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カナダ留学日記103 メニュー作り課題
時期は12月中旬。ファイナルテスト、プレゼンテーション、アサイメントのシーズンである。急な引越し先探しのタスクで貴重な時間がかなり割かれてしまったのだが、ベストを尽くして臨むしかない。
私のお気に入りの授業、「レストラン&バー」の最終課題はドリンクメニュー作りとそれのプレゼンテーションである。
メニュー作りと言っても、好きなドリンクをなんでも入れていい訳ではなく、、ワインが何点以上、ビールが何点以上、カクテルが何点以上、というように決められている。この授業で学んだ知識を活かして、自分が考える最強のドリンクメニュー作りをするのである。なぜそのブランドのそのワインをいれたのか、と、自分の意図も説明しなくてはいけないため、適当にネットで調べて出てきた名前を載せていく、というわけにもいかない。
私は普段からそんなにお酒を飲む方ではないので、どのお酒がいいのかがよくわからない。なので、授業で試飲させてもらったアルコールを中心にリストに入れることにした。また、SAKE(日本酒)に関してはやはり日本人の私は力を入れなくてはな、と思い、バイト先のオーナーがこだわって仕入れている日本酒について聞き、それを参考にさせてもらうことにした。
他にも、教授は、お客さんの関心が引けるようなイラストや写真を入れることも大切だ、と言っていた。これなら私には絵が描けるというアドバンテージがある。ネットの拾い画の写真やイラストを載せてイメージがばらけるようなメニュー表は回避できる。というか、そこくらいしか私が他の学生と差別化できるようなポイントがない気がする。英語でプレゼンするのまだまだ下手だし。というわけで、他の課題の空き時間にコツコツとドリンクのイラストを書き溜めた。イラストを描くのは好きなので、これは楽しかった。
一番難しかったのはやはりドリンクの選別である。カクテルを考えるのは楽しいが、赤ワインや白ワインのブランドがたくさんある中から、自分で考えをもって何種類か選ぶというのは本当に大変だった。カナダのお酒販売店LCBOのwebサイトに行き、値段やワイナリーの情報をいろいろ調べた。水を選ぶにしても、炭酸水、天然水、とそこでもいろいろ考えなければいけなかったので、また苦労した。時間が無限にあれば楽しい課題なのだが、他の課題やテスト勉強に追われている中でリサーチをしなくてはいけないのはなかなか厳しかった。
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オリジナルのカクテルを入れる項目もあったので、ブルーハワイをパクった沖縄ブルーという名前のカクテルを考えてみた。そのまんまである。この前の授業でYUZUがトレンドになっているというプレゼンテーションをしたので、それも踏まえてジンユズというまたまたありがちなカクテルを入れてみた。
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私はイラストを描くのは好きだが、デザインというものはダメダメである。しかし、頑張ったから、感心意欲態度の努力点くらいはくれるだろ!と思った。
プレゼン当日、やはり自作のイラストを描いてきたのは私だけであった。というか、ほとんどの学生はイラスト、写真は一切無しで文字が書かれたメニュー表を音読するだけであった。なんだそれでいいのかよ!!この課題になんだかんだ時間かけちゃったよオイ!という気持ちになったが、それでもこの課題をやっている間はとても楽しかったので、ヨシとする。課題をやりながら、実際にお店で買えるブランドやローカル商品を調べることで、お酒にますます興味が出た。課題とは本来、こうやって進めながら学生が知識を身につけたり新たな興味を発見したりするためにあると思う。そう思うとこれはとても良い課題だった。
私のプレゼンは正直言って下手であった。噛みまくりである。本当に「流暢に英語が喋れない」ことが悔しい。もっと上手に、伝えたいことがたくさんあるのに…といつも思う。
しかし、点数はなんと満点A+であった。欧米は結果主義だからイラストが手描きですとかそういう課題に関係ない部分の努力点は考慮されないというイメージがあったのだが、「お酒に興味あります!頑張って調べました!お客さんが見やすいようにイラストも描きました!」という熱意みたいなものは伝わったのかもしれない。ありがたい。本当に、3ヶ月間楽しい授業であった。この授業のおかげでお酒に興味が出て、バーテンダーやサーバーに興味を持ち、新たの仕事を見つけることができた。今後日本に帰った後も、バーに行くようになるかもしれない。
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