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あかね噺-第117席・様になってる-感想

<第116席感想・感想リンク・第118席感想>

「ひまてん」連載開始。
これで新連載が出揃ったわけだけど、新連載についてはもう少し話を見てからかな。ベタなラブコメでジャンプっぽくない気がしたけど、受ければ正義だけど、どうかな?って感じ。
そして都知事選は、小池百合子の圧勝!まぁ予想通りでしたね。応援してた暇空さんは11万票。多いのか少ないのか。良くやったとも言えるし、もう少し取って欲しかった気もする。嫌いだった石丸伸二が2位で落選。落選後のインタビューで、私がこいつを政治家にしてはいけないと思った気持ちを理解してくれる人が増えたと思います。政治家は気持ちだけではダメだけど、気持ちがないのは問題外なので、実力も気持ちもない政治家は、このままオワコンとして消えて欲しいですね。(支持者が居たらごめんなさい)
選挙モードも終わったので感想に行きます。

◆あらすじ


週刊少年ジャンプ 2024年7月8日発売 32号

真打ち昇進の後のみんなの反応。

◆感想


宴会回かなと思ってたんですけど、祭りみたいな事にせず、じっくりと書いた感じでしたね。次の展開への引きがあるかと思ったけど、今週もきれいに終わっていましたね。自習はセンタカラーで新章という事なので、先週の感想で予想した展開のどれになるか楽しみです。
今回は、周りの反応・一生は褒めていた・新章、について書いていきます。

周りの反応
あかねを初めとするまいけるの周りの人たちの反応が、話の中心でした。
亨二、こぐま、ぐりこ、あかね、志ぐまらのそれぞれのリアクションは良かったですね。そしてあかねの目標が「一生に認められる真打ち」とより明確になりました。
「一生に認められる真打ち」になるにはどうすれば良いのか?この目標設定そのものが読者にすんなり受け入れられるのが凄いですよね。

一生が、賄賂やお気に入りだからとか、単純に嫌いだからとか虫の居所が悪いからみたいな理由で合格や不合格にしないと読者に思わせられているという証拠です。
一話でみんな理不尽に破門にしたパワハラ爺としてあそこまでヘイトを稼いだ人物が100話を超えて、本当に落語の実力があるかどうかのバロメーターとして機能している訳ですから、本当に凄い。
破門騒動による批判を落語の腕で称賛へ変えたってエピソードのまんま、読者も一生に判断が正しいと変わってるのがメタ的にも面白かったです。

一生は褒めていた
志ぐま一門以外の反応も面白かったですね。
特に魁生が一生がまいけるを褒めていた事に嫉妬しているのが、可愛かったですね。最近オーラが強すぎて怖い感じになっていて、最初に出てきたすぐに抱きつくお調子者感が無くなってきてたので、21歳らしい等身大の魁生を見るのは新鮮でしたね。

褒めてたか?については、一生が本気で落語に対して肯定したのは、あかねの寿限無と、まいけるのたちきりだけなんだけど、どっちも手放しでは褒めては居ないんですよね。傍目に褒めて聞こえるだけならからしのBMとかひかるの芝浜の方が褒めてます。
そもそも他人の落語を評価する一生って数が少ないので、なんとも言えないんですけど、こういう表現で、一生は普段、自分の弟子などに対してかなり厳しいんだろうなって想像できます。

そして、一剣の口から昇進試験が泰全の頃よりも厳しくなったという話があり、変わったのは”事件”からだと語られます。
この”事件”というのが、今後のキーになってくるんでしょう。
”事件”と聞くと破門騒動と考えることも出来ますけど、それなら濁す必要もないと思います。
それに恐らくですけど、泰全と志ん太に破門と昇進ほどの差がなかったと思います。昇進後もそんなに人気が無いと師匠に責められた泰全が、人気がないけど、それなりに評価されていた志ん太。キャリアも年齢も近いもの通し、そこまで差があると思いません。

なので”事件”は、泰然の昇進試験から志ん太の昇進試験まで、恐らく1年か2年ぐらいの間に起こったと考えるのが自然です。
考えられる可能性は「志ん太の会心の一席に絡んだ何か」と予想します。
これが、志ん太の破門にも、厳しい基準の原因にもなりうるかなと思いますけど、ぜんぜん違うことかも知れません。
師匠の”先代志ぐまの死去”とか”三禄の人間国宝授与”とか、いろんな可能性はぜんぜんあると思います。
いずれ明かされる伏線として楽しんでいきたいと思います。

あと全生とまいけるの会話も良かったですね。言葉はきつかったですが、まいけるが真打ちに上がった事で同格とした事が分かる描写で、ある種のエールに聞こえました。
あと全生の乗ってる車はスバルⅣ。助手席に乗ってるので、運転しているのは、単行本によるとぜんまい君なので、彼の帰り道はさぞかし地獄だろうなと思います。二つ目昇進決めたのにな。

新章
次回は新章開幕のセンターカラーだそうで、目次にヒントがありましたね。
それに拠ると”あかねの二つ目昇進準備開始”とあるので、二つ目に昇進するに当たって必要なことをこなしていく話が始まるようです。

阿良川の二つ目昇進には、落語50席、歌舞音曲、前座の仕事の3つですが、これを習得するのは、ほぼ問題無さそうに感じます。踊りの稽古をまゆらにお願いしてたり、話の数もどんどん増やしてる描写もあって、順調だって語っていたので、この準備の話は無さそうです。

問題があるとするなら、落語連盟の幹部達でしょう。
魁生の二つ目に納得していない幹部が居て、あかねに対しても第二の魁生を作る気なんじゃないかと勘ぐられていたように、落語連盟は、独自路線の阿良川に対して好印象を持っていません。
特に、椿正明は明確に敵対しているので、この人物を納得させる必要があるのかもしれません。
とはいえ、会長の三禄はあかねの落語に対して、かなり評価しており、二つ目に上げることを良しとしないとは考え辛い気もしますけどね。

この章の終わりは、あかねの二つ目昇進の披露目で披露する落語をどうするかってことだと思います。
前座を誰に頼むのか?ゲストは誰にお願いするのか?
そして師匠である志ぐまの落語の後、トリであかねが落語を披露する事になるので、そこで何を披露するか?誰に習うのか?(志ぐま?)

あかね噺は、こういうあかねのメインストーリーにいい感じでゲストを絡めてお話を作るので、亨二やぐりこといった伏線がはられて放置されている兄弟子。まだ大きく出てきていない大看板。志ん太と共に破門され別の一門に進んで真打ちになった人物。阿良川四天王以外の真打ちやその弟子。
ほぼ同時期に二つ目昇進を決めたぜんまい。あかねと関わりあるからしやひかるなど前座仲間。あかねより一段上にいる魁生や禄朗。
このタイミングで関わってきそうな人物は沢山いるので、誰がどうあかねの二つ目昇進披露目に関わってくるか楽しみにしたいと思います。


書き忘れ。志ん太はまいけるには会わないんだな。真幸を介してのみ交流するあたりに、二人の距離感が現れてる感じがしました。
関係が深かったからこそ、桜咲徹には会いたくないのかなぁなんて、いろいろ勘ぐってしまいますね。最後の線香は良い演出だけど、視認扱いしすぎな感じがしましたけどね。

というわけで今回の感想は終わり。都知事選も終わると書くのが遅くなるという。相変わらず遅い感想ですけど、今後もよろしう。でわでわ。

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