美しくないそうだ。本当に私は、幼少の頃から礼儀にばかりこだわって、心はそんなに真面目でもないのだけれど、なんだかぎくしゃくして、無邪気にはしゃいで甘える事も出来ず、損ばかりしている。慾が深すぎるせいかも知れない。なおよく、反省をして見ましょう....」

  8. 太宰治の妻が書いた日記という形で、ユーモアを漂わせながら、真珠湾攻撃のあった一日が私小説化されている。有名な作品だ。

  9. その当時の「記録」としても貴重な資料となっている。小説が掲載された雑誌は婦人雑誌だから、女性が書いた日記のスタイルにしたのだろう。太宰治のオーダーメード力も感じられる。

  10. と、ここ数日、太宰治づいている。家に帰ってからネトフリで映画「ビブリア古書堂の事件手帖」を観てしまった。太宰治の小説本がキーなので、最初はわくわく観ていたが、だんだん嫌な気持ちになってきた。

  11. 本の扱い方が嘘すぎる。偽物の本だとしても本好きは本を切り裂かない。本を乱暴に扱わない。投げないし、捨てられない。

  12. 原作はニュアンスや内容が違うのかも知れないけど、本を守る為に逃げるシーンが、頭悪すぎてあんぐり。普通なら、すぐに警察に電話して、追いかけられたら鍵をかけて車から降りないで助けがくるまで待つとかいくらでも方法がある。リスクマネージメントのレベルも低い。

  13. と、モヤモヤしてしまう。本から謎解きをするビブリオミステリ系の話は大好きなのに残念。そう、わたしはビブリオミステリ系が好きみたい。だから、「ミステリというなかれ」も好きだし、北野薫さんの円紫と私シリーズも好きで、全シリーズは読破していないけれど、影響を受けている。

  14. ビョークのライブの服が、いよいよ、宇宙的なサボテンシェルター、または粘膜の拡張みたいな感じで先取りすぎる。

  15. 志村けんみたいなスワン型のドレスみたいなのも着ていたことあったけれど、なかなかどうして、ぶっ飛んでるビョークがいつも気になる。

  16. 前から削除されては復活するを繰り返しているYouTube、小田和正と桑田佳祐と忌野清志郎と泉谷しげるとで歌う「春夏秋冬」のライブ映像を久々に見た。これは歴史的に貴重すぎる組み合わせ。

  17. 映像の中の忌野清志郎の付けている花の髪飾りがたまらなく好き。テレ隠し説がある忌野清志郎のメイクやおもちゃの指輪、派手な服装、変な服装、みんな好き。トンチキな服がわたしも着たいぜ、ベイベー。

  18. 小田和正のタンバリンもいい。タンバリンなのか、、と最初は戸惑ったりもしたが、小田和正らしく叩いているタンバリンがなかなかいい。

  19. それぞれにバックグラウンドがあり、それでもささっと集まれて、さくっと演奏できちゃうミュージシャンって凄いな。みんな違ってみんなよくて、違うんだけど違うながらもまとまっている世界観みたいな感じ。理想だ。

  20. 愛し合ってるかーい。バラバラにまとまり合ってるあーい。まとまらなくてもバラバラに楽しめてハッピーなら、それぞ平和だぜ、ベイベー。

サボテン化したビョーク


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