「津波てんでんこ」の「こ」ってなに?!
みなさんは「津波てんでんこ」って言葉を知っていますか?
東日本大震災を通して知ったという方も多いとおもいます。
今回はその「津波てんでんこ」の言葉の話です。
興味深い記事がありました
今朝の新聞に興味深い記事がありました。
こちらの記事です。
岩手県内の児童生徒に防災アンケートをしたところ、「てんでんこ」が分からないという結果が64.4%だったそうです。
言葉も意味も聞いたことがない児童生徒は全体の約20%で、東日本大震災を知らない世代が増えてきたな、と実感しました。
という防災に関する記事ですが、私が着目した点は実はここじゃありません😅笑
記事の右下の「津波てんでんこ」の説明欄です。
この「こ」に「了解し合う」という意味があるなんて今まで知らなかったので、とてもおもしろいな、と思いました。
職業病ですね笑
ほかに同じ使い方の「こ」ってなんだろう〜って考えてみました。
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え、なんだろう...🙄
考えてみましたが、思い浮かびません。
「てんでんこ」の「こ」が特別なのか...?!
「了解し合う」は1人でする動作ではなく、2人以上いる場合の動作です。
自分と自分以外の人と何かを一緒にする、という意味としても捉えることができるのかな、って考えたら、「教え合いっこ」や「にらめっこ」の「こ」とも似ている用法なのかな。
教え合いっこ
私も教えるからあなたも教えてね。→了解👌いいよ。一緒に教え合おう。
にらめっこ
笑ったら負けね。→了解👌いいよ。一緒に笑わせ合おう。
みたいなかんじ?イメージ?
無理矢理な考えの気もしますが...😂笑
もし、「てんでんこ」の「こ」と同じ使い方の「こ」を知っている方がいたらぜひ教えてください🙏
気になります〜。
東北の人がよく使う「◯◯っこ」
てんでんこの「こ」が気になった理由の一つとしてちょうど最近別の言葉について考えていたんです。
それが
「わんこそば」の「こ」です。
この間わんこそばの全日本大会が行われたニュースを見て、ふと「わんこ」って何だっけ?ってなったんですよね〜。
みなさん知っていますか?
「わんこ」は🐶じゃありませんよ笑
「わん」はお椀の「わん」です。
じゃあ「こ」は?
東北の人がよく言います。
「お茶っこ持ってきて。」「酒っこ飲むべ。」「飴っこ食べる?」
「お茶っこ」「酒っこ」「飴っこ」の「こ」と同じ用法です。
東北の人は何となく意味わかるかな?
いや、普段何気なく言っているから、あまり考えたことがないかもしれません。
この「こ」についての説明が紹介してあるサイトがありました。
名詞に「こ」が付くと、かわいらしい、親しみがあるなどの意味を表したり、やわらかい表現になる、と言われています。
関西の「飴ちゃん食べる?」の「ちゃん」と同じですね。
「こ」1文字付け加えただけで、言葉の印象が変わるなんて、日本語っておもしろいな〜って思います。
日本語学習者に教える時は...
さて、今回紹介してきた「てんでんこ」や「わんこそば」の「こ」ですが、もし日本語学習者に教えるってなったらなんて教えたらいいでしょうか。
これは先生によって考え方がいろいろあると思います。
なので正解はないと思っています。
私だったら、言葉そのものの意味を教えて終わりにします😅
「てんでんこ」は「家族や友達のことを考えないで1人で逃げます」という意味です。大きな地震や津波があったときはまず自分の命を守るために逃げます。
って感じですかね。
もちろんレベルに合わせて語彙コントロールはしますが。
学習者で細かく「こ」って何ですか!?って気になる人は少ないと思うので簡単に意味を教えて終わりです。
わんこそばは写真見せて終わり!笑
お椀の「わん」だよ、って簡単に説明するぐらいですかね。
あと最終手段は「方言です!」と言ってしまう。
それでももっと知りたい!っていう人には個別に教えるかなあ〜って思います。
言葉について考えるっておもしろい
普段わたしたちが何気なく使っている言葉について改めて考えてみるとおもしろい発見があります。
そしてそれを日本語学習者に教えるってなったら、どう教えようって考えるのも日本語教師の教え方のトレーニングにもなると思います。
みなさんも本や新聞、SNSなど毎日何かしらの言葉を目にしていますから、ふと考えてみてはどうでしょうか。
この言葉の◯◯ってなんだろう🤔
意外な発見があるかもしれません。
では最後まで読んでいただきありがとうございました😊
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