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白米を食べないことで健康になる話【糖尿病について考える】②

米が偉大なことは重々承知していて、私は米に感謝している。

けれど米を食べることはヒトに合っていないことを知ったんだ。

医学では「白米は体に悪い」が常識らしい。

それならみんながタンパク質をたくさん食べたら病気が減って医療費も減るはずだ。
医療費が減る理由は糖尿病の予防改善になるからなんだけど、血液が糖で溢れると様々な病気のリスクが上がるんだ。


白米は1日2~3杯でもすでに糖尿病のリスクが上がる。

日本人が毎日食べてるから「米」と書いたが、それがパンやパスタやラーメン、清涼飲料水でも同じだ。

健康でいたいなら"糖質"を取らないことをオススメしたい。

少し前まではヒトは飢餓に苦しんでいたが、現代は飽食の時代だ。
技術が積み重ねられて、白いご飯、甘いお菓子やジュースを気軽に手にできるようになった。

でもその食生活の変化はヒトの歴史をみると最近のことである。

そして現代、男性の5人に1人が糖尿病となる。

糖尿病になると、そうでない人よりも10~20年動脈硬化が早く進むともいわれ、その結果、脳梗塞や脳出血などの脳血管疾患、心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患のリスクが高まるんだ。

3大死因とは悪性新生物(ガン)、心疾患、脳血管疾患だが、実はこれらも糖尿病にならないだけでリスクが下げられる。


糖尿病は糖質のコントロールで抑えられる。
そして、生きていくためのカロリーや栄養を他で補えるなら、白米を食べる意味はあるのだろうか?

祖先は何を食べていたのか

現在のヒトは野菜や穀物を食べる草食動物でもあり、肉を食べる肉食動物でもある。

私たちの目は草食動物と異なり前方に付いているが、歯や爪は平らで獲物を仕留める形状ではない。
それなのに、いつ、何も持たない祖先は肉を食べることに成功したのだろうか。

ヒトの祖先は樹上生活をおくって、果実を食べる動物であった。
そのころはまだ知能も高くない。

肉を食べるようになったきっかけと考えられているのが気候変動だ。

250万年前に地球全体の気候が寒冷化したことで乾燥化して、乾燥化に耐えられる硬い植物が増えた。

草原が増えたことで草食動物が増え、アウストラロピテクス・ガルヒは捕食者の食べ残した肉や骨髄を食べたりするようになったといわれている。

捕食者がいる中で肉を得るのには知恵がいる。
そして肉は栄養価が高く、ヒトがヒトとなった脳の発達にも大きく影響したんだ。

頭を良くするのはタンパク質

肉食は脳の増大に影響を与えた。

アウストラロピテクスの後に繁栄したホモ・ハビリスの脳容量は、アウストラロピテクスと比べると30%増加している。

脳は非常に多くのエネルギーを必要とするが、肉食により効率的にエネルギーを得ることができるようになったから、脳を大きくすることが可能になったともいえる。

その後人類は約200万年の間、地球の頂点捕食者として、肉食に進化していたことが判明した。

第四紀の大量絶滅

イスラエル・テルアビブ大学の研究によると、メガファウナと呼ばれる大型動物が多く生息していたオーストラリアに人類が入植した時期と、メガファウナが減少した時期が一致していることから、その200万年間に過剰狩猟でメガファウナが減少したことがわかった。

過剰狩猟により石器時代の終わりにかけて、動物の食料源、つまりタンパク質を得ることが難しくなり、1万年前頃からヒトは植物性の栄養源を取り入れて雑食化していったとされる。

植物の採取や加工のための道具が石器時代の終わりに集中して見つかっていることがその事実を物語る。

人類の進化はこれまで肉食と草食の柔軟な組み合わせによって支えられたと考えられてきたが、肉食をしたことによって進化し、その後菜食を取り入れたんだ。

ヒトは進化の始めからバランスの取れた食事を考えていたのではない。
肉がなくなったから野菜を食べ始めたのなら、本来食べるべきものは、肉だ。

農耕が始まってから、成人の平均身長は減少しているという報告がある。
骨粗しょう症や虫歯も増えている。
生活習慣病を指摘されている人がかなり多くいる。

そして農耕が始まって人類の歴史の中ではじめて脳の重量が減少していることが報告されてすらいる。

2万数千年前までヨーロッパに存在したネアンデルタール人の脳容積より10%程度小さいことが明らかになった。

農耕によって穀物が豊富になり糖質が増えた分、肉や脂肪の摂取量が減ったのが原因と思われる。


三大栄養素

三大栄養素として、糖質・脂質・タンパク質が挙げられるが、食事を構成するにあたって現代の日本は糖質に偏った食事をしている。
それはなぜだろう。

おそらく"安い"からだろう。
その安さは、人生のトータルでみて、本当に安いのだろうか?

