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あかね噺-第119席・一端の落語家-感想

<第118席感想・感想リンク・第120席感想>

アサクリ問題について、UBIは大好きな会社で、特に「Splinter Cell」と「Ghost of Tsushima」は、生涯ベストに上げても良いぐらい面白いゲームだし、それこそ「アサクリ」もすごく大好きなタイトルで、このゲームで待望されていた日本を舞台にした作品で、こんな問題になってしまうのは悲しすぎる。
この問題はいくつもの問題が混在していて、混ぜてしまう事で問題がわかりにくくなってると感じますので、少し纏めてみます。

●こういう歴史認識のゲームを作った事。
これについてはゲームはフィクションなので、日本人として不愉快であっても、創作の範囲であれば自由は認められるべきだと思います。
日本への敬意が無い部分は、気に入らないのは分かるけど、販売を中止したり、作り変えをさせるほどの話では無く、嫌なら買わなきゃ良いだけだと思ってます。

●参考にした歴史資料の問題。
主人公の”弥助”は、信長の家来になった黒人の侍で、経歴の面白さからいろんな創作物にでてくる人物です。この人物の資料として用いたロック・リー氏の著述が、当時の日本は黒人奴隷が流行っていたというトンデモ内容で、これをノンフィクションとして扱っていることが問題視されています。
第二の慰安婦問題になりかねず、これについては、きちんと反論して歴史的真実(本当に流行っていたのなら認めるまで含めて)を検証すべきだと思います。
ただ、この事とアサクリの問題は、また別の問題なので、切り分けが必要です。

●ポリコレ問題
これが、本当の意味での「アサクリ問題」の本質で、ユーザーはポリコレによってゲームや創作物が歪められている事に対する怒りが溜まっているんだと思います。
日本を舞台にしたアサクリは、10年以上前にシリーズが始まったときから、いつかは日本を舞台にしたアサクリを作りたいとメーカーが公言しており、ユーザーもそれを期待していました。
満を持して出てきた日本を舞台にしたアサクリの主人公が黒人の”弥助”だった事にがっかりしたというのが本音なんだと思います。
今、欧米ではポリコレを重視して黒人や黄色人種等を入れる。LGBT等の性的マイノリティーも主要メンバーに存在させる。等の間違った平等の押しつけがあり、海外のゲームでは実在の女優をキャプチャーしたキャラクターさえあえて美人でないように容姿を変えて登場させるような事まで行われています。
UBIがどのような想いで”弥助”を主人公に選んだのかは分かりませんが、多くの人がポリコレを意識して黒人主人公にしたと感じています。
ユーザーの怒りが粗探しを始めて、いろんな問題に飛び火しているのが、この問題の本質だと思います。

ゲーム業界は、このポリコレ的な圧力に対して、表現の自由を捨てて屈するのか、ユーザーの求めに答えるためにポリコレ勢力と闘うのか?
UBIは、くだらない言い訳して、フィクションだから好きに作っていいだろみたいな事を言うのなら、ポリコレ勢力と戦って表現の自由を守ると宣言したほうが良い。
ゲーム業界や映像業界は、自らの表現の自由を、圧力によって、ユーザーの求めを無視して、簡単に捨ててしまう奴らだと思われてます。
その事を真剣に考える時期が来ている事に、業界が向き合うきっかけにしてほしいと思います。

異常に長い前置きになったけど、ここの部分は私の日記代わりなのでご容赦ください。って事で感想です。

◆あらすじ


週刊少年ジャンプ 2024年7月22日発売 34号

あかねが二つ目に昇進に対する周囲の反応。

◆感想


繋ぎ回。あかね噺も連載が続き、登場人物のキャラクターが立ってきて、こういった反応も人それぞれの面白さが出てきたなと感じました。
今回は、桁違いの5人・お金事情、について書いていきます。