タンパク質はアミノ酸がつながったもので、骨や筋肉、臓器をつくる。4kcal/gだ。
脂質は神経組織、細胞膜、ホルモンなどをつくる。9kcal/g。

炭水化物は糖がつながったもので、消化吸収されてすぐに脳や身体のエネルギーとなる。4kcal/g。

炭水化物(糖質)はすぐにエネルギーになるだけが特徴だ。
だからすぐに消費されるか、余った分は貯蔵されてしまう。

"エネルギーとなる"だけが特徴なら、同じカロリーのタンパク質やカロリー的には倍以上ある脂質をエネルギーにすれば良いのではないか?

私たちの脳は40%がタンパク質、60%が脂質でできている。

縄文人の食事の構成は8割がタンパク質+脂質で2割がどんぐりなどの炭水化物だ。

ヒトは炭水化物を主食とするのは間違えている。
タンパク質と脂質を主食にすることが大切なんだ。

あぁ、菜食主義者の子どもが死んでしまうニュースもあった。
彼らが求めているものは、肉に含まれる栄養素だ。

我が家の食事

夫は基本的に出会ったころから炭水化物をあまり食べなくて食事づくりに苦労した。
時間をかけて作ったものが食べられない経験をたくさんしてきた。
けれどお酒を飲むなら、それは合理的だったのかもしれない。

私が本格的に料理をしだしたのは子どものためだ。
子どもには、たくさん活動するために炭水化物は必要だと思っている。
しかし同じような食事をとったら、これ以上成長しない大人は太ってしまうんだ。

だからお米を炊くけれど、4人いるのに2合がほとんど減らない。
冷蔵庫で3日たっても半分消費されたかな?という感じだ。
小分けに冷凍しても、永遠と冷凍されたまま。
炭水化物を食べるためのおかず、いわゆるご飯のおともは塩分が高い。
それらも必然的に食べなくなるから、減塩にもなる。

そもそも『ご飯を食べるために』おかずの味を濃くしてはいないだろうか?

ご飯を食べるから、高血糖高血圧になるのではないかとすら思う。

タンパク質中心の生活を夫が行ったら、一時期太っていたのが痩せて若返ったのは確かなことだ。
その生活を4年くらいしている。

糖尿病

私の母親は、貧乏だったけど太っていたんだ。
「貧乏だから」太っていたのかもしれない。
その頃中学生だった私も、153センチなのに55キロあった。
今よりも10キロ多い。

親はマクドナルドのハンバーガーが59円で買えた頃には喜んで沢山買ったし、家族にお腹いっぱい食べさせたいという思いからか"お米"はたくさんあった。
お煎餅もドーナツも、スナック菓子も、ジュースも。
もちろんそればかり食べていたわけではないが
炭水化物や糖は「安くて、おいしくて、カロリーがある」

タンパク質は、値段が高い。

ヒトが必要とする量は意外と多く、毎日毎食分買うのはギリギリで家計を回していたら難しいんだ。

そうして親の増えた体重は、どんなダイエットを実践しようとも減ることはなく糖尿病となった。

お金の使い方と信仰は自由だから何とも言えないけど、食べることは生きることの基礎だから、学んでおくと選択に影響を及ぼす。
だから食にこだわることをおすすめする。

それが、マクロビだろうと菜食主義だろうと、栄養士や医者がすすめる食事だろうと、何であれ信仰の自由である。
好きなものを食べ続けるのも自由だ。

しかしただ、学ばないで『何となく』近くにあるものに手を伸ばして調子が悪くなるのは愚かだ。

ヒトは『考えないことをする』ために考えているけれど、それは『考えなくていい』ということではないんだよ。

そして、信仰したものをいろいろな角度で、本当にそれでいいのか?と再検討しよう。

そのうえで自分が選び、納得した方法で実践するのがいい。

今日は何を食べたかな。
それがあなたを作るんだ。

健康運を上げるために、学び、実践しよう。

おまけ

ココナッツオイルとスクワット、いいらしいよ。

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