桁違いの5人
志ぐまの独演会の前座を務める事になったあかね。周りの反応もあかねの意識も特別な意味を感じているようです。
ちょう朝は志ぐまを、大看板でも桁違いの5人に入ると志ぐまを評していました。
あかねは、若手では目立った存在で将来を嘱望される落語家だと思いますが、一般的には全く知られていない落語家だと思います。
志ぐまは5人に入ると言われるほどですので、一般人でも知っている落語家だと思われます。
その独演会なのですから、落語通から、落語を始めてみる人まで、幅広い客層が来ると思われます。
そういった客に、あかねがどんな落語を見せるのかという事は、二つ目としてやって行く為にも大事な舞台だと思います。

ただ、この章の焦点は、開口一番のあかねの落語には当たっていないので、このあかねの落語か志ぐまの落語で、この章がどこに向かっていくか見える感じだと思います。差し当たって志ぐまが”志ぐまの芸”をやるかどうかが見どころかなと思ってます。

しかし、大看板でも桁違いの5人とまで言われてしまうと、志ぐまの落語に対するハードルが凄く上がってしまいますけど、どう描かれるのかも楽しみです。

あと、大看板でも桁違いの5人が誰か?って話ですけど、これは明確な5人は居ないと思います。
どんな業界にもある、○○させたら○○業界で5本の指に入るほどの腕前みたいな物で、実際に5人の名前が上がる物でも無かったり、上げていくと7人ぐらい名前が上がるタイプの奴だと思います。

そもそも、大看板の落語家って括りも明確には無いので、その中でもさらにみたいな区分は作らないんじゃないかな。
無理やり挙げれば、三禄・一生・志ぐま・円相・誰か、って感じかな。連盟幹部が、落語の上手さで選ばれるような物でも無いと思うので、幹部以外から一人。
ただ、こうしてしまうと途端に世界が狭く感じるので、先に書いた腕があるってだけの話だと思います。

お金事情
あかねが二つ目昇進にあたって、父親からの援助を断ってお酒を注ぐシーンは、替り目編のシーンと重なる感じで、おっとうは生きてて良かったね。
父親の死んでるネタも、連載が続いたからのキャラクターの面白さとして昇華できていて、連載が乗ってきてる証拠と感じました。

父からの援助を断って、バイトや前座の仕事を頑張るあかねですが、二つ目昇進にはどれぐらいのお金がかかるのか調べてみました。

前座の収入は、寄席の雑務と師匠からのお小遣いがメインで、年収140万円ぐらいらしいです。
立川春之輔さんは、前座時代の年収は14万だったと言っておられるので、時代とともに変わるとは言え、現在とは結構違う気がします。
あかねは、バイトをしていますが、師匠によってはバイトを禁止する人も居て、前座時代はお金に苦労するそうです。
ネットで調べると前座の月収30万って出てくるんだけど、この計算式は勘違いしてる数字だと見て無視しましたが、本当にこれだけ貰えるならごめんなさい。

それで、二つ目昇進にかかる費用ですが、黒紋付、色紋付、手ぬぐい、この辺りは結構お金がかかります。
今は空調が良いので、冬物と夏物を用意しなくても大丈夫だとは聞きますが、それでも一着10万前後はするので、2つで20万ぐらいの出費。
手ぬぐいは、何かを貰った時のお礼として渡すのに200枚ぐらい作るらしく、一枚500円ぐらいだそうなので、10万ぐらいの出費。
逆に昇進祝いとして祝儀を貰えるそうで、これが数十万程度になるそうで、これでなんとかトントンになる計算だそうです。

実家暮らしのあかねや、声優としての仕事があるひかるは良いとしても、親との関係を切ってしまっているっぽいからしなんかは、金銭的に凄く苦労してる感じもするけど、才覚のある人なんで株式投資とかで荒稼ぎしてる気もしなくもない。あかね噺では、こういう貧乏で苦労する話はやらないのかな?志ん太は苦労してたけどね。


からしやひかるが出てきて嬉しかったけど、今後の展開には絡んでこなそうな感じは残念な感じでした。
あかねが二つ目になってしまうと、当分出番がなさそうだけに、早く昇進してほしいですねって事で、今回の感想は終わります。でわでわ。


